「等身大のロールモデル」となる若手トップ社員がキャリアを語る、大学生向けインタビューサイト“Career Anchor”
今回は株式会社リジョブ幹部候補生の五月女文音(さおとめ)さんに、バリキャリ女性のロールモデルとしてのお話を伺った。
「元お嬢」という環境から一歩踏み出し、「個」の力を磨き続ける五月女さん。
その挑戦意欲の高さはどのようにして培われてきたのか。就活の学びが盛りだくさんです。
入社後の業務内容
入社当初は、3人しかいない新規事業部に1年間配属されました。
1年目ながら、営業やマーケティングなど、エンジニアが関わること以外は全て担当していましたね。
ベンチャー企業の特徴ですが、業務内容は幅広かったです。
2年目からは営業に異動して、月間目標の連続記録達成をし、社内でギネスも取ることができました。
営業というと、テレアポをして、自分で見つけたお客様に提案しに行くイメージを持つ人が多いです。
ですが、うちの会社は業務を分けているので、私は資料づくりと会社訪問をメインに担当していました。
現在は関西に異動し、個人目標の達成だけでなく、リーダーとしてチームの目標達成に向けても尽力中です。
また、幹部候補生として採用イベント・面接官など新卒採用に関わる仕事もしていますよ。
ベンチャーに向いている人
まず、ベンチャー企業に向いていないと感じる人の特徴についてお話しますね。
前提として、大手かベンチャーで迷う時点で向いていないと思います(笑)
その上で私が思うのは①普通でいいや、②手取り足取り教えてほしい、と考えている人にとっては厳しいんじゃないかなと。
できて当たり前の習慣
と言うのも、ベンチャー企業の求める人物像として「自走できる人」はあるあるかなと思うんですよ。
具体的には、エクセルとパワポは最低限扱える、ググる習慣がある、敬語ができている状態とか。
わからなかったらまず自分で調べる。そして自分で考えて、とりあえずやってみる、の行動習慣は必要になってきます。
ベンチャー企業では答えを教えてくれず、答えを導き出す方法を教えていく傾向にあるので。
加えて、ベンチャー企業というのは自分で会社をどうしていくかという、主語が会社視点で判断することが多いのも特徴です。
その観点で仕事をしていると、定時以降でも自己研鑽という形で仕事に没頭していることもありました。
なので特に女性で、仕事以外のことにしかモチベーションがない方にとっては、きついかもしれないですね。
ベンチャーだけ受けた就活
私は自分を「元お嬢」と言っているんですけど、家系的にも、小中高が女子校だった点からも、年功序列の社会で過ごしてきたんです。
その中で「枠に縛られた人生はもう嫌だな」と感じ、「私」という存在で評価してもらえる環境がいいなと就職活動をしていました。
その結果、大手ではなくベンチャー企業中心になっていましたね。
業界は特に絞らず見ていて、ブライダル、コンサル、航空、金融など幅広く、その中でも人材が多かったっていう感じです。
決めつけて後悔したくないな、って思ってたんですよね。
知らないものを自分の勝手なイメージで切り捨てると、後からやればよかったと、後悔になるなと思って。
面接では過去、現在、未来と一貫性をもって伝えることができ、最終的には内定を10社獲得できました。
女性ならではのキャリア論
また、女性の就活生だったら、キャリアプランってけっこう気になると思うんですよね。実際私もそうでしたし。
女性っていつどのタイミングで、キャリアストップがかかるか分からないじゃないですか。
なので、3年間がむしゃらに働いて、自分のキャリアの成長にどんなことがあっても集中しようと決めていました。
これは、就活生時代に何人もの3年以上働いた女性にOB訪問をして感じました。
普通に働いた3年と本気で働いた3年では、一回キャリアストップをして、また戻ってきた時のスペックが全然違うと思ったんですよね。
具体的に言えば、妊娠や出産などのライフイベントが起こる前に、力をつける必要があると考えていたんです。
だから3年間でどれだけキャリアが積めるか、の観点はすごく大事にしていました。
結果、就活生の時の3年後の自分の想像していたことはすでに経験できたと感じています。
今後の方向性としては現在大阪支社にいるので、本社に必要な人間になって本社に戻りたいなと。
そのためには、大阪を自分がいなくても回る組織にする必要があるので、マネジメント力をつけるべく今はコミットしています。
学生時代の過ごし方
一年浪人をして大学生になった私は、人より大学生に憧れをもっていたので「やりたい」と思ったことをとことんやってきました。
学生生活でどんな価値観を知って、どんな面白い大人に出会うかで自分のキャリアがけっこう変わると思っていて。
面白い人に面白い人を繋いでもらったり、色々な人の価値観を知りに行きましたね。
例えば、社会人を辞めてもう一回学生になった人とか。
遠回りになることにコンプレックスを感じていたんですけど、社会に出たら関係ないなって思えました。
色々な人に会って自分の判断軸を磨き、やり残したことがないようにできることはやった方がいいと思います。
自分のちょっとした勇気でできる範囲でのやり残しは、絶対に未来の後悔に繋がるので。
実際これまでの挑戦に対して、周りから色々言われることもありましたね。
自分の人生に責任をもち、理解してもらえるようにやり抜いてきたので結果的に今の自分に繋がっています。
もし、これまで周りの意見に「はい」しか言っていなかったら、ずっと人生あのままだっただろうなと。