「新卒で営業はやめた方が良い…?」
「新卒で営業に就くべきか迷っている…」
「新卒で営業に就くメリットを知りたい…!」

この記事を開いたあなたは、新卒の職種で営業を視野に入れているのではないでしょうか。

文系学生にとって営業は、新卒で選択する最も一般的な職種と言えるでしょう。

この記事では、現役営業マンのエピソードを交えながら営業がどのような職種なのかを解説します。

最後まで読むことで営業職への理解度が深まり、職種選びがしやすくなるでしょう。

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新卒で営業を志望する就活生は多い

この記事を読む方の中には、営業に対して漠然と抵抗感がある方もいるのではないでしょうか。

はじめに近年の就活生はどの程度営業を志望しているのか見てみましょう。

大学生就職意識調査 営業職の志望割合
出典:マイナビ 2023年卒大学生就職意識調査

就活生を対象としたマイナビの調査によれば、営業の志望割合は毎年最も高いです。

特に文系就活生の場合、男子は44.5%、文系は26.6%で男女ともに「営業企画・営業部門」の志望割合が最も高くなっています。

この結果を見ると、営業は文系就活生にとって最も人気の高い職種と言えるでしょう。

従って、営業職が志望職種に入るのはごく一般的と見ることができます。

業界・業種理解が深まる!先輩50人に聞いた就活レポート

営業って何するの?新卒で営業を選んだ先輩の事例も紹介

営業と一口に言っても、その仕事内容は業界や企業形態などで多岐に渡ります。

ここでは、以下の切り口で6つの分類をご紹介します。

【どんな相手に売るのか】
 ①既存か、新規か
 ②法人か、個人か
 ③アウトバンド、インバウンド
【どんな立場で誰に売るのか】
 ④メーカー、代理店、商社
【何を売るのか】
 ⑤無形、有形
【どうやって売るのか】
 ⑥電話、対面、オンライン

それぞれ詳しく見てみましょう。

①【どんな相手に売るのか】- 1

・新規営業
・ルート(既存)営業

顧客との関係性による分類です。

新しく顧客を獲得するための営業なのか、それとも既に繋がりのある顧客と関係を深めるための営業なのかで分けられます。

②【どんな相手に売るのか】- 2

・法人営業
・個人営業

顧客が法人か個人かでも分類ができます。

法人営業はBtoB、個人営業はBtoCの営業とも呼ばれます。

③【どんな相手に売るのか】- 3

・アウトバウンド営業
・インバウンド営業

顧客の認知度による分類です。

アウトバウンド営業とは、製品やサービスに興味のない顧客に対して売り込む営業です。

インバウンド営業とは、興味を持って能動的に問い合わせをしてくれた顧客に対しての営業です。

webコンテンツの配信やセミナー・イベントの実施から繋がることが多いです。

④【どんな立場で誰に売るのか】

・メーカー営業(自社→顧客)
・代理店営業(自社→代理店)
・商社営業(代理店→顧客)

自分と相手の立場の違いによる分類です。

メーカー営業とは、自社が提供する製品やサービスを顧客に対して売り込む営業になります。

一般的な営業のイメージに一番近いでしょう。

代理店営業とは自社の製品やサービスを代わりに販売してくれる代理店に対して営業です。

自社製品を販売してくれるように売り込むことはもちろん、製品の販売をサポートすることもあります。

商社営業とは、他社が提供する製品やサービスを複数扱い販売する営業になります。

上記の代理店に勤める営業マンが行う営業です。

⑤【何を売るのか】

・有形営業
・無形営業

売り込む商材の形態による分類です。

有形営業は、その名の通り有形商材を販売します。

一方で無形営業は、無形商材、すなわちサービスを販売します。

⑥【どうやって売るのか】

・対面営業
・電話営業
・オンライン営業

営業手法による分類です。

昨今は対面営業からオンライン営業への移行が急速に進んでいます。

ここまで5種類の分類をご紹介しましたが、実際は「新規の法人顧客獲得に向けた対面営業」のように複数の種類に属しています。

新卒で営業マンになった先輩に聞いた実際の仕事内容

様々な業界で異なる形態の営業を行う先輩社員6人にインタビューをしました。

ここでは先輩営業マンのリアルな仕事内容をご紹介します。

大手IT企業のSさん

Sさん
Sさん

私は、大手のIT企業でメーカー営業と代理店営業をしています。

Sさん
Sさん

メーカー営業では自社サービスの売り込みを、代理店営業では自社製品を販売する代理店のマネジメントをしていました。

大手IT企業営業のSさんのお話はこちら
【IT業界】「口下手だから…」営業職を諦めないで!法人営業の魅力

大手証券会社のHさん

Hさん
Hさん

私は大手証券会社で既存の顧客に対して営業をしています。

Hさん
Hさん

主な業務内容は、法人企業の財務面のサポート富裕層の顧客の資産運用に関するサポートです。

Hさん
Hさん

一日100件以上の顧客と接する日もあり、コミュニケーションスキルが磨かれる仕事だと感じますね。

大手証券会社営業のHさんのお話はこちら
【証券志望必見!】エリート証券マンが明かす営業の魅力とやりがい

大手人材会社のKさん

Kさん
Kさん

私は大手人材会社で法人顧客の新規開拓をしていました。

Kさん
Kさん

うちの求人メディアに求人広告を出しませんか?という提案を企業に行う仕事です。

Kさん
Kさん

1日2件ほどの商談100件ほどの営業電話をしていました。

大手人材会社営業のKさんのお話はこちら
【就活生必見】人材業界の営業はやばい?1日100件電話して得た学び

大手保険会社のJさん

Jさん
Jさん

私は大手保険会社で個人や中小企業への営業をしています。

Jさん
Jさん

新規開拓のお宅訪問や、既存顧客への新しい保険プランの提案が主な仕事でした。

Jさん
Jさん

1日のスケジュールは、打ち合わせとアポイントと資料作りで埋まっていましたね。

大手保険会社営業のJさんのお話はこちら
新卒で大手保険会社ってどう?営業成績1位の若手エースの脳内をのぞき見!

大手証券会社のSさん

Sさん
Sさん

大手証券会社でリテール営業をしています。いわゆる、「証券営業マン」ですね。

Sさん
Sさん

既存の法人顧客に対して資産運用の提案をしています。

大手証券会社営業のSさんのお話はこちら
【証券志望必見!】大手証券会社の営業マンが語る意外な仕事内容と就活の軸

大手不動産会社のSさん

Sさん
Sさん

現在は不動産会社で、個人のお客様に対して新築住宅の提案をしています。

Sさん
Sさん

まず、担当地域の土地所有者やご来店されたお客様に家の建設をお勧めし、契約して頂きます。

Sさん
Sさん

その後住宅の細かい間取りやレイアウト、建設会社、工期を決めますね。

大手不動産会社営業のSさんのお話はこちら
海外志向だからこそ日本で働く!?「不動産」×「営業」を選んだ就活の軸の選び方

先輩のお話からも分かるように、営業の仕事内容は業界や形態によって本当に様々です。

営業に対して漠然と抵抗感がある方も、業界や仕事内容を詳しく見てみると印象が変わるかもしれません。

業界・業種理解が深まる!先輩50人に聞いた就活レポート

新卒で営業を選ぶメリット・デメリットは?

ここまでで、営業の業務理解がかなり深まったのではないでしょうか。

では、そんな営業を新卒で選ぶメリット・デメリットについて見ていきたいと思います。

それぞれ3つずつ挙げてみました。

営業のメリット①:汎用性の高いスキルが身につく

営業ではコミュニケーション能力はもちろん、アポ取りや商談の進行など様々なスキルが身に付きます。

そして、これらのスキルは汎用性が高くどの業界・職種でも活きてきます。

営業のメリット②:度胸がつく・メンタル面で強くなる

営業職として働く中では、必ず数字のプレッシャーがあり、また顧客に断られる経験をします。

このような状況に身を置くことで、確実に精神的にタフになることができます。

営業のメリット③:頑張り次第で収入を増やせる

営業職では、成績によってインセンティブ報酬が与えられる制度が設けられていることがあります。

このような制度の下であれば、自身の努力次第で収入アップを図ることができます。

営業のデメリット①:結果が出せないとそのまま給料に反映される

営業職は基本的に結果主義であり、ノルマや目標がある場合が多いです。

そのため、結果を出せなければ給料を上げることも難しいでしょう。

営業のデメリット②:営業方法によっては精神的に辛いことも

顧客の要望に応えたいものの会社の都合によりできない、企業と顧客の板挟み状態になってしまうことがあります。

具体的には訪問スケジュールの調整、製品・サービスに対する要望や契約金などのすり合わせの際に板挟み状態に陥ることがあります。

営業のデメリット③:不規則な勤務となる場合がある

営業は顧客ありきの仕事です。

顧客の都合に合わせるために休日出勤や定時を過ぎて仕事をしなければいけない場面もあります。

新卒で営業を選んだ先輩が感じたメリット・デメリット

実際に新卒で営業を選んだ先輩が感じた、営業職のメリットとデメリットを見てみましょう。

大手証券会社のHさんが感じたメリット・デメリット

Hさん
Hさん

いい結果も、悪い結果も、すべて数字に表れることがメリットでありデメリットですね。

Hさん
Hさん

顧客のニーズに応えて、結果を出して、喜んでいただけた時はやりがいを感じます。

Hさん
Hさん

反対に、自分の想いを持って取り組んでいるのに結果が出ない時は辛いです。

大手証券会社営業のHさんのお話はこちら
【証券志望必見!】エリート証券マンが明かす営業の魅力とやりがい

大手不動産会社のSさんが感じたメリット

Sさん
Sさん

メリットは、新築のご契約という「人生の一大事」に寄り添いえることですね。

Sさん
Sさん

一方で、家のことはもちろんプライベートのお悩みにも向き合いますので、一般的な営業とは違う体力が必要です。

大手不動産会社営業のSさんのお話はこちら
海外志向だからこそ日本で働く!?「不動産」×「営業」を選んだ就活の軸の選び方

お二人の話から分かるように、営業の種類によって感じるメリットもデメリットも全く異なります。

このような意味でも、「どの業界のどのような営業なのか」を注意して職種分析をしましょう。

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新卒で営業を選ぶべき人の特徴

ここまでにご紹介した特徴やメリット・デメリットを踏まえて、営業に向いている人の特徴をまとめました。

・情報収集が得意
・即時対応力がある
・決断や行動が早い
・精神的にタフである
・ヒアリング力がある
・ロジカルな思考ができる
・コミュニケーションが好き
・課題発見力・課題解決能力がある

これらに少しでも当てはまる人は、営業に向いているのではないでしょうか。

新卒で法人営業を行う先輩が語る”営業に必要な資質”

大手IT企業のSさんに、営業に必要な資質を語っていただきました。

Sさん
Sさん

営業に必要な資質は、ズバリ論理性と適応性ですね。

Sさん
Sさん

どんな営業でも、最も重要なのは相手の本音や本質的な課題を理解できているかということです。

Sさん
Sさん

いろいろな数字から論理的に考えるコンサル的な姿勢と、相手に合わせる適応性が求められると思います。

営業=トーク力と思われがちですが、最も重要なのはロジカルシンキングや顧客視点といった、思考の部分なのですね。

大手IT企業営業のSさんのお話はこちら
【IT業界】「口下手だから…」営業職を諦めないで!法人営業の魅力
業界・業種理解が深まる!先輩50人に聞いた就活レポート

営業マンが語る新卒で営業を目指す人が心がけるべきこと

先輩社員から、営業を目指す学生へのアドバイスをいただきました。

現役の営業マンならではの視点で語られているので、間違いなく参考になるでしょう。

大手IT企業のSさん

Sさん
Sさん

法人営業は話し上手でなくても大丈夫です。

Sさん
Sさん

法人営業では、熱意で相手を説得するような人の活躍はあまり見たことがありません。

Sさん
Sさん

最も重視されるのは、戦略や合理性です。

Sさん
Sさん

きちんと戦略を練って、年上の相手にも物怖じせずソリューションを合理的に提案できれば、口下手な人でも大丈夫です。

大手IT企業営業のSさんのお話はこちら
【IT業界】「口下手だから…」営業職を諦めないで!法人営業の魅力

大手証券会社のHさん

Hさん
Hさん

営業で一番大切なのは顧客のニーズに応えることです。

Hさん
Hさん

今の仕事で例えると、

・お客様は取引で何を求めているのか
・日常の資産状況の報告を電話で行うとき、いつ報告するのが適切か
・取引手数料の安いネット証券ではなく、なぜ我々のような対面の証券会社を選んで頂けるか

Hさん
Hさん

などを常に考えています。

大手証券会社営業のHさんのお話はこちら
【証券志望必見!】エリート証券マンが明かす営業の魅力とやりがい

大手証券会社のSさん

Sさん
Sさん

証券営業について知って欲しいことが2つあります。

Sさん
Sさん

1点目は「お客様は必ずしも合理的ではない」です。

Sさん
Sさん

法人等の機関投資家は別ですが、特に個人のお客様の場合、最終的には「営業マンの人柄」「自分と気が合うか」などを重視される方が多いです。

Sさん
Sさん

「お客様の信頼を勝ち取ること」は営業マンにとって本当に重要なことですね。

Sさん
Sさん

2点目は、「個人向け営業はサービス業の側面もある」という点です。

Sさん
Sさん

お客様に「息子の進路選びを手伝って」とお願いされることもありましたね。

大手不動産会社営業のSさんのお話はこちら
海外志向だからこそ日本で働く!?「不動産」×「営業」を選んだ就活の軸の選び方

以上3人の先輩社員のお話から、営業はお客様ありきのお仕事だということが分かりますね。

どうすればお客様に選んでいただけるかを、ロジックでも感情でも突き詰める必要がありそうです。

業界・業種理解が深まる!先輩50人に聞いた就活レポート

現役営業マンに聞いた!新卒で営業を選んだ理由は?

現役営業マンは、どのような背景があり営業を選んだのでしょうか。

2人の先輩社員の事例を見てみましょう。

新卒で証券会社のリテール営業を選んだSさん

Sさん
Sさん

私は「データ分析のスペシャリストになるには、まず現場を知るべきだ」と思い営業を選択しました。

Sさん
Sさん

「データ上の数字を見るだけでなく、まず体験したい」
キャリアのスタートとして営業を選んだ最大の理由です。

大手不動産会社営業のSさんのお話はこちら
海外志向だからこそ日本で働く!?「不動産」×「営業」を選んだ就活の軸の選び方

新卒で不動産営業を選んだSさん

Sさん
Sさん

将来活躍するには、スタートとして営業が一番合っていると考えたからです。

Sさん
Sさん

「製品の良さを世の中に提供していきたい」という思いがあるのですが、

Sさん
Sさん

モノの良さを伝える際、一番良いのは顔と顔を合わせて話すことかなと考えました。

Sさん
Sさん

なので、まず足を使った営業職を目指したんです。

大手不動産会社営業のSさんのお話はこちら
海外志向だからこそ日本で働く!?「不動産」×「営業」を選んだ就活の軸の選び方

お二人に共通することは、まずは現場を知りたいということです。

お客様とダイレクトに関わる営業は、現場からビジネスを知りたい方にとって一番の魅力と言えるでしょう。

業界・業種理解が深まる!先輩50人に聞いた就活レポート

新卒で営業はおすすめ!

ここまで読んでいただけたあなたは、営業への理解が間違いなく深まったはずです。

少しでも営業が面白そう・向いてそうと思ったのなら、志望職種に入れてみましょう!

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