文系からIT業界に就職する方が最近増えています。

でも本当に文系出身でもSEとして活躍できるのでしょうか?

「プログラミングができないから」
・「周りからやめとけと言われるから」

このような理由で興味はあるけど、文系だからという理由でIT業界を諦めていませんか?

本記事は文系から大手SIerに入社する筆者が、「文系でもSIerに入社できること」を解説します!

文系からSIerを目指す学生にとって、

文系からSIerに就職することもおすすめできる内容となっているので、

ぜひ最後までご覧ください。

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SIerの概要、業務内容

SIerとはシステムインテグレーターのことで、IT業界に属する企業群です。

詳しくは別の記事で解説していますので、

・IT業界のSIerに興味がある方
・SIer企業を第一志望に定めている方
・SIer企業を含めて、企業選びを検討している方

以上の方は、以下の記事をご覧ください!

⇩SIerを目指す方が知っておくべき情報を記載した記事はこちら⇩

【OB、人事の声あり】将来性がない?新卒でSIerに入社するとどうなるのか

業界・業種理解が深まる!先輩50人に聞いた就活レポート

SIerに文系から就職する人の割合

※あくまでも一例

上記から分かるように、企業によって差はありますが、SIerは毎年多くの文系学生を採用しています。

したがって、文系学生にもチャンスがあります!

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意外と多い!?SIerはやめとけと言われる理由

文系の学生はやめとけと言われる理由

(1)文系だと難しいと思われているから

「文系出身者=プログラミングができない」という偏見があります。

確かに、プログラミングには数学的素養も必要ですが、文系的な論理的思考力も必要です。

したがって、「文系=プログラミングができない」という定式は成り立たず、それは個人次第です。

(2)プログラミング未経験者にはハードルが高いから

実際、未経験からプログラミングを学ぶことは時間がかかります。

しかし、研修期間で基礎能力を身につけることは可能です。

(3)SEの仕事内容=開発のみと思われているから

SE=開発だけではありません。

要件定義や設計、保守運用など様々なフェーズの仕事があります。

そのため、コミュニケーション能力が必要とされる場面が多いです。

多くの利害関係者と関わる中で、情報を的確に伝えたり、

交渉したりするなど、文系的な素養を問われる場面も多いです。

ゆえに、文系出身でも活躍の場があります!

一般的にやめとけと言われる理由

(1)変化が激しい業界ゆえに、常にIT技術を学び続ける必要があるから

新しい技術のキャッチアップが大変です。

したがって、ITに対する興味関心がないと、学び続けるのは厳しいです。

(2)プロジェクトによってはブラックとなりうるから

炎上案件の担当になった場合、短期集約的な働き方を強いられます。

人手と時間が必要なため、残業が増えることも、、

しかし、昨今の働き方改革の影響で、昔よりも大幅に改善されている企業が多いです。

あなたの残業に対する価値観次第です。

(3)大手の場合、マネジメント業務が多く技術力が身につかないから

大手SIerは、若手は開発を任されることがありますが、

キャリアアップするにつれて、マネジメント業務が増えます。(開発をしなくなる)

したがって、開発メインで担当したい方は、ミスマッチとなりうるので開発メインの企業を選ぶべきです。

(4)多重下請け構造で、働き方自体がブラックになるから

多重下請け構造とは以下の図のように、

発注者から委託された業務を元請け企業が、二次請け企業、

さらにその下層の企業に流れていく構造のことです。 

一般的に下請けになればなるほど、下流工程の仕事がメインとなります。

下請け企業は、依頼先の企業からの要求に応える必要があり、働き方がブラックになりやすいです。

(5)生成AIに代替される恐れがあるから

結論、いくらAIが発達したとしても、それを管理、運用する人間が必要です。

それには、技術に関するリテラシーが不可欠です。

高度なITリテラシー獲得を目指すのであれば、SIerに入社する意義はあるでしょう。

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SIerのいいところ

SIerのいいところは大きく3つあります。

(1)教育制度が充実していること
(2)将来的に専門性を磨いていける環境があること

(3)採用枠が多いこと(比較的入社しやすい
)

詳細は以下の記事で解説しています!

⇩SIerを目指す方が知っておくべき情報を記載した記事はこちら⇩

【OB、人事の声あり】将来性がない?新卒でSIerに入社するとどうなるのか

さらに、SIerからのセカンドキャリアについて記載した記事もございますので、併せてご覧ください。

⇩大手SIerから外資系コンサルに転職されたOBの記事はこちら⇩

新卒SIerから戦略コンサルへ!働く中で気づいたやりたい仕事

業界・業種理解が深まる!先輩50人に聞いた就活レポート

SIerに向いている人、向いていない人の特徴

向いている人

(1)ITへの興味関心がある

SIerではプログラミングなどをはじめ、ITに関する業務がメインです。

ITに対する関心が高い学生は、IT技術の勉強が苦にならないでしょう。

(2)ロジカルシンキングができる

SIerではチームメンバー、顧客など様々な方を巻きこんだコミュニケーションが求められます。

その中で論理的思考力が多くの場面で求められます。

(3)チームワークを大切にする

SIerでは、プロジェクトチームでの作業が主な業務となります。

チームメンバーと協力し、円滑なコミュニケーションを取りながら作業を進める必要があります。

協調性を持って働けることが望ましいです。

(4)ビジネス感度が高い

 SIerは、顧客のビジネスを理解し、システムやソリューションを提案することが求められます。

したがって、ビジネスに関する基礎知識や関心を持っていることが重要です。

適切なITソリューションを提供するには、

顧客のビジネス理解(ビジネスモデル、市場動向、競合他社、課題など)が必要不可欠だからです。

向いていない人

(1)ITへの興味関心がない

SIerではプログラミングなどITに関する業務がメインとなるため、

ITに対する関心が低い学生は、モチベーションを維持するのが難しいかもしれません。

(2)単独作業を好む

SIerでは、プロジェクトチームでの作業が求められます。

協調性やチームワークを重視せず、単独で作業することを好む方は、

SIerには向いていないかもしれません。

(3)細かい作業や詳細な資料作成が苦手

 SIerでは、システムの設計や開発において、詳細な資料を作成する必要があります。

細かい作業や詳細なドキュメント作成が苦手な方は、

SIerでの業務に苦労する可能性があります。

(4)コミュニケーションが苦手

SIerでは、顧客とのコミュニケーションが頻繁に発生します。

顧客の要件を理解し、適切に対応するためには、コミュニケーション能力が求められます。

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【必見!】文系の学生が面接でアピールすべきポイント

SIerの面接で評価されるポイント

(1)利害関係者に対するコミュニケーション能力

SIerでは多くの利害関係者と関わる機会があります。

例えば、一つのプロジェクトだけでも

クライアント、自社メンバー、協力ベンダーなど多くの方と関わります。

そういった「多くの人々を巻きこみリーダーシップを発揮できるか」

「利害を柔軟に調整し、納期までにプロジェクトを完遂させることができるか」などが評価されます。

(2)業務理解度が高いこと

企業説明会やOB訪問に積極的に参加し、業務理解度を深めましょう。

ガクチカや自己PRをSIerの業務と関連させて伝えることが非常に有効です。

加えてIT業界の中でも、なぜSIerを選んだのかを言語化できるようになりましょう。

(3) ITへの強い興味関心

原体験や将来像に基づく理由を伝えると高評価です。

未経験で入社する場合、プログラミングを始めとする多くのことをキャッチアップしなければなりません。

困難があっても乗り越える覚悟があるかどうかを見られています。

文系の筆者が大手SIerから内定を貰うために意識したこと3選

(1)なぜ文系からIT業界を目指すのか?を明確に伝えること

興味を持った具体的なエピソードを用意しましょう。
その中で、

①未経験からSEは困難なことも多いが、それでも挑戦したい理由
②強いITへの興味関心

以上二つをアピールしました!

(2)自己PRやガクチカの回答において、業務と絡めてアピールすること

「再現性」を意識することで、面接官は活躍の見込みを感じると思われます。

また、同時に業務の理解度をアピールすることもできます。

特に「チームで何かに取り組んだ経験」の中で、意識して伝えましょう!

(3)コミュニケーション能力で差別化する!

SIerの業務では、「コミュニケーション能力」が非常に重要です。

特に重要なのが、マネジメントスキル、交渉スキル、リーダーシップ、サポート力などです。

私は面接官からの質問に対して、マネジメントスキル、交渉スキルを強くアピールしていました。

ここを意識できるかどうかが内定に大きく繋がってきます。

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結論、文系の学生がSIerに入社しても問題ない

SIerでは文系出身の多くの先輩が活躍しており、文系のあなたでも活躍できるフィールドがあります!

ただし、あなたが志望する企業がどのようなプロジェクトを扱っているかには、十分に注意しましょう。

あなたがどのようなキャリアを築きたいかによって、どの企業を選ぶべきかが変わってきます。

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