「もっと自己分析をしていれば、納得のいく企業に就職できたかもしれない…」

就活を終えて、そのように後悔する学生は後を絶ちません。

-就職活動が終わってみて感じる後悔-

出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構『若年者のキャリアと
企業による雇用管理の現状

実際、上図を見て頂くと分かるように毎年、2人に1人以上の就活生が「自己分析」に後悔しているんです。

もちろん、あなたも自己分析の重要性は分かっているかと思います。

しかし、どうやって自己分析をすれば良いか分からない。

そう悩んでいるのではないでしょうか。

本記事と自己分析シートが、あなたが抱える悩みを解消します。

自己分析シート

就活軸が見つかる自己分析シート

今回ダウンロード資料として用意している自己分析シート。

このシートに取り組む最大の目的は「企業を選ぶための判断軸である『就活軸』を見つけること」です。

単に業界/企業/職種に寄せた就活軸ではありません。

あなたが本音と向き合い、見つけ出す就活軸です。

社会をフラットに見ることができる今こそ、本音の就活軸を考え抜きましょう。

3つの利点をもらす本音の就活軸

本音の就活軸を持つことには3つの利点があります。

1.選考対策に繋がる

就活軸は面接で聞かれる頻出の問いです。

「就活軸は何なのか?」「なぜその就活軸なのか?」

そういった質問に対して、

「私の就活軸は○○です。なぜなら○○だからです。」

といったように明確に回答することができます。

また、本音の就活軸を見つけ出す中で、

「あなたの強み・弱みは何ですか?」
「学生時代に頑張ったことは何ですか?」
「将来どんな人になりたいですか?」

などの頻出の問いにも対応できます。

2.企業とのミスマッチを防ぐ

どの企業に行きたいのか決断するため判断軸が、就活軸です。

あなたの本音に基づいて就活軸を決める事で、入社後ミスマッチが起きる可能性を下げることができます。

新卒の10人に1人が、一年以内に会社を辞めてしまいます。

更に社会人三年目には、3人に1人が会社を辞めてしまうんです。

-新卒1年目が退職する理由TOP10-

出典:厚生労働省の若者雇用実態調査(2013)

その原因は様々ですが、新卒で入社し1年以内に辞める理由トップ3は、

「仕事内容」「ワークライフバランス」「人間関係」

がミスマッチを引き起こしていることです。

だからこそ就活軸を会社に寄せるのではなく、あなたの本音に基づいて決める必要があります。

3.ミスマッチが起きても、軌道修正がしやすい

本音に基づいて就活軸を決める事は大切です。

とはいえ、本音に基づいても企業のミスマッチは起きてしまいます。

なぜなら最適な選択をする上で、社会に対する理解の深さが重要だからです。

それなら本音に基づいても意味がないのではないか、
そう感じる方もいるかと思います。

結論、そんなことはありません。

むしろミスマッチが起きたときに活躍するのが、大学生の時に考えた本音の就活軸です。

一度社会に出て経験を積むと、最初に歩んだ業界/企業/職種を元に、次のキャリアを考えてしまいます。

例えば中学で野球部に所属すると高校でも野球部に所属するように、過去の経験から次の選択肢を考えてしまうんです。

しかし、大学生の時に本音の就活軸を立てることで、過去の経験に引きずられず、あなたの本音を振り返ることができます。

自己分析シート

自己分析シートを書く上で大切な3つの姿勢

自己分析シートに取り組む上で大切にして欲しい姿勢が3つあります。

1.目的思考

常に「何に答えるべきなのか」を念頭に置き、自己分析シートに取り組んでください。

自己分析に終わりはありません。一方で、就職活動には時間制限があります。

だからこそ「何に答えることができたら終わりなのか」という目的を据えた上で、自己分析に取り組む必要があります。

2.あなたの本音で答えること

自己分析シートの質問には、本音で答えてください。

シートは人に見せるものではなく、あなたの本音をぶつけるためのものです。

「世界の当たり前を作りたい。」
「年収1000万円稼ぎたい。」
「今までの自分は誠実さが足りない。」
「ずっと家でゲームばかりしていて自分に甘い。」

そんな本音で、等身大のあなたで自己分析シートに取り組んでください。

3.批判的に見直すこと

一度書いた自己分析シートを批判的に見直してください。

「本当に本音なのか?」
「綺麗ごとじゃないか?」
「裏付けるエピソードはあるのか?」
「過去との一貫性はあるのか?」

など言葉にしたものを批判的に見てください。

批判的な視点がないまま自己分析シートに取り組むと、「セルフイメージと実態」が乖離していきます。

例えば「これから新しい環境で果敢に挑戦していきたい」と思っているとします。

「本当に挑戦することが好きなのか?」
「今まで誰もしていないような挑戦はしたことがあるのか?」
「挑戦を裏付けるエピソードはあるのか?」

あえて批判的に見てみましょう。

意外と思い切った挑戦はしていないことが分かったりします。

結果、「挑戦をしていきたい」ではなく、

「これまでの経験が活きる挑戦ができること」「挑戦できる自分に変わること」が大事な軸に変わったりします。

是非、言語化を終えた後は一度、批判的に見直してください。

自己分析シート

自己分析シートの書き方7STEP

自己分析シートの目的は「就活軸」を見つけることです。

「過去の振り返り」と「未来からの逆算、2つの方向性から分析し、過去と未来を擦り合わせていきます。

下記7つのSTEPで就活軸を見つける「自己分析シートの書き方」を説明していきます。

STEP1 モチベーショングラフ
STEP2 過去深ぼり

STEP3 学生時代に力を入れたこと
STEP4 強み、弱み、自己
STEP5 将来像イメージ
STEP6 将来逆算
STEP7 就活軸整理

STEP1 モチベーショングラフ

モチベーショングラフ
※シートの一部抜粋

モチベーショングラフとは、あなたの価値観や行動特性を知るための自己分析方法です。

過去から現在までのモチベーションや幸福度を、グラフを用いながら分析していきます。

■答えるべき問い
どんな環境や仕事、組織カルチャーで働くと、モチベーション高く幸せに働けるのか?

■モチベーショングラフを書くコツ
当時を思い返しながらモチベーション・幸福度をグラフにしましょう。

その際、情景が目に浮かぶように思い出すことが重要です。

「いつ」「誰と」「どこで」「どのように」「結果どうなった」など5W1Hを意識してみてください。

次にモチベーションが上昇している「山」、下降している「谷」に共通する要因に注目する。

そうすることで問いに対する答えが見えてきます。

STEP2 過去深ぼり

過去深ぼり

幼少期から大学生に至るまで過去の経験を深ぼる分析です。

過去の経験を様々な角度から振り返っていきます。

■答えるべき問い
あなたはどんな環境や仕事、組織カルチャーが向いているのか?

また、過去の経験で裏付けることができるか?

■過去の振り返りを行うコツ
自己分析シートにある通り、過去の経験を「深ぼっていくこと」と「共通項を見つけること」が重要です。

まずは幼少期から大学生に至るまでの経験を、個別に深ぼっていきましょう。

それぞれの経験に答えた上で共通項がないか考えることが大切です。

先に共通項から探ると、個別の経験が共通項に引っ張られてしまうので、まずは個別の経験から深ぼりましょう。

STEP3 学生時代に力を入れたこと

学生時代に力を入れたこと

学生時代に力を入れたことを様々な角度から深ぼっていくための分析です。

「なぜ活動を始めたのか?」
「どんな役割だったのか?」

など細かく深ぼるため、ES作成や面接での受け答えでも活かすことができます。

■答えるべき問い
活動から読み取ることができる、あなたの強みや行動特性は何なのか?

■学生時代に力を入れたことを振り返るコツ
この章は相手に伝わわるように分かりやすく書きましょう。

なぜならこのSTEPは自己分析だけでなく、面接におけるES,ガクチカにも直結するからです。

そしてOBやOG、メンターなどに相談すると、より精度が高まります。

就活であなたの強みや行動特性を伝えるのは、あなたのことを全く知らない人です。

だからこそOBやOG、メンターに相談することで、どんな強みや行動特性が読み取れるのかを聞き、改善していきましょう。

Career Anchorでは、キャリアアドバイザーによる面談サービスを実施しています。

自己分析以外にもES対策や選考対策などで悩んでいるあなた、是非、下記リンクからご応募ください。

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STEP4 強み弱み、自己PR

強み・弱み、自己PR

あなたに向いている業界/企業/環境を知るため、強みや弱みを分析する手法です。

単に分析するだけでなく、自己PRの整理にも活用することができます。

■答えるべき問い
あなたに向いている業界/企業/環境は何か?

逆に向いていないない業界/企業/環境は何か?

■強み・弱み、自己PRに取り組むコツ
強みと弱みは、あなたが答えやすい方から分析しましょう。

もし行き詰った際は、弱みから強みを、強みから弱みを考えるのがオススメです。

なぜなら強みと弱みは表裏一体だからです。

例えば、

・人を頼ることが苦手な人⇒責任感の強い人。
・物事に飽きっぽい人⇒気持ちの切り替えが早い人。
・意志が強い人⇒意地っ張りな人。

といったように変換することができます。

是非、逆の角度からも強み・弱みを考えてみてください。

STEP5 将来像イメージ

将来像イメージ

尊敬する人やビジョンマップ、理想を網羅しているチェック項目などを駆使して将来像を描いていきます。

■答えるべき問い
あなたのビジョンは何なのか?

どんな社会人になりたいのか?

どんな人生を送りたいのか?

■将来像のイメージを描くコツ
抽象的な未来を描くからこそ、より具体的にイメージすることが重要です。

自己分析シートにもあるように画像を用いることでイメージを湧かせたり、

「いつ,どこで,誰と,何を,なぜ,どのように」と5W1Hを駆使しながら具体的なイメージに落とし込みましょう。

STEP6 将来逆算

将来逆算

STEP6で決めたビジョンを元に、進むべき環境を見つけていきます。

■答えるべき問い
ビジョンを実現するために必要な能力・知識は?

必要な能力・知識を得るためにどんな環境に進むべきか?

どうやって環境を判断するのか?

■将来を逆算するコツ
ひとまず「必要な能力」「環境」「環境の判断軸」この3つに答えを出すことが重要です。

仮の答えを出し、OB,OG訪問やメンター面談で壁打ちをしましょう。

ビジョンを実現する上で必要な能力や環境、判断軸に絶対の答えはありません。

だからこそ社会人や友人などに伝え、意見を貰い、改善し続けることが重要です。

Step7 就活軸整理

就活軸整理

過去を振り返り考えられる理想環境と、未来から逆算して考えられる理想環境を擦り合わせます。

■答えるべき問い
就活軸は何なのか?

なぜその就活軸なのか?

企業の何を見て判断するのか?

■就活軸を整理するコツ
就活軸を決めていく上で、あなたが取捨選択をすることが大切です。

何を取ると良くて、何を捨てると悪いのか、その正解は誰にも分かりません。

People,Profession,Philoshy,Privilegeのどこに比重をかけるのか。

もしPeopleの比重が重ければ、Peopleを細分化すると何になるのか。

その中でも何を大切にするのか。

あなたが大切にしたいことを取捨選択することで、最も納得のいく就活軸を決めていきましょう。

自己分析シート

自己分析シートを書くことで納得内定へ

今回、資料として用意している自己分析シートはあくまで一手段です。

常に目的を踏まえた上で、あなたにとって最適な手段を考えてください。

それが納得内定の獲得に向けた一番の近道となります。

CareerAnchorでは自己分析シートの書き方以外にも、就職活動で役立つ情報を発信しております。

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