「就活の軸をESで聞かれたけどどう答えればいいの?」
「就活の軸をESで答える時の注意点やポイントを知りたい!」
「就活の軸をESで聞かれた際の回答例を文字数別に知りたい!」
この記事を開いたあなたは、就活の軸をESで答えようとしているのではないでしょうか?
ESでは時々、ガクチカや志望動機以外にも「就活の軸」を聞かれることがありますよね。
この記事では、企業側の出題意図から実際に就活の軸をESで答える際の注意点や回答例までを解説しています。
最後まで読めば、就活の軸をESで答える際のポイントが分かり、ESの突破率が上がるはずですので、
ぜひご覧ください。
目次
ES前に知っておきたい!そもそも就活の軸とは?
そもそも就活の軸とは、
「入社をする上で譲れない条件」
「入社をする上で譲れない価値観」
のことです。
就活ではこのような条件を予め設定しておき、それに基づいて
選考を受けるか否か
志望度はどれくらいか
などを客観的に見ていきます。
「まだ就活の軸が決まっていない…!」
「就活の軸がこれでよいのか分からない…」
このような方は、就活の軸の「決め方」を徹底解説した以下の記事をご覧ください。
たったの4ステップ!簡単に真似できる就活の軸の決め方【就活の軸完全攻略編②】
就活の軸をESで聞く理由
では、企業側はどのような意図で就活の軸をESで聞くのでしょうか?
大きく2つの理由があります。
①「自社とのマッチ度合い」を測るため
②「志望度の高さ」を測るため
①「自社とのマッチ度合い」を測るため
ご紹介したように、就活の軸は「入社をする上で譲れない条件」であり、これはあなたが大事にする価値観に基づいてます。
そのため、企業側は就活の軸を見ることで就活生の価値観を知ることができ、
「こういう考えの人はうちに合いそうだな」
「この人の軸はうちの事業とは合わないな」
など、「自社とマッチするかどうか」を判断することができます。
②「志望度の高さ」を測るため
就活の軸をESで聞かれた際、軸だけでなくその背景も併せて聞かれることがあります。
具体的には、
「軸の基になった価値観がどのように作られたか」
「どのような点で自社と合っているのか」
などです。
このような「軸の背景から自社との接点」を“論理的”に説明できている就活生は、
それだけ企業分析や自社のES対策を入念に行っていると判断でき、「志望度の高さ」を測ることができます。
就活の軸をESで答える際の4つのポイント
就活の軸をESで答える際の注意点やポイントを4つご紹介します。
いずれも非常に重要であり、全て意識すればあなたのESの突破率は高まるはずです。
ぜひ意識してみてください。
①大前提「軸に合った企業を受ける」を守る
既にお伝えした通り、企業は就活の軸をESで聞くことで
「マッチ度合い」
「志望度の高さ」
を見極めています。
従って、軸に当てはまらない企業のESで就活の軸を答えても、マイナスな評価を与えかねません。
また、その企業はあなたの価値観と合わない企業なので、入社してもお互いのためになりません。
就活や入社後に苦しまないためにも、やみくもにESを出すのではなく、
「軸に合った企業を受ける」を徹底しましょう。
②具体的な就活の軸にする
就活の軸をより具体的なものにすることで、「志望度の高さ」をアピールできます。
例えば、あなたが成長環境を求めているとしましょう。
(1)リーディングカンパニーのノウハウを学ぶことで成長したい場合は
「成長できる環境」→「業界トップの知見を学び成長できる環境」
(2)ベンチャーやスタートアップで裁量高く成長したい場合は
「成長できる環境」→「「裁量や責任が大きく成長できる環境」
のように、より具体的な軸にすると良いです。
③志望企業との接点を明確にする
就活の軸をESで聞かれた際、文章形式での回答が求められている場合は、軸だけを伝えるのではなく、「志望企業との接点」まで答えましょう。
このようにすることで、ESを読んだ採用担当者に
の共通認識を持たせることができます。
更には、企業との接点まで踏み込んで書けている就活生は多くはないので、
・他の就活生との差別化
・志望度の高さ
などをアピールできるでしょう。
④過去~未来の一貫性をアピールする
就活の軸を、その背景(=原体験)と共に書く場合は、
「過去〜未来の一貫性」を意識しましょう。
軸の基になった価値観があなたの過去と将来像に一貫しているほど、
そのため、そのような就活の軸が企業とマッチしていれば
・入社後のギャップの少なさ
・自社との相性の良さ
などをアピールできます。
筆者のコメント
ESではよく、他に選考を受けている企業を聞かれることがあります。その際、
①選考を受けている他社
②自身の就活の軸
③ESを書いている企業
の一貫性も意識しましょう。
選考を受けている他社が全く異なる業界・職種だったり就活の軸と大きくズレていると、マイナスな評価になる可能性が高いからです。
就活の軸における「過去〜未来の一貫性」については、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
【通過率UP】就活の軸の理由ってなんでも良い?!一貫性を出すボトムアップ式の軸設定方法!
また、就活の軸は「変わりにくい価値観」に基づいていればいるほど、入社後のギャップは少ないです。
「変わりにくい価値観」については、以下の記事で詳しく解説しています。
ぜひご覧ください。
【もう迷わない!】”企業選びの軸”に優先順位を付ける方法を完全解説!
就活の軸をESで答える際の構成
ここでは、就活の軸をESで答える際の文章構成についてご説明します。
設問形式や文字数にもよりますが、就活の軸“だけ”を聞かれた時を除けば、大枠として以下の流れで答えましょう。
実際に文章形式にしたものがこちらです。
私の就活の軸は〇〇です。(結論)
〇〇という経験を通して、〇〇という学びを得ました。
この経験から、将来は〇〇したいと考えるようになり、〇〇という軸を掲げています。(理由)
貴社の〇〇という部分は、〇〇という点で私の軸と合致しているため、非常に共感しました。(企業との重なり)
入社後は〇〇を意識して業務に取り組んでいきます。(結論)
【疑問】ESで答える就活の軸は1つだけでいいの?
多くの就活生は、複数の就活の軸を持っているはずです。
しかし、ESで
「あなたの就活の軸を300字以内で教えてください」
のような聞かれ方をされると、
「3つあるけど全部書くと内容が薄くなってしまう…」
「だからと言って1つだけ書くのはアリなの…?」
のように悩んでしまいますよね。
結論としては、1つだけの回答で問題無いです。
あなたが一番重視する軸を原体験と併せて答えることで、「あなたらしさ」を表現しましょう。
ただし、
・就活の軸を全て答えるよう要求された時
・100文字程度の少ない文字数制限の時
・箇条書きでの回答が要求された時
などは、全て答えましょう。
就活の軸のESでの回答例【文字数別】
実際にESで就活の軸を答える場合を想定した回答例を紹介します。
以下は、
という就活の軸に対して、200文字・300文字・400文字を上限とした場合の回答例です。
文字数に対して「どこまで書けばよいのか」を意識しながらご覧ください。
就活の軸のESでの回答例:200文字以内
私の就活の軸は「高いスキルを発揮することで幸せをもたらす」です。私は家電量販店で3年間、パソコンの販売をしました。その中で、製品理解度や営業スキルなどの業務習熟度が高くなるにつれ、お客様も笑顔になると気付きました。この経験から、自分が人々を幸せにするためには、高いスキルを得る必要があると考えました。スマホゲーム業界を引っ張る貴社なら、知見を積んで人々に幸せをもたらせると確信し志望致します。(196文字)
就活の軸のESでの回答例:300文字以内
私の就活の軸は、「高いスキルを発揮することで幸せをもたらす」です。私は家電量販店で3年間、パソコンの販売を経験しました。その中で、製品に対する深い理解と営業スキルの向上が、お客様の笑顔を引き出す鍵であることを実感しました。この経験から、高度なスキルを身につけることが他人の幸福に貢献する手段であると気づき、今後もスキルを磨いて人々の幸福に貢献していきたくこの軸を掲げています。スマホゲーム業界をリードする貴社なら、スキルアップと幸福追求を高いレベルで実現できると考え、志望致します。入社後は、パソコンの販売で培った「学習力」を活かし、日々スキルアップを目指します。(282文字)
就活の軸のESでの回答例:400文字以内
私の就活の軸は、「高いスキルを発揮することで幸せをもたらす」です。私は家電量販店で3年間、パソコン販売のアルバイトをしました。始めた当初は製品の特長を理解しきれず、お客様の期待に応えることができませんでした。しかし、製品に対する理解や営業スキルが向上するにつれ、お客様から引き出せる満足や笑顔の総数が多くなることを実感しました。この経験から、高度なスキルを身につけることが他人の幸福に貢献する手段であると気づき、今後もスキルを磨いて人々の幸福に貢献していきたいと強く思うため、この軸を掲げています。貴社はスマホゲーム業界をリードしており、自身のスキルを日々アップデートしつつ多くのユーザーの幸福にアプローチできると考え、志望致します。入社後は、パソコンの販売で培った「アウトプットによりインプットの質を高められる」ことを強みに、早いスピードでのスキルアップを目指します。(385文字)
就活の軸のESでの回答例【業界別】
続いて、IT・メーカー・金融・商社の4業界について、それぞれの業界にマッチする就活の軸を使い、ESの回答例を紹介します。
就活の軸のESでの回答例:IT業界
私の軸は「ITの力を使って情報格差のない社会を作る」です。私の田舎は過疎地域で、病院通いや買い物に苦慮する住民を大勢見てきました。そこでITの力でより便利な生活を送れるにも関わらず、まだ届いていない現状を解決したいと考えました。貴社は○○(製品名)を筆頭に、全ての人がITの力を享受できるよう取り組んでいます。貴社なら、私のビジョンである情報格差の解消を実現できると思い志望いたしました。(148文字)
▼就活の軸 “IT業界”について徹底解説した記事はこちら▼
【内定者の例文あり】IT業界の志望者必見!就活の軸一覧「53選」を大公開
就活の軸のESでの回答例:メーカー
私の就活の軸は「飲料を通じて人々に笑顔を届けたい」です。高校時代、〇〇部のマネージャーを務めていました。ある日、〇〇という飲料を差し入れしたところ、疲れ切った部員たちが途端に笑顔になりました。また、祖父が入院していた時も私は〇〇を持っていきました。祖父がその飲料を口にした瞬間、彼の顔に笑顔が広がりました。これらの経験から、飲料は人々に幸せと笑顔を届ける力を持っていることを実感し、今後も多くの人々にこのような幸せを届ける一翼を担いたいと強く感じたため、この軸を掲げています。貴社では、新しい製品開発を通して、人々に感動と笑顔を提供する機会を増やすことができると考え、志望致します。(291文字)
▼就活の軸 “メーカー”について徹底解説した記事はこちら▼
【例文あり】メーカー志望者必見!内定獲得に繋がる就活の軸を徹底解説
就活の軸のESでの回答例:金融業界
私の就活の軸は「顧客と深く信頼関係を築きながら、成長をサポートしたい」です。大学2年生の時、地元の小さな銀行でインターンシップをしていました。地元の中小企業のオーナーと会話を重ね、彼らのビジョンと目標に合った金融ソリューションを提供することで、彼らの成長を支援しました。何度も顧客の信頼を獲得し、成功に貢献できたことは、非常に充実感があり、今後のキャリアを通じても「顧客信頼」と「成長サポート」を求めたいと思い、この軸にしました。貴社の理念は、顧客一人ひとりとの信頼関係を大切にし、長期的に寄り添っていくというものであり、非常に共感致しました。入社後は、インターンシップを通じて培った「対話力」を活かし、顧客の成長を支援していきます。(317文字)
▼就活の軸 “金融業界”について徹底解説した記事はこちら▼
あなたの就活軸が見つかる!金融ならではの就活軸”27選”を紹介
就活の軸のESでの回答例:商社業界
私の軸は「世界中の人とのネットワークを作る」です。私はカフェで3年間アルバイトをしています。お客さんとの関わりや材料を運ぶ業者との関わりを通して、人との繋がりでビジネスは成立していると実感しました。貴社は様々な分野で事業を展開し、世界中の人とのネットワークを広げています。私がバイトで培ったコミュニケーション能力を活かしつつ人との繋がりを作れると思い、貴社を志望いたしました。(188文字)
▼就活の軸 “商社業界”について徹底解説した記事はこちら▼
【例文付き】商社業界の志望者必見!すぐに使える就活の軸を紹介
就活の軸をESで聞かれた時は志望度を伝えるチャンス!
以上、就活の軸をESで聞かれた際のポイントや、様々な角度での回答例をご紹介しました。
就活の軸をESで聞かれた時は、「志望先と自分の何がマッチするのか」を文章として共通認識化できるので、志望度の高さを伝えられるチャンスです。
何度もこの記事を見直して、ポイントを抑えましょう。
ES選考を通過したら、次は面接です。
面接での就活の軸の答え方は、以下の記事で解説していますので、ぜひご覧ください。