「等身大のロールモデル」となる若手トップの社員にキャリア論を聞く、大学生向けインタビューサイト”Career Anchor

今回は、営業スタッフとしてフードサービス事業に携わるKさんにお話を伺った。

面接で頭が真っ白になってしまったり、自分のことをうまく話せなかったりと、就活には苦労したというKさん。

辛い就活と現在についてお聞きする中で、Kさんが今の仕事を楽しむ秘訣が見えてきた。

食品メーカーでの仕事内容

僕は、食品メーカーでコンビニ向けの食材の営業を担当しています。

具体的な仕事内容は、コンビニ向けに作られるお弁当やホットスナックなどの食材提案です。

コンビニの商品は、企業独自のプライベートブランド(PB)が中心になっています。

そのため、自社製品の売り込みよりも、企業の意向に沿った食材の提案が主な仕事です。

僕は4年間同じ企業の担当で、当初からカツ丼やカツカレー用のとんかつを導入してもらっています。

商品リニューアルのための他社を交えたコンペでは、4年連続自社のとんかつが選ばれました。

直近では、新規参入が難しいとされるレジ横のホットスナックにも、自社が提案した食材を導入してもらっています。

実は、地道な仕事も多い

毎日必ずしているのが、在庫確認という仕事。

コンビニ業界では、欠品は厳禁というルールがあります。

あるメニューを1ヶ月出すと決めたら、災害で生産が止まることなども加味して、必ず1ヶ月分供給できるようにしなければいけません。

そのため、納品した倉庫の在庫を毎日確認して、今後の在庫数を計算して管理しています。

商談があるときは、資料作成や提案する食材の調理がメインです。

また、外食チェーン店や専門店、コンビニ各社などの商品分析も行いますね。

とんかつのような揚げ物の提案時には、衣をはがして衣と肉の割合などをみて、自社の食材の特徴や弱みを補う方法を考えたりします。

地道な作業ばかりですが、低い価格設定の中でどれだけ良いパフォーマンスができるか、常に考えていますね。

苦労の就職活動

就活の軸は「身近なモノに関わる仕事」

就活は、大学3年の終わり頃から意識し始めました。

メーカー志望の理由は、自分の関わった商品へ日常的に触れる仕事なら、高いモチベーションで取り組めると感じていたからです。

実は祖父がアサヒビールに勤めていて、退職後もずっとアサヒの商品を大事にしていたんですよね。

いつも嬉しそうに当時のことを話してくれて、「愛着を持てるものがあるっていいな」と思うようになって。

そこから、食に興味があったので食品メーカーに絞りました。

人見知りと自信のなさに悩まされた

ただ、就活自体はうまくいかなかった方だと思います。

最初の頃は就活の軸がブレつつも、とりあえず合同説明会に行き、練習のためにいろいろな企業を受けていました。

もともと人見知りで人脈が狭く、普段から知識や知見が全く広がっていなかったんです。

だから、就活では人から学ぶことを心がけていました。

説明会にたくさん参加して、その場で知り合った人としっかりコミュニケーションをとるようにしていましたね。

また、自分に自信がなくて、自分の言葉で話すことに抵抗を感じていました。

最初の頃の面接では、話している間に頭が真っ白になってしまって。

面接の内容を覚えていなくて振り返りもできないくらいだったので、使えるフレーズなどを勉強して克服していきました。

結果、就活では消極的な選択をした

就職活動の結果、なんとか3社から内定をもらいました。

ぶっちゃけ、食品メーカーは3社の中で今の会社しかなかったんですけど…。

あとの2社は、「モノを売る」という共通点を持つインテリアの販売会社、真面目さを評価された人材会社です。

内定先の企業選びでは、「自分の誇れる仕事ができるかどうか」っていう視点で考えました。

人材会社は、当時自分に自信がなく、「顧客のために自分はどうすべきか」と自分にベクトルを向けるのが苦手だったので辞退。

インテリアのショップは、内定後の研修で可愛がってもらいましたが、仕事では個人任せの部分が多くて。

決められた型の中で努力できるタイプの自分には、研修が充実したところが良いと思い、こちらも辞退しました。

最終的に、当初の志望通りの食品メーカーを選びましたね。

入社して感じること

「あの会社だったら」と思うことも

正直、このときの就活軸が本当に正しかったかどうか、今も自信はありません。

例えば、今の会社では、「コストはいくらかけても良いから、味を重視してほしい」と言われることがあるんです。

一方、常日頃から開発研究をしている他の企業は、味と価格のバランスが良く、うちの会社で合っていたのかと思う事もあります。

就活の「後悔」

とにかく自信がなくて受け身で就活をしてしまったので、どちらかというと、僕は就活の失敗者だと思います。

企業の雰囲気や仕事内容まで、もっと詳しくみておけば良かったです。

今の会社で成長したことも多い

ただ、今の会社に入って新しいことをやってみて、自分の売り込み方を考えるきっかけになりました。

僕はもともと「挑戦」に抵抗感があって。

でも、仕事で新しい企業とやりとりをする際、とにかく速くレスポンスするなど、自分で信頼関係を作れるようになったと感じています。

これらのことは、今の会社でやりがいをもって働いているからこそ感じられたことです。

どんな就活の結果になっても、結局大切なのは「今の仕事を楽しめるかどうか」だと思います。

今後も「これを選んで良かった」と思えるように楽しみたいですね。

学生に伝えたいこと

学生時代は、やっぱりいろんな人と交流して経験を積むことが大事だと思います。

普段関わらない人だらけの場を自分で選んで、いろいろな価値観を知る。

僕自身も、商品の開発から販売まで実践するプロジェクトやゼミでの研究など、多様な場で多様な考え方に触れました。

どんなに苦手な人でも、行動や話し方など、何か得られるものはあるはず。

どんなときでも、周りから学ぶ姿勢を意識してほしいです。

これは、学生に限らず、何歳になっても意識すべきだと思います。

今の僕も、この考え方のおかげで仕事を楽しめているように思いますね。

キャリアビジョン

今の会社では、役職が上がるのが5年目以降になっているので、今は最短での昇格を狙っています。

今後は、会社に新しい風を吹き込めるような存在になりたいと考えています。

納得できない部分があったらきちんと正面から話して、少しずつ良い方向に変えていきたい。

ただ、今の会社にこだわりがあるわけではないので、転職も視野に入れつつ進めていきたいと思っています。

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