「就活の軸の設定方法がわからない。」
「就活の軸の理由ってどうすればいいの?」
「就活の軸ってそもそも何?」

この記事を開いたあなたは就活の軸を決めようとしている方が多いのではないでしょうか。

多くの就活生がやりがちなことは、就活の軸とそれを設定した理由を企業に合わせる形で話してしまうことです。

しかし、これでは面接で大切な一貫性が欠けてしまいます。

今回は一貫性が自然と生まれる就活の軸の設定方法を紹介します。

ぜひマスターして、面接の勝率を上げていきましょう!

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就活の軸とは

「就活の軸」とは「企業選びの軸」とも言います。

企業を選定して選考に進む上で、これだけは譲れない条件・こんな会社で働きたいという想いの指標になるものです。

面接では、面接官がうちの会社にあっているのか・本当に志望度が高いのかを見極めるためにこの質問をします。

だからこそ、この質問にうまく答えれば面接官を納得させられます。

一方で、就活の軸が曖昧だと「うちには合わない・志望度が高くない」として、お祈りなんてことも。

就活の軸とその理由を納得感あるように作ることは、面接でのアピールに繋がります。

就活の軸とは何かをさらに詳しく知りたい場合は、以下の記事をご覧ください!

①就活の軸 考え方編

②就活の軸 決め方編

③就活の軸 答え方編

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一貫性とは

過去・現在・未来 に関して語るときに、エピソードは違ってもそこから受け取る人間性は同じということを言います。

面接官はガクチカ・自己PR・就活の軸とその理由・キャリアプランなどから自社に合っているのか、一貫性があるかを見てきます。

加え、30分前後の限られた面接で学生の人柄を知らなくてはなりません。

ですので、複数の強み・人柄をアピールするのではなく、一つに絞って一貫性を出す方が説得力が増します。

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多くの就活生がやりがちな間違い

この記事をご覧になっている就活生の中には、以下のように就活の軸を設定している人もいるのではないでしょうか。

というよりも、筆者自身がそうでした。

例えば、「人や企業の支援をしたい」という就活の軸があったとします。

就活生
就活生
「人や企業の支援をする」に合う理由(=原体験)ってなんだろう?
就活生
就活生
あっ!過去に部活で後輩を指導した時の経験が使えそうだな!とりあえずこれでいいか!

確かに、このやり方は論理的には間違いありません。

軸に対し適切な理由が添えられていれば、それだけで見れば筋が通ります。

最初にやりたいことを決めてそれに合う原体験を合わせるという、トップダウン型の設定法です。

しかし、これでは就職活動において重要なことが欠落する可能性があります。

それは、「一貫性」です。

一貫性は特に倍率の高い企業の選考を突破する上では必要不可欠です。

それではどうすればいいの?と思った方に一貫性を出すためのアプローチ法を紹介します。

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一貫性を出すボトムアップ型の就活の軸

それではどのように設定すれば良いでしょうか。

それは、ボトムアップ型の設定方法です。

簡単に言うと、自分の過去の経験から就活の軸を設定するやり方です。

就活生
就活生
自分は小中高と、自分が形にしたアイデアを発信して、人から注目を浴びることが好きだったな!
就活生
就活生
だから、自分のアイデアを形にする広告業界がいいかも!?

トップダウン型だと、

人材業界がいいからそれに合う原体験を引っ張ってくる

のような決め方になります。

この場合、やりたいこと→理由 の順ですね。

一方でボトムアップ型だと、

過去にやりがいを感じたのが「人から注目を浴びた時」だから、広告業界

のような決め方です。

理由→やりたいこと の順です。

図化すると以下のようなイメージです。

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ボトムアップ型の就活の軸が優れている理由

この方法のいいことは、

①一貫性が増すため説得力が出る

②入社後のミスマッチが減る

③効率の良い就職活動ができる

などがあります。

トップダウン型の軸設定では、就活の軸だけ見れば論理的です。

しかし、面接を通して伝わる人柄に矛盾が生じる可能性があるので、そこで説得力が欠けるということです。

なぜなら、自分を構成している根源的な出来事に共通点がないからです。

一方で、ボトムアップ型の軸はガクチカ・自己PRから受け取れる人間性と重ねる形で就活の軸を作ります。

過去の経験はガクチカ・自己PR・就活の軸など全ての根底にある価値観を作り上げているからです。

その価値観を軸にも反映させるのがボトムアップ型で、以下はそのイメージ図になります。

ですので、それを聞く面接官も

面接官
面接官
だからこの就活の軸なのか!
面接官
面接官
だから弊社を受けているのか!

と納得してもらえるはずです。

多くの就活生がトップダウン型の就活の軸を設定するので、逆にあなたがボトムアップ型の軸設定をできれば他の就活生と差別化できるでしょう

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原体験の見つけ方

原体験の見つけ方はやはり自己分析です。

具体的には、小中高大での学校生活・習い事・家庭環境・友人関係を遡ります。

まずは箇条書きで多くの体験を文字化して、やりがいを感じた時・どんな時に楽しかったのか・辛かったのかを「なぜ?」と問いかける形で深堀します。

そしてそれらの経験にある共通項をピックアップすることです。

またそれに当たってモチベーショングラフの活用もできます。

モチベーショングラフの使い方はこちら

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まとめ

今回は就活の軸を設定する上での理由を解説しました。

特に「一貫性」を意識した軸が大切です。

そして、「ボトムアップ型の軸」を作ることで「一貫性」は自然と生まれてきます。

ボトムアップ型の軸を作るには、

過去の経験の洗い出し→深堀→軸設定

の流れで作成できます。

あなただけの一貫した軸とその理由を元に就活に励んでいきましょう!

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