『新卒でベンチャー企業には絶対に行くな』
『新卒カードは大手に使え』
「そんな話をよく聞くけど、ベンチャーもちょっと興味がある…」

今回は、ITベンチャー内定者の筆者が、周りの就活生の就活状況や、大手・ベンチャーのOBOGにインタビューをして聞いたリアルな働き方をご紹介します!

情報を整理し、後悔のないように就職活動を進めましょう!

筆者
筆者

なぜ、「新卒でベンチャー企業には絶対に行くな」と言われるのか?

そもそも、なぜ「新卒でベンチャー企業には絶対に行くな」と言われるのでしょうか?

よく言われる、「ベンチャー企業に行ってはいけない理由」をまとめてみました。

実際、周りの就活生はどう思っているんだろう?

ここからは実際のデータをもとに、周りの就活生の就活状況を見ていきましょう。

大手志望もベンチャー志望も、実は半々

出典:マイナビ,22年卒大学生就職意識調査

2022年卒大学生就職意識調査によると、大手志向の学生とベンチャー志向の学生の割合は実は半々。

つまり、「新卒カードは大手に使え」「新卒でベンチャー企業には絶対に行くな」と言われている割に、ベンチャー企業志向の学生は多いと言えます。

就活生が企業を選ぶ基準は?

次に、就活生はどういった基準で大手かベンチャーかを決めているのかを見ていきます。

出典:マイナビ,2022年卒大学生就職意識調査

こちらの図はマイナビが行った、企業志向別に、「企業を選択する場合にどのような企業が良いか」を聞いたアンケートの結果です。

これを見ると、大手志向の就活生ほど「安定していること」や「給料のよさ」を重視していること、

ベンチャー志向の就活生ほど「働きがい」や「社風の良さ」を重視していることがわかります。

ベンチャーを選んだ就活生が不安に思う点は?

では、実際にベンチャー企業に入社を決めた就活生は、ベンチャー企業のことをどう思っているのでしょうか?

freee株式会社の調査によると、ベンチャーに入社を決めた就活生のうち、

38%が給与を不安に感じており、30%が福利厚生を不安に感じているとのこと。

つまり、ベンチャー志向の学生は「働きがい」や「社風」を軸に就職活動をする一方で、

給与や待遇への不安は拭えないまま入社を決めていると言えるでしょう。

実際、筆者が入社を決めているITベンチャー企業も、
初任給こそ高いものの家賃補助などの手当がなく、
入社後の生活には不安が残ります…。

筆者
筆者

「新卒でベンチャー企業には絶対に行くな」は本当に正しいのか?

さて、ここまでは実際のデータをもとに、新卒でベンチャーに行くなと言われる理由や、周りの就活生の就活状況を見てきました。

ここからは、実際に新卒で大手やベンチャーに入社したOBOGの”リアルな”声をもとに

「新卒でベンチャー企業には絶対に行くな」という意見が本当に正しいのかを考えていきましょう。

新卒で大手保険会社に入社したJさんの声

まずは、新卒で大手保険会社に入社したJさんのお話を見てみましょう。

Jさん
Jさん

僕は日系大手の保険会社に勤めています。

Jさん
Jさん

現在2年目で、1年目は個人や企業への訪問営業を行い、
今年からは実績を評価されて支社の売り上げを管理する立場になりました。

Jさん
Jさん

勤務時間は入社前に思っていたより多くて、

Jさん
Jさん

7時半出社で22時半に退社することが多いです。

Jさん
Jさん

ぶっちゃけつらいっすよ(笑)

新卒で大手保険会社に入社したJさんの勤務時間は、7時半から23時半。

一日が打ち合わせ・アポイント・資料作成で終わることも稀じゃないそう。

Jさんのお話からわかるように、

大手に行ったからといって、ゆったりとワークライフバランスを保って働くことができるわけではありません。

逆に言えば、”ベンチャーだからワークライフバランスが無い働き方をさせられる”とは言えません。

ベンチャーでも大手でも、企業や職種、ポジションなどで働き方は大きく異なります。

ベンチャーだから〇〇、大手だから〇〇ではなく、その企業のことをきちんと調べて判断しないと、入社後に「こんなはずじゃなかった!」となってしまうかも…。

筆者
筆者

↓ Jさんの詳しいお話はこちら ↓

新卒で大手に入社後ベンチャーに転職したYさんの声

Yさん
Yさん

私は新卒で大手IT企業に入社し、個人事業主を経て現在はベンチャー企業で勤務しています。

Yさん
Yさん

新卒で大手企業に入社すると、転職や自己紹介のときに大手の経歴のおかげで信用してもらえたり、期待してもらえたりすることが多々あります。

Yさん
Yさん

ベンチャーから大手への転職は全然可能ですが、
新卒で大手に入る方が簡単なのは間違いないと思います。

Yさん
Yさん

ただ、歳を取るにつれて会社名よりもスキルや経験といった中身で評価されるようになります。

Yさん
Yさん

企業ブランドは大きなメリットですが、”持っていたら便利なもの”程度の認識にすべきだと思います。

大手から個人事業主を経てベンチャーへ転職したYさんによれば、転職において大手のブランド力はやはり強力な武器になるとのこと。

ただし、会社名よりも”スキル”や”経験”、”前職で何をしたのか”のほうが重要となるため、企業ブランドに慢心するのは禁物です。

↓ Yさんの詳しいお話はこちら ↓

新卒でメガベンチャーに就職したSさんの声

Sさん
Sさん

私は新卒でITメガベンチャーに入社し、5年勤務した後に転職をし、現在はITコンサルタントとして働いています。

Sさん
Sさん

私が就活生だったころは、給料が高いことと成長できることを就活の軸に置いていました

Sさん
Sさん

この就活の軸とマッチしていると思い、新卒ではITメガベンチャーに入社しましたが、入社後は大きなギャップを感じました。

Sさん
Sさん

それは、思っていたよりも給料が少なかったということです。

Sさん
Sさん

僕の入社したメガベンチャーは初任給こそ高いものの、ボーナスや福利厚生が薄く、昇給の門も狭いためなかなか収入が増えません。

Sさん
Sさん

実際の給料は初任給の額面だけでは決まらないため、ボーナスや福利厚生も企業選びの判断軸にすることをおすすめします。

ベンチャー入社予定なので刺さります……

筆者
筆者

さらにSさんは、もう一つの就活の軸である「成長ができる」にもギャップを感じたそう。

”圧倒的成長”はベンチャーの志望理由としてよく言われますが、やはり会社や仕事内容によって大きく変わりそう…。

筆者
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↓ Sさんの詳しいお話はこちら ↓

新卒でスタートアップに入社したUさんの声

最後に、新卒でスタートアップに入社したUさんのお話を見てみましょう。

Uさん
Uさん

私は新卒で社員数60名ほどの旅行系スタートアップに入社しました。

Uさん
Uさん

新卒1年目から事業のリーダーを任され、インターン生のマネジメントを行いました。

Uさん
Uさん

2年目は営業で、週5日のうち4日は外に出ていました。

Uさん
Uさん

長野→群馬→福島→東京と出張が続くこともありましたが、
深夜着でご当地料理なんて食べられず、コンビニでご飯を買ったのを今でも覚えています。(笑)

Uさん
Uさん

正直、仕事のオンもオフもない状態ですが、私の場合は仕事は楽しいことだったので、全く苦痛は感じませんでした。

1年目から裁量の大きな仕事を任され、週4日は営業で駆け回り、出張では一息つく間もなく全国を飛び回る。

このようなハードな働き方こそが、”新卒でベンチャー企業には絶対に行くな”と言われる理由なのではないでしょうか?

でも、Uさんが働いているのはベンチャーではなくスタートアップ。

筆者
筆者

”新卒でベンチャー企業には絶対に行くな”は、どちらかというとスタートアップ企業のことを言っている気がする…。

筆者
筆者

↓ Uさんの詳しいお話はこちら ↓

本当は、新卒で”スタートアップ”には絶対に行くな?

ここまで様々なOBOGにお話を伺ってきましたが、

”新卒でベンチャー企業には絶対に行くな”に頷ける、説得力のある意見はあまり見受けられませんでした。

むしろ、”ハードワーク”や”ワークライフバランスがない”にフォーカスすると、

”新卒でスタートアップには絶対に行くな”のほうが正しいのではないでしょうか。

でも、ベンチャーとスタートアップって何が違うんだろう?

筆者
筆者

ベンチャー企業とスタートアップ企業の違い

まずは、ベンチャー企業とスタートアップ企業の違いを見ていきましょう。

イノベーションとビジネスモデルの違い

ベンチャーとスタートアップでは、イノベーションの種類とビジネスモデルに大きな違いがあります。

ベンチャー企業は既に成功している既存のビジネスモデルを使い、早い段階から安定的な黒字化を目指します。

それに対してスタートアップ企業では、類を見ない全く新しいビジネスモデルを構築し、社会に新しい価値を提供します。

こういったスタートアップ企業のイノベーションを”破壊的イノベーション”と呼びます。

破壊的イノベーションを起こすスタートアップ企業は、そのサービスが世の中に浸透し、黒字化するまで時間がかかることがあります。

この黒字化までの期間は”死の谷”と呼ばれ、できるだけ短期間で死の谷を越えることが求められるために、スタートアップはハードワークとなることが多いと言えるでしょう。

つまり、ビジネスモデルの構造上、ベンチャーよりもスタートアップの方が、ハードワークでワークバランスのない働き方になりがちであると言えます。

またOBOGのお話でもあった通り、大手だからといってワークライフバランスを保って働くことができるとは限りません。

待遇や教育制度、事業安定性についても、「大手だから良い」「ベンチャーだから悪い」と一概には言えません。

私は、「新卒でベンチャー企業には絶対に行くな」と言われる理由のみを鵜呑みにして、ベンチャーという選択肢を無くしてしまうのはもったいないのでは?と思います。

会社の規模よりも、”何をしたいか”を考えよう

「大手だから待遇が良い」
「大手だからワークライフバランスがある」
「ベンチャーだからハードワーク」
「ベンチャーだから成長できる」

これらはどれも正しくありません。

「大手だから〇〇」「ベンチャーだから〇〇」と”会社の規模”で判断するのではなく、”そこで自分が何をしたいか”をベースに企業選びをしましょう。

会社の規模だけで企業の選択肢を狭めてしまうと、本当に自分にマッチした企業との出会いを失ってしまうかもしれません。

そのためまずは、徹底的に自己分析を行い、「自分は将来何をしたいのか」「どんなキャリアを歩みたいのか」を考えましょう。

その後に企業選びを行えば、自分に100%マッチした理想の企業と出会える可能性が高まります。

自分が歩みたいキャリアを明確にして、
企業規模にこだわらずに企業分析をしよう。

筆者
筆者

コラム:OBOGに聞いた、ベンチャー企業に向いている人・向いていない人

新卒でベンチャーに入社した早乙女さんの声

早乙女さん
早乙女さん

普通でいいや、手取り足取り教えてほしいと考えている人はベンチャーに向いていないと思います。

早乙女さん
早乙女さん

わからなかったらまず自分で調べる。
自分で考えて、とりあえずやってみる。

早乙女さん
早乙女さん

そういった、自走できる人こそがベンチャーに向いていると思います。

早乙女さん
早乙女さん

でも正直、迷う時点で向いていないとも思います(笑)

↓ 早乙女さんの詳しいお話はこちら ↓

新卒でスタートアップに入社した宗近さんの声

宗近さん
宗近さん

僕は新卒でスタートアップに入社後、上場企業に転職し、現在は独立して起業をしています。

宗近さん
宗近さん

独立や起業を考えている人は、スタートアップに入って無名商材をゼロから売る経験をしておくと、成功の確率が高まると思います。

宗近さん
宗近さん

ただし、「成長したいと話すことが気持ちいい」と感じてしまう人は、スタートアップに向いていないと思います。

宗近さん
宗近さん

”成長”って聞こえは良いですが、実際は本当に厳しい環境下でもがくことになるので、”成長したい”と話して格好つけてしまう人は要注意です。

↓ 宗近さんの詳しいお話はこちら ↓