就活をはじめたばかりの方は、
と疑問をもつことも多いでしょう。
スムーズに就活を進めるためには、就活が本格化する前に業界を絞っておくのがおすすめ。
この記事では、業界の絞り方について悩んでいるあなたに向けて、業界を絞る理由や業界の絞り方を、実際の先輩の例を交えて紹介します。
ぜひ最高のスタートを切りましょう!
業界ってなに?どんな業界があるの?
業界の絞り方を知る前に、業界の定義や実際にどんな業界があるのかを知っておくのが大切。
業界を知る時は、各業界の代表的な企業を抑えると、具体的なイメージを掴みやすいですよ。
業界とは、「扱っているサービスや商品によって、企業をグループ化したもの」を指します。
全部で8業界があり、「メーカー」「商社」「小売」「金融」「サービス・インフラ」「マスコミ」「ソフトウェア・通信」「官公庁・公社・団体」に分けられます。
以下でそれぞれの業界の特徴や、代表的な企業について説明します。
メーカー
メーカーとは「モノをつくる企業」のグループをさします。
飲料をつくる「サントリー」
車をつくる「トヨタ自動車」
薬をつくる「ロート製薬」など。
種類はさまざまですが、「モノをつくる」のがメーカーです。
⇩メーカーについてもっと詳しく知りたい方はこちら⇩
【失敗談】営業として働く食品メーカー社員が経験した「苦労の就活」
商社
商社とは海外からモノを輸入したり、メーカーからモノを小売業に卸したり、「モノを動かす企業」のグループをさします。
代表的な企業では「三菱商事・伊藤忠商事・三井物産」がありますよ。
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小売
小売とは「モノを消費者に売る企業」のグループをさします。
大手コンビニチェーンの「セブンアイホールディングス」や
百貨店の「伊勢丹」など、扱っているモノは様々です。
金融
金融とは「お金を動かす企業」のグループをさします。
お金を預かり、貸出をする銀行や
クレジットカード信販を行うカード会社
保険を販売する保険会社などがありますよ。
代表的な企業には「三井住友銀行(銀行)」「JCB(カード会社)」
「東京海上日動(保険会社)」です。
⇩金融業界についてもっと詳しく知りたい方はこちら⇩
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サービス・インフラ
サービス・インフラとは「かたちのないものを売る企業」のグループをさします。
代表的な企業には大手広告会社の「株式会社電通」
人財派遣会社である「株式会社リクルートホールディングス」
通信教育・出版会社である「株式会社ベネッセホールディングス」があります。
マスコミ
マスコミとは「情報を伝える企業」のグループです。
「TBSホールディングス」などのテレビ局
新聞を通じて情報を伝える「朝日新聞社」などが主な例です。
ソフトウェア・通信
ソフトウェア・通信とは「情報に付加価値をつける企業」のグループです。
代表的な企業には
大手電気通信事業者の「KDDI」や「NTT東日本」がありますよ。
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官公庁
官公庁とは「国と地方公共団体の役所」のグループです。
代表的なものには「外務省」や「都庁」があります。
本当に業界って絞るべき?その理由は?
業界が何かはわかったけど、業界って絞るべきなの?と
疑問を抱かれる方も多いでしょう。
結論を先に述べると、大多数の人は業界を3個に絞ることをおすすめします。
広く業界を見ている方は、3個程度に絞るのがおすすめ
現在幅広く業界を見ていて、
業界の絞り方が分からないという方は3個程度に絞ることをおすすめします!
なぜなら業界を絞ることで就活の負担が減り、たくさんのメリットが得られるからです。
業界理解がしっかりできる
特定の業界に就活の時間をさくことができるので、
・大手企業だけでなく、中小企業やベンチャー企業における「優良企業」までチェックできる
といった利点があります。結果的に企業研究がはかどるでしょう。
就活対策の精度が上がる
また選考対策に向けた時間が取れるため
・ES・面接で伝える、志望動機・ガクチカが練れる
・ウェブテストの勉強時間やGDの練習時間がとれる
など、
選考に通過しやすくなります。
理想の業界が1,2個しかない方は視野を広げてみて
すでに働きたい業界・やりたい事業決まっている方でも
選択肢を広げてみることをおすすめします。
就活初期に業界を絞りすぎると後々に他の企業を受けたいなと思っても
既に選考が終わっている、なんてことになりかねません。
今興味のある業界が1つしかない、という方はほかの就活生に比べ、就職先の選択肢や自分の視野を狭めてしまっているともいえます。
就活初期は幅広く業界を見るとよいでしょう。
具体的にどうやって業界を絞っていくの?という疑問に対しては
次の章で詳しくお伝えします。
どうやって業界を絞ればいいの??
業界を絞る理由・メリットが分かったところで、実際に業界を絞っていきましょう。
業界を絞る方法は、全部で3ステップです。
1ステップ 業界を知ろう
まずはどんな業界があるのかを、浅く広く知りましょう。
本格的に業界分析を行う前に、「世の中に興味をもつこと」も大事です。
例えばスマホ1つに対しても
液晶ガラスを作っている会社は?
半導体を作っている会社は?
アプリを提供している会社は?
など、たくさんの業界・会社が関わっていることが分かりますね。
気になった業界や会社があれば、すぐにインターネットで調べてみましょう。
また業界の代表的な企業を調べるのもおすすめ。
具体的なイメージをもつことができますよ。
「業界地図」や「四季報」などの書籍や就活生向けのホームページを利用するのもいいですね。
「決定版 日本の給料&職業図鑑」「JobPicks 未来が描ける仕事図鑑」などもおすすめです。
もっと詳しく「業界や会社・仕事の見つけ方」について知りたい!という方はぜひ下記の記事も参考にしてみてください。
【決定版】就職活動の企業の選び方
インターンシップや説明会に参加すれば、人事から業界や会社について
直接学ぶことができます。
また知り合いの先輩やOBに、就職先について尋ねてみるのもよいでしょう。
2ステップ 「絶対に譲れない条件・価値観」を見つけよう
次に「入社をする際に絶対に譲れない条件・価値観」を見つけましょう。
いわゆる就活の軸と言われるものです。
就活の軸は、たとえば「自分の強みが生かせるか」「グローバルで仕事ができるか」などがあげられます。
ここでは「就活の軸」の見つけ方を2つ簡単にご紹介します。
1.過去を振り返ろう!
1つめはモチベーショングラフを使用する方法です。
下記のようなシートに、「幼少期・小学校・中学校・高校・大学」と時系列別に、自分のわくわくした瞬間を記載します。
その時に「なぜわくわくしたのか」「どんな状況だったのか」を書き出す事によって、自分のモチベーションの根源を探す事ができますよ。
どんな環境だと自分のモチベーションがあがるのか、理解することは自己理解にもつながります。
自分を知ることで、どのように業界・企業を選ぶのか「自分のなかでの基準」を探すことができますよ。
2.理想の未来から逆算しよう!
自分の理想の未来を決め、そこから逆算して必要な未来を決める考え方です。
「年収1,000万円が欲しい」「家族との時間を大切にしたい」など、未来の自分の欲求を1つずつ書き出してみましょう。
そこから「必要な能力→能力を得るために最適な環境→環境を見極める判断基準」の順に、逆算していくと良いですよ。
3ステップ 調べた業界と「就活の軸」を照らし合わせよう
最後に、調べた業界と自分の「就活の軸」を照らし合わせましょう。
その業界で自分のやりたいことができるのか、やりたくないことをやらずに済むのかを確かめる作業です。
例えば「高い給料が欲しい・転勤をしたくない」という軸を設定した場合、
「金融業界や商社業界だと高い給料がもらえそうだけど、転勤も多そうだな」と判断することができますね。
どの条件は妥協できて、また絶対に譲れないのかを、もう一度考えてみることをおすすめします。
業界は、本選考のES提出前までに3個程度に絞れていると理想的です。
各業界の内定者の、実際の業界の絞り方
「就活の軸」を決め、業界を絞ったけどこれって「正解」なのかな?と不安に思う方もいらっしゃるでしょう。
選んだ業界、業界の絞り方、就活生へのアドバイスなどを、実際に就活を終えた内定者・社会人の方にインタビューを行いました。
インタビューの内容を参考に、自分なりの「正解」を見つけていただけると幸いです。
1人目 IT系ベンチャー企業のKさん
コンサルとITに業界を絞りながらも、IT業界内で幅広く業種を見ていたというKさん。
コンサルやITに少しでも興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
どんな業界を受けていましたか?
コンサルティング業界、IT業界(中でもソフトウェア、Web業界)を中心に受けていました!
業界を選んだ理由は??
居酒屋経営をしている父の影響から、経営に強く関心があったからです!
若手から経営に携わっていきたいと感じ、コンサルティング会社とIT系の事業会社(ベンチャー企業)を中心に見てました。
業界は絞っていましたか??
最終的にはIT業界に絞っていました。
ただIT業界×「金融」「医療」「不動産」などなど、業界内では幅広く見てました。50社くらいは見てましたね。
就活初期から、業界を1つに絞りすぎなくてよかったことを教えてください。
社会の色んな選択肢を知ることができました。
例えば事業を伸ばしていく力を付けるために、コンサルティング業界を選択された方もいれば、事業会社を選択された方もいました。
自分自身がやりたいことを実現する上で幅広い選択肢を模索できたんですよね。結果、すごく納得のいく意思決定ができました。
どうやって業界を絞ったのですか?
自己分析と業界分析を並行して進めました。
自己分析では過去と未来の両軸で自己分析をしつつ、4P(Philosophy、Profession、People、Privilege)の観点で整理していきましたよ。
4Pについては、以下の記事を参考にしてみてください
【自己分析シート付き】7STEPで終わるシートの書き方
業界分析では自己分析の結果を踏まえつつ、各業界の特徴が自分に当てはまるかで考えました。
例えば僕は「より多くの人に自分が手掛けた何らかの製品を届けること」が自己分析する中で、ワクワクにつながることが分かりました。
次にそれが実現できるのはどこか?といった観点で、「商品・サービスを生み出す業界」を調べるといったイメージです。
就活生に向けて、アドバイスをお願いします!
自己分析と業界分析を並行して行う上で、「誰か人に頼ること」をおすすめします!
友達やCAなど第三者の視点から指摘してもらうと、より自分を客観視して見つめることができますよ。
僕自身、CAに「キャリア選択を周りに依存していないか?もっと自分自身がワクワクすることを軸に考えてみよう」とアドバイスを頂き、大きく就活の方向性が決まりました。
2人目 大手証券会社のMさん
金融業界に少しでも興味がある方は、ぜひ参考にしてくださいね。
どんな業界を受けていましたか?
3年生の6月に就活をはじめ、最初はメーカーやベンチャー系、金融業界など、幅広く業界を見ていました。
その中で本格的にESを出す2・3月に、最終的に金融業界を選びました。
金融業界を選んだ理由は??
昔から友人に進められたものは続かなくて。自分から興味を持って始めたことは続けられてきたので、自分の得意なことを生かせる業界を選びました。
僕は「これが好き・嫌い」など、自分が興味がある分野が自己分析をする前から分かっていたので、自分がわくわくする業界・企業を受けていきましたね。
また大学時代に経済学部に所属していたので、金融の勉強をしていました。
自分でも株をやっていたのでそういった強みを生かしたいなと思い、金融業界を選びました。
インターンを通じて、「その業界で自分の強みが生かせるイメージが湧くか」も大切にしていました。
証券会社のインターンでは実際に顧客に提案する形の体験ワークができたので、自分が証券会社で活躍できるイメージがつかめました。
インターンやOB訪問を通じて判断するのもよいと思います。
業界を絞ってよかったことを教えてください
面接でキャリアプランや業界のイメージを聞かれたときも、
しっかり答えることができましたね。
自分の視野を広げるという意味でも、最初は幅広く業界を見て、後々絞っていくと良いと思います。
就活生に向けて、アドバイスをお願いします!
自分のやりたいことを見つけるのが一番だと思います。
福利厚生や年収も大事ですが、まずは自分が何に興味があるのかを知ることからはじめるのがおすすめです!
また転職する場合は、自分がしっかりキャリアを積んでおくことが必須になるので、きちんと自己成長ができる業界・企業を選ぶことも大切だと思います。
業界を絞って効率的に就活を進めよう
いかがだったでしょうか?
業界とは何か?どうして業界を絞る必要があるのか?業界の絞り方、実際の先輩の事例をお伝えしてきました。
就活初期は幅広く業界を見て、自分に向いている業界・企業を見つけ、ES提出時期までに2.3個程度に絞っていくのがおすすめです!
この記事でご紹介したことをぜひ参考に、業界を絞ってみてください。
最高の就活のスタートダッシュを切りましょう!