「どのように就活の軸を決めたらいいか分からない……」
「なんとなく就活の軸を決めたがこれでいいのか……」

「就活する中で自分の就活の軸が正しいか分からない……」

この記事は

①就活の軸 考え方編
②就活の軸 決め方編
③就活の軸 答え方編

の3つがある中で、「就活の軸」決め方について書いています。

活を始めて「就活の軸」が決まっていない方・「就活の軸」が正しいか迷い始めた方

にとっては役立つこと間違いなしです。

今回は「就活の軸」の決め方から就職活動をする中で「就活の軸」の見直し方までを解説していきます。

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自己分析シート

就活の軸の決め方

「就活の軸」をどのように見つけたらいいのでしょうか。

そのために、自分がまずどんな人間かを知る必要があります。

その後に、自分はどんな働き方をしたいのかを見つけます。

どんな人間かを知る手段は

❶主観的なアプローチ
❷客観的なアプローチ

大きく分けてこの2パターンしかありません。

主観的なアプローチとは主観的に自分への理解を深める作業です。

過去を振り返る自己分析や将来像をイメージすることが代表例になります。

一方、客観的なアプローチとは人や物の手を借りて自分の理解を深める作業になります。

キャリアアンカーでは下記の4つのステップで自分の「就活の軸」を定めていく事をおすすめしています。

1.過去の振り返り

主観的アプローチ

過去の自分のモチベーショングラフを作成し、自分が

・「何に興奮するのか」
・「どんな時にわくわくするのか」
・「今まで何にチャレンジしたのか、それはどういった要素か」

など自分を知る事により、未来の選択の「基準点」を知る事ができる方法です。

上記のシートのように、幼少期、小学校、中学校、高校、大学と時系列別に自分のわくわくした瞬間を記載します。

そして「なぜわくわくしたのか」「どんな状況であったのか」を書き出す事で、モチベーションの根源を見つけ出せます。

【テンプレート付】就活で自己分析に使うモチベーショングラフの作り方と目的
客観的アプローチ

これは他己分析などになります。

両親や友人、先生など身近な人に問いかけてみてください。

「自分ってどういう人間なの?」

「どんな性格してた?」等々

自分の視点ではわからない意見を聞くことができるでしょう。

そして、それらを自己分析と照らし合わせてください。

例えば、

就活生
就活生
物事を並行して結果を出すマルチタスク能力があります!

と思っていたとしても、例えば身近な人から

身近な人
身近な人
一つの物事に没頭して、やり抜く力があるわよね。

など、自己分析と他己分析が違っていたら要注意です。

面接においても、自分が伝わっていると思う内容と面接官が受け取る内容が異なる可能性があります。

分析結果が違っていたら、身近な人に「なぜ?」と問いかけ、自己分析とどこで食い違ったかを明確にして修正しましょう。

2.未来からの逆算

未来からの逆算とは

自分の理想の未来を決め、そこから逆算して必要な未来を決める考え方

です。例えば将来

・「グローバルで仕事をしたい」
・「年収1,000万円が欲しい」
・「30歳までに結婚してワークライフバランスを整えて仕事がしたい」

などいろんな欲求を一つずつ言語化してみましょう。

例えば、

就活生
就活生
独自の価値を創造、提供することで人を導ける人間になる

という理想があったとします。

その理想像を実現するために必要な能力は何でしょうか?

・交渉力

・リーダーシップ

・社会情勢の視野

といった3つの能力が挙げられます。

次に「交渉力」を例に考えます。

交渉力が養われる環境とは何でしょうか?

おそらく交渉が多い対顧客業務なのではないでしょうか。

では、対顧客業務を見極める判断基準とは何でしょうか?

営業職かどうか、或いはコンサル職かどうかで見極めることができそうです。

このように「理想像→能力→環境→判断基準」といった将来からの逆算で、就活の軸を策定します。

3.過去との擦り合わせ

次に、過去との擦り合わせです。

就活軸を「対顧客業務を通して、交渉力を養える」にするとします。

そこで、説得力・納得感を出すための原体験を過去の振り返りで得たエピソードから引っ張ってきます。

例えば、以下のような例があったとします。

就活生A
就活生A
管理人の方とグラウンドの使用時間の交渉をして、チームの練習時間の延長に繋がり、好成績をあげるのに貢献した経験からです。
就活生B
就活生B
部活のメンバーにまとまりを欠いていた時に、みんなの意見をアンケートで集め、一つに収束することで団体戦の優勝に貢献した経験からです。
就活生C
就活生C
今後、IT業界が伸びていく中でやはりコミュニケーション能力が必要になるからです。

どれが説得力のある内容でしょうか?

2つ目は、実際に「アンケート」を対人でとるわけではないため、「対顧客業務」である必要性が感じられません。

3つ目は、自身の経験ではないため、独自性が感じられません。

就活の軸を決める時は、「過去の〇〇の経験から就活の軸はは〇’〇’です」というように一貫性を出すことがポイントです。

4.仮説検証

最後は就活の軸が、社会に出ても実現されるのか仮説検証するプロセスです。

実はこのプロセスで、毎年多くの就活生が頭を悩ませています。

理由は社会の解像度が低く、自分自身と社会を結び付けることができないからです。

そのためには、企業で働く方の生の声を聞くのが一番です。

そのためにインターンや説明会に参加するのが良いでしょう。

就活生
就活生
生活の根底を支えたい

このような軸を持って大手通信系のインターンに参加したことがあります。

私の「支える」の定義は「ヒアリングを繰り返し、理想を提供する」としていました。

しかし、自分の定義する「支えている」というイメージと業務内容が違っていたため、選考には進みませんでした。

就活の軸が具体的にどの業務で実践できるかを意識しながらインターンや説明会に臨むとよりマッチ度が上がるでしょう。

Career Anchorでは、そんな就活生に向けて「就活の軸の答え合わせ」をする記事を公開しています。

「後悔しない就活の軸」を見つけられるよう、入社後のギャップを中心にインタビューしています。

例えば、新卒でメガベンチャーに入社したUさん。

彼は当時、「給料が高いこと」「市場価値の高いスキルが身に付くこと」を就活の軸として掲げていました。

しかし、いざ入社してみると給料とのギャップを感じたり、年次が上がるごとに鈍化していく市場価値に頭を悩ませたそう。

そんな就活の軸とのギャップを取り上げています。

Uさんのインタビュー記事はこちら!

新卒で高給・成長を求めIT系メガベンチャーへ。そこで感じた就活軸とのズレとは
自己分析シート

就活の軸が決まらない場合

先ほどの方法が難しく感じた場合、最初は以下のやり方でもOKです。

就活生
就活生
仕事にやりがいを感じたい!

しかし、これではまだ曖昧です。

そこで、

「自分にとってのやりがいって?」

常に数字を追いかけて、目標に到達したと実感できる!

「なぜ数字を追いかけるのがいいのか?」

過去に陸上部で常に自己ベスト更新を意識して練習し、成長するのが楽しかった!

チームの勉強会で、全員が上位30%の成績を取得することを目標に、取り組んだ時の充実感!

「それをなぜ仕事にしたいのか?」

数字を追いかけて試行錯誤する過程が楽しく、陸上や勉強など過去から一貫して続け、結果を出してきたから!

コツとしては、自分の理想をまずは簡単にでもいいから言語化すること、そしてその理想を深堀することです。

特に深堀の部分は、「なぜ?」と5回くらい問いかけます。

そして自分の理想の未来から逆算し、なぜその理想なのかを過去の経験と結びつけます。

筆者の場合、まとめると以下のような就活軸を作れます。

就活軸:数字と接点が多く、試行錯誤しながら目標を追いかける仕事

原体験:陸上や勉強で試行錯誤して課題を突破し、成長した経験

この軸に当てはまるのは、営業やマーケティング等になります。

慣れてきたら、「理想像→能力→環境→判断基準」といった将来からの逆算

のステップを踏んでより詳しく作っていきましょう。

しかしこの方法も難しいと感じる人もいるかと思います。

その場合は下記の3つの方法を実践してみるのがおすすめです。

就活の軸がどうしても見つからない場合

①理想の人を書き出してみる
②こんな生活はしたくないという「マイナス」の軸を書き出してみる
③自分の憧れの生活を書き出してみる

Career Anchor編集部
Career Anchor編集部

就活生とお話しをすると、「過去の自己分析はやったけど、将来のことがうまく考えられない…」という悩みをお持ちの方が多い印象です。

Career Anchor編集部
Career Anchor編集部

もし同じ悩みをお持ちであれば、
キャリアアドバイザーに相談してみましょう!

Career Anchor編集部
Career Anchor編集部

就活の悩みや不安を解消し、納得のいく内定が得られるようお手伝いします!

就活の悩み・不安を相談する

①理想の人を書き出してみる

自分の将来を考えるきっかけを見つけるため、自分の理想の人を思い浮かべ、その人に共通する条件を書き出してみましょう。

サークルの先輩、経営者を思い浮かべる、多くの記事を読み、「ロールモデル」をみて自分の価値観に近い人を探してみましょう。

みんなで作る仕事図鑑
JOBPICKS
https://job.newspicks.com/

いろいろな職種・企業の社員からキャリアナレッジを直接聞けるメディア
U29
https://u-29.com/

後悔しない就活の軸が見つかるメディア
キャリアアンカー
https://career-anchor.jp/

②こんな生活はしたくないというマイナス面を書き出してみる

「就活の軸」を見つけたい人がよく「将来やりたい事から探す」やり方をしている場合があります。

ただし、大学生のときから「将来やりたい事」が明確で、かつ「就活の軸」が明確な事はほとんどありません。

多くの社会人にインタビューを行っているキャリアアンカーでも学生の時から

「将来やりたい事」が明確でそこから逆算で「就活の軸」を決めるという決め方の人はほとんどいませんでした。

「やりたい事」が明確でない中で、ではどのように「就活の軸」を決めていけばいいのか。

おすすめのアプローチとしては「マイナスから考える」事です。例えば

「地方勤務は嫌だ」
「年収1,000万円いかないのは嫌だ」
「同期が少ないのは嫌」
「スーツは着たくない」
「知名度の低い会社は嫌だ」

などの自分が「マイナス」に感じる事を言語化し、自分自身の企業の選択軸を増やしていきましょう。

また、「嫌だ」と言語化するだけでなく、なぜ「嫌なのか」を考えてみる事がおすすめです。

例えば「知名度の少ない会社は嫌だ」はなぜなのかを考えてみましょう。

↓「知名度が低い会社が嫌な理由」↓
・大きな仕事ができなさそうだから
・親に言いにくいから
・同期が少なそうだから
・優秀な人が少なそうだから
・給料が低そうだから

このように、少なくとも「知名度が低いから」ではなく、その根っこにはいろいろな理由がある事がわかります。

マイナス面を洗い出したら「なぜそう思うのか」を深く掘り下げてみましょう。

③自分の憧れの生活を書き出してみる

よく「やりたい事は何か」「夢は何か」を就活のときに問われるケースがあります。

ただ先ほどの通り、
大学生のときから「やりたい事」が明確になっている事はほとんどありません。

そのときの「就活の軸」の作り方としては「自分の憧れの生活」を書き出してみましょう

これは何を「したいか」という「Want to」ではなく「どうなりたいか」という「To Be」の状態で考えるやり方です。

例えば「30歳になった時」の状態で考えてみましょう。

・海外赴任をしていたい
・英語を話せるようになっていたい
・子供ができて家族を養っていたい
・自由な時間を作れるようになりたい

などの自分が「目指したい姿」を定義してみましょう。

自分がどんな状態であれば「幸せなのか」を想像する事でより自分の就活の軸を明確化する事ができます。

自己分析シート

就活の軸の見つけ方

このように、就活軸の見つけ方は

①過去の振り返り

②未来からの逆算

③過去との擦り合わせ

④仮説検証

の4つの段階です。

特に初めのうちは、①〜③に注力し、「就活の軸」を見つけてみましょう。

就活の軸でお悩みの方必見!考え方から作り方まで完全解説!
【決定版】就職活動の企業の選び方
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就職活動を通じた「就活の軸」の見直し方

「就活の軸」は就職活動を通じて、会社説明会や面接を経験する中で違和感を言語化し、修正する必要があります。

就職活動で使える「本当の就活の軸」はすぐには見つかりません。

何度も業界分析や面接の練習をしながら就活の軸を見直し、常に精査し続けていく必要があります。

よく起こるミスが「就活の軸」を最初に設定したまま、改善せず面接に進んでしまうケースです。

最初に設定したままの「就活の軸」だと「社会の現実」とあった軸を作り込む事ができません。

そして「就活の軸と志望している会社があっていない状態」になってしまい、

会社の面接で人事側が「違和感」をもってしまったり、就職した後の「ミスマッチ」に繋がるケースがあります。

【企業とのミスマッチをなくす】就活で大切にするべき「たった1つの考え方」

社会人の声を聞いて「就活の軸」を決める重要性

そこで大事なのが「社会人」「就活に精通したエージェント」を通じて自分の「就活の軸」をレビューしてもらい、「評価」してもらう事です。

社会人やエージェントは社会で働いていたり、人事と対面でやりとりしている事もあり「間違った就活の軸」に精通しています。

自分の「就活の軸」をレビューしてもらい、より面接でも通用する軸にブラッシュアップしてこそ、面接で使える「就活の軸」ができあがります。

答え方はこちらになります。

就活の軸をみてもらう