就活が進んでくると頻繁に聞かれるこの質問。
皆さんは考えたことがあるでしょうか?
「キャリアプラン って言われても、まだ就職先も決まってないし、考えなくていいでしょ?」
そう思う人もいるかもしれません。
しかし、キャリアプランは就活を進める上で大切な質問の一つです。
今回はそんなキャリアプラン に関して、特に営業職に絞って解説していきます。
・営業職を志望しているけれど、キャリアプランの答え方がわからない!
・営業職のキャリアステップが知りたい!
そんな人におすすめの記事です。
記事を読んで対策し、ESや面接で人事に納得してもらえるキャリアプランを示せるようにしましょう!
キャリアプランの必要性
突然キャリアプランを考える必要性があると言われても
「就職先も決まっていないのに、キャリアプランなんて本当に必要なの?」
「キャリアプランって本当に就活の役に立つの?」
という気持ちも出てくるでしょう。
しかし選考に必要なければ、企業はキャリアプランを聞く必要がないはずです。
企業側にも何か意図があってキャリアプラン を聞いているはずですよね。
そこでまずは、企業がキャリアプランを聞く意図を理解し、それに沿って回答できるようにしましょう。
企業がキャリアプランについて聞く理由について3点説明していきます。
①志望度の確認
その企業の詳しい戦略や事業内容を理解していなければ企業側が納得するような具体的なキャリアプランは作成できません。
企業はキャリアプラン を聞くことで、就活生がどれほどその企業について研究してきたのか=その企業に対する志望度を探っているのでしょう。
志望度が低いと思われると、優秀な就活生でもその企業への内定は難しくなってしまいます。
しっかりと企業の事業内容や戦略を理解した上でキャリアプラン を作成し、企業へ志望度をアピールしていきましょう。
②深く自己理解ができているかの確認
企業について知らなければ書けないのと同様に、自己理解もキャリアプランの作成において重要です。
・自分が将来成し遂げたいことはなんなのか
・どのようなキャリアを歩みたいのか、
丁寧に自己分析を行ない、過去の経験や志望動機と紐付けると、納得感のあるキャリアプランが書けるでしょう。
③会社と就活生のミスマッチを防ぐこと
企業側は膨大なコストをかけて新卒を採用しています。
就職みらい研究所が発表しているデータによると、企業は新卒1人の採用に約100万円ほどかけていることが明らかになっています。
膨大なコストをかけた新卒がすぐにやめてしまうと企業側にとって大きな損失になってしまいます。
また、就活生側にとっても自分がやりたいことができない会社に就職するのは避けたいことですよね。
そんな企業と就活生のミスマッチを避けるため、企業側はその就活生が本当に自社で幸福に働けるのかを確認するといった意図でキャリアプランを聞いています。
具体的に本人がやりたいことが自社で実現可能なのかを、自社の業務内容と擦り合わせています。
営業職のキャリアプラン
営業のキャリアプランを書く上で必要となる、業務内容や身に付くスキルを紹介します。
しかし営業職は一口で営業と言っても細かく分類すると様々な種類があります。
対象が個人なのか法人なのか、扱う商材は有形か無形か、目的は新規開拓か顧客維持かなど挙げていくと切りがありません。
ここでは対象・形態・目的・商材、4つの観点を中心に紹介していきます。
営業対象による分類(法人営業か個人営業か)
■法人営業
企業相手に営業活動を行う。
商品の購入に至るまでが長いのが特徴で、1年以上要することもある。
1つ1つの製品・サービスの単価が高いこともあり、クライアントの企業内部で「様々な人の承認」が必要であることが背景として挙げられる。
また、感情面よりも論理的な説明で多くの人に必要性を理解してもらうことが大切。
■個人営業
消費者を対象に営業を行う。
その人が必要だと感じれば即購入してもらえることもある。
そのため、感情を揺さぶる話術やキャラクターが重要で、感情面でのアプローチから購入につながるケースも多々あるそう。
「製品・サービス」と「顧客」の間に人(営業マン)が介入する性質上、商材は高単価なものが多い。例えば不動産や保険、証券など。
理由は営業マンがいることにより人件費がかかってしまうため、低単価な製品・サービスだと利益を上げることができなくなってしまうためだ。
営業形態による分類(メーカー営業か、商社営業か、代理店営業か)
■メーカー営業
メーカーの社員が自社の製品を直接売り込む。大半がBtoBとなる。
■商社営業
様々な企業から商材を仕入れ、販売する。
自社商品を持たないため、多様な選択肢を提示できるが、その分一つの商品に対する理解度はメーカーに劣る。
■代理店営業
自社商品を販売してくれる代理店に対して自社商品を売り込む。
代理店の大半は複数の商品を扱っている。
目的による分類(新規営業かルート営業か)
■新規営業
商材を利用したことがない対象に対して商材を売り込む。
断られることが多く、気持ちの切り替えが必要になる。
■ルート営業
すでに商材を利用している固定の対象に対して、アフターフォローや新たな課題やニーズがないか聞き取りを行う。
隠れたニーズを引き出すヒアリング力が大切。
商材(有形商材が無形商材か)
■有形商材
形のある商材を扱う。商品を利用するイメージが付きやすい。
■無形商材
形がない、いわゆるサービスが商材となる。
使用のイメージが付きづらいため、分かりやすい説明を行う力が重要。
ここまで営業の種類について説明してきましたが、いかがでしたでしょうか?
この4つの分類方法でも様々な違いがあることが分かりますね。
営業には他にも手法の違い(アウトバウンド、インバウンド)媒体の違い(電話、対面、オンライン)など様々な分類方法があります。
参考:新卒で営業職のメリットは?営業マン6人のエピソード付きで完全解説!
営業職について詳しく理解できたら、自己分析の結果と照らし合わせて見ましょう。
そうして、自分がしたい営業活動が決まったら、志望企業で実現可能かをOB訪問などで調べます。
こうすることで、人事が実現可能と考える、「ずれのないキャリアプラン」ができるはずです。
キャリアプランの作り方
さて、自己理解と将来やりたいことが見つかったら最後に行うのが「現状と将来像の差を埋めるために必要なステップを考える」です。
将来成し遂げたい、と思った目標を達成するために、入社後に自分が克服すべき弱み、向上すべき強み、必要なステップを考えましょう。
そして、それらをいつ、どのように克服、向上、達成していくのか具体的に考えましょう。
以上3点をまとめると、キャリアプランの作成方法は以下のようになります。ぜひ参考にしてキャリアプランを作成してみてください。
営業職のキャリアプラン事例
さて、キャリアプランの作り方は理解していただけたでしょうか。
とはいえ「やりたいことがあるけれど、営業職からはじめて実現できるかわからない!」
という方もいるでしょう。そこで、営業のキャリアプラン事例を紹介します。
営業のキャリアアップには基本的に3つのルートが考えられます。
①営業職を極める
②営業職から管理職にいく
③営業職から別職種にいく
それぞれ説明していきます。
事例を参考にしてキャリアプランを作成してみてください!
①営業職を極める
まず一つ目の選択肢は営業職としてその道を極めること。
営業職と言っても種類は様々です。
新規営業のプロフェッショナル、ルート営業のプロフェッショナルなど、営業職の種類に応じて求められるスキルが異なります。
まずは自分が担当する営業職で求められるスキルを高めていき、商材を変えたり、部門を移動したりする道があります。
②営業部門の管理職になる
営業職の中で昇進し管理職となるケースも考えられます。
管理職では、集団のリーダーとして、後輩の業務管理や、売上管理などを行います。
働く中で身に付けたスキルを生かして、後輩の育成に携わったりもするかもしれません。
管理職へのキャリアステップは、一定期間営業として勤務した後、社内での昇進が考えられます。
③他職種に就く
営業職で培ったスキルを生かして、他部署へ移動するというプランも考えられます。
例えば、顧客目線での営業の経験を生かして営業企画部へ異動など。
あるいは人事部に異動して新たな営業社員の研修に関わることなどが考えられます。
しかし、部署移動の方針は企業によって様々なため、志望する企業ではどのような部署移動が可能なのか事前に調べることを忘れないようにしましょう。
キャリアのステップとしては、営業として働いた後に部署移動を申請するルートが考えられます。
例外として別の企業でさらなる経験を積む方向性もあります。
営業部門で身に付けたスキルを生かして転職、あるいは人脈などを生かして独立をはたす人もいます。
ただ、就職を目指す企業に転職や独立を前提として話すのはお勧めできません。
キャリアプランは重要
さて、ここまで
などなどを紹介してきました。
就職活動のためだけではなく、目的意識を持って仕事に取り組むためにもキャリアプランは重要な意味を持ちます。
自身や職種について理解を深め、自分なりのキャリアプラン を作成してみましょう!