メーカーの選考を受ける上で就活の軸を明確にしたい・・・
面接官に納得してもらえる就活の軸を作りたい・・・
自分の就活の軸がメーカーに合っているのか不安・・・
この記事を開いたあなたは、メーカー業界で内定が欲しいと考えているのではないでしょうか。
メーカーは例年、その知名度から多くの就活生がエントリーすることで、倍率が高くなりがちです。
この記事では、メーカー志望者に向けた「就活の軸」を例文とともに紹介します。
最後まで読むことであなたの「就活の軸」が明確になり、内定獲得に一歩近づくはずです。
就活の軸が聞かれる理由
インターン・本選考を問わず、選考においては就活の軸を聞かれることが多いです。
なぜ就活の軸を問われるのか。主な理由は2つあります。
自社に合う人材かどうか
1つ目は自社に合う人材かどうかを知るためです。
企業は基本的に自社への定着・育成を前提としてポテンシャルのある人材を採用します。
育成をするためには、仕事に対する価値観や目指す方向性が一致した状態で長く働いて貰う必要があります。
そのため、お互いの価値観が一致していることは重要な指標の一つになります。
そこで、「就活の軸」を聞くことで、就活生の価値観を知り、長く働いてくれるかを判断するのです。
志望度の高さ
2つ目の理由は、学生の志望度の高さを確かめるためです。
「就活の軸」が決まっていることはやりたいことや理想の働き方が明確であることを意味します。
よって、「就活の軸」は学生がしっかり企業選びをしたうえで自社を受けているかどうかの判断材料になるのです。
「就活の軸」で志望度の高さを判断されることにも注意しましょう。
就活の軸の種類
就活の軸は大まかに分けると3種類あります。
成し遂げたいことやビジョン
自分がどのような業界で働きたいか
その業界で何を成し遂げたいのか
自分がどのような姿になりたいのか
働き方や環境
若いうちから裁量権を持って働きたい
同僚と切磋琢磨しながら競い合いたい
チームワークを活かして働きたい
給与や福利厚生
年収は30歳の時点で800万円以上欲しい
年間休日は120日以上欲しい
家賃補助が多い方が良い
下記の記事では就活の軸の具体例を更に詳しく紹介しています。
就活の軸を答える際のポイントと注意点
就活の軸を答える際のポイントと注意点を紹介します。
抑えるべきポイント
絶対に意識してほしいポイントは、どのような原体験からその就活の軸を導き出したのかを明確にすることです。
多くの就活生は「何故その就活の軸を掲げているのか」という質問に上手く答えられません。
そのため、就活の軸を決める際のきっかけや過去の体験は説明できるようにしておくことで差別化に繋がります。
エピソードは一つでも大丈夫ですが、より説得力を持たせるには二つ程用意しておいても良いかもしれません。
注意点
給与や福利厚生を重視するのは当然のことで、何の問題もありません。
ただ、給与や福利厚生に関する軸を面接で話してしまうと悪印象を与える可能性があります。
そのため、給与や福利厚生に関する軸はあくまで自分の中の基準として用いるだけにしましょう。
Plus α
就活の軸は、成し遂げたいことやビジョン・働き方や環境のうち、どれか一つを選択しても大丈夫です。
ただ、これらを複数組み合わせることはよりフィット感を伝えることに繋がります。
志望度の高い企業に対しては複数の軸が当てはまることをアピールしてみてください。
メーカー就活軸の考え方
メーカーで成し遂げたいことやビジョン
一口にメーカーといっても、自動車メーカーや食品メーカー等様々な企業があります。
自分の研究と同じ分野を扱う企業があることからメーカーに興味を持った人
企業の製品が好きなことがきっかけでメーカーに興味を持った人も多いはずです。
ただ、「研究分野が同じ」「製品が好き」という理由だけではメーカーの内定は得られません。
製品を通じてどのような課題を解決したいのか・製品を通じてどのような価値を届けたいのかを明確にしましょう。
それを原体験と絡めることでオリジナルの就活の軸が完成します。
成し遂げたいことやビジョンの解像度
成し遂げたいことやビジョンに関しては、解像度のレベルも意識しましょう。
例えば、「ものづくりに携わりたい」を軸とすること自体は問題ありません。
その場合、志望動機の部分で「なぜtoC」「なぜこの業種」「なぜこの企業」を伝える必要があります。
一方、「ものづくりで人々に幸せを届けたい」を軸とすれば、それだけである程度の企業まで絞れます。
そのため、志望動機の部分では「なぜこの業種」「なぜこの企業」だけを説明すればそれで足ります。
さらに、業種まで絞り込めば、その業種に対する思いの強さを伝えることが出来ます。
絞り込んだほうが原体験と結びつけやすいという方も多いはずですので、是非一度業種まで絞り込んでみてください。
働き方や環境
メーカーの業務内容や働き方を把握することが重要です。
自分が志望する職種の特徴や職場の雰囲気をインターンやネットで調べ、自分が理想とする環境と一致するものを軸として使います。
働き方の軸に関しても、それがどのような原体験から導き出したのかを説明できるようにしましょう。
OBからの一言
私は成し遂げたいことやビジョンではなく、働き方と環境の観点のみで企業選びをしました。
私が掲げていた軸は「若手から活躍できる環境」です。
業界を問わず、この軸に当てはまる企業の選考を受けた結果、メーカー企業からも内定をいただきました。
働き方や環境の切り口で就活の軸を作るのも一つの手段だと思います。
【例文】メーカーの就活軸
最後にメーカーの就活軸の例文を3つ紹介します。
あくまでテンプレートなので、これらを参考に皆さんオリジナルの就活の軸を考えてみてください。
飲料メーカー×営業
就活の軸①:飲料通じて人々に笑顔を届けたい
原体験:部活動でのマネージャーをしていた際に、〇〇を差し入れした瞬間の部員の笑顔を見ることに大きなやりがいを感じた経験と祖父の入院中に◯◯を持っていった時に喜んでくれた経験から、多くの人にアプローチできる飲料に魅力を感じた。
就活の軸②:粘り強いコミュニケーション能力を活かして働きたい
原体験:大学の文化祭で他のメンバーとの予算交渉でメリット・デメリットの比較と情熱の両方からアプローチして多くの予算配分を勝ち取った経験から、相手を上手く説得する力に自信がある。
▼例文▼
私の軸は大きく分けて2つあります。1つ目は飲料を通じて人々に幸せを届けること、2つ目はコミュニケーション力を活かして働くことです。1つ目に関しては、部活動のマネージャーとして◯◯を差し入れた際の経験と祖父の入院中に◯◯を届けた時の経験からこれを軸としています。2つ目に関しては、大学の文化祭で相手を説得して予算配分を多く獲得した経験からこれを軸としています。
機械メーカー×生産管理
就活の軸①:日本の建設現場を支えたい
原体験:街中で建物が出来上がっていく過程を見る中で、毎日動き続けている◯◯に強く惹かれ、調べていくうちに、建設現場における◯◯の存在の大きさを認識した
就活の軸②:全体を俯瞰することを意識しながら働きたい
原体験:長年のサッカー経験を活かして小学生のクラブチームを指導した際に、各人のモチベーションや能力をコントロールしつつ、試合中の◯◯を意識した采配でチームをリーグ優勝に導いた。
▼例文▼
私の軸は大きく分けて2つあります。1つ目は日本の建設現場を支えること、2つ目は全体を俯瞰する働き方をすることです。1つ目に関しては、街中の建設現場で毎日動き続ける◯◯に強く惹かれ、◯◯が建設現場で果たす役割の大きさを知ったからです。2つ目に関しては、サッカーのコーチとして小学生のクラブチームをリーグ優勝に導いた際に大きなやりがいを感じたため、これを軸としています。
消費財メーカー×社風意識
就活の軸①:日々の暮らしを手助けしたい
原体験:一人暮らしで洗い物による肌荒れで悩んでいた際、◯◯を使用したことで肌荒れが治り、毎日の悩みから開放されて暮らし自体が楽しくなった
就活の軸②:フラットに意見を言い合える環境
原体験:アルバイト先で先輩が後輩でも発言しやすい環境を作ったおかげで、私を含めた新人からも多くの意見が生まれ◯◯という課題の発見・解決に繋がった。さらに、自分もありのままでいられて、働いていて楽しかった
▼例文▼
私の軸は大きく分けて2つあります。1つ目は人々の日々の暮らしの手助けをすること、2つ目はフラットに意見を言い合える環境です。1つ目に関しては、私自身が◯◯という製品を使用したことで肌荒れが治り、悩みから開放されて毎日が楽しくなったから、次はそれを届ける側の人間になりたいと考えています。2つ目に関しては、アルバイトで先輩が意見発信のしやすい環境を作ってくれたことで、課題の発見・解決に繋がり、働きやすかったからです。フラットに意見を言い合える環境こそが自分らしくいられる理想の環境だと考えています。
就活の軸は原体験と結び付けよう
いかがでしたでしょうか。就活の軸に原体験を結びつけることで一気に説得力が生まれます。
ただ、原体験を洗い出すには自己分析が欠かせません。
CareerAnchorでは、質問に答えていくだけで就活の軸ができる「自己分析シート」を配布しています。
是非シートを活用して、就活の軸を固めてみてください。
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