本選考が徐々に近づいている中、「金融業界を目指そうかな」と考えている方へ。

面接では「就活の軸」が聞かれると耳にしたものの、

・そもそも就活の軸がよく分からない。
・金融業界にぴったりな就活の軸が分からない。

そうお困りの方も多いでしょう。

この記事では現在、金融業界で働かれている社会人の事例を交えながら、あなたに合うぴったりな就活の軸をご紹介します。

ESや面接ですぐに使えるものばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。

ライバルと差をつけて、本命企業の内定をゲットしましょう!

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就活の軸ってなに?

就活の軸とは「自分なりの業界や企業、仕事を選ぶときの軸」のことです。

面接官はあなたの就活の軸から、

「自社とマッチする人材なのか?」
「自社で活躍してくれそうか?」

をチェックしています。

そのため「就活の軸がその業界に合ったものであること」が非常に大切です。

就活の軸の「答え方」

面接では 

①結論

②なぜその軸なのか

③なぜ志望企業は就活の軸とマッチするのか

④志望する旨

と答えるようにしましょう。

具体的に

私の就活の軸は○○です。その軸を掲げている理由は△△という経験からきています。貴社では□□に取り組んでいます。そんな貴社でこそ私の軸である○○が実現できると考え、志望しています。

就活の軸だけではなく、就活の軸の決め手となった「原体験」・その軸と企業がマッチしている「根拠」を話すのが大事。

この記事では内定者が使った、実際の就活の軸もご紹介しています。

原体験や根拠についても、よくチェッしてみてください。

金融業界を目指す人へ!おすすめの就活の軸

金融業界は“お金”に様々な形で関わり、社会経済を支えている業界です。

お金の貸付以外にも、金融商品や保険などお金に関する幅広い仕事が含まれます。

そんな金融業界では、面接で「他の業界ではなく、なぜ金融を選んだのか」が問われます。

より就活の軸を含めた志望動機に説得力を持たせるため、金融業界にしかない特徴を押さえておきましょう。

金融業界の特徴4選

まず結論からお伝えすると、下記4点が金融業界ならではの特徴です。
それぞれ詳細に説明してきます。

①お金という生活に必要不可欠なものを扱っている
②金融商材や保険など、無形商材を扱っている
③金融商材を通じて、幅広い企業・個人の成長をサポートしている
④金融リテラシーなど、専門的な知識が身につく

①お金という生活に必要不可欠なものを扱っている

お金を生活から切り離すことは不可能であることから分かるように、金融業界は人々の生活と密接に関わっています

人々の生活を土台から支えていることもあり、会貢献性の高い業界だと言えます。

何か仕事を成し遂げた時の達成感も大きいでしょう。

②金融商材や保険など、無形商材を扱っている

金融業界では、食品や日用品などの「有形商材」ではなく、金融商材や保険などの「無形商材」を扱っています

目に見えないものを売る特性上、個人の営業力が大きく試されます

また無形商材を売るためにはお客様が何を求めているのか、といったニーズを正確に捉えなければなりません。

そのため顧客と深く信頼関係を築くことが求められます。

③金融商材を通じて、幅広い企業・個人の成長をサポートしている

資金の融資を通じて企業の新規事業の立ち上げを応援したり、個人のお客様に対して資産形成をトータルサポートすることもあります。

またお客様である企業を、業界問わずサポートできるのも特徴。

個人のお客様も、老若男女問わず一般家庭から富裕層まで非常に幅広いです。

特定の業界だけではなく、様々な業界とつながりを持てるのも魅力の1つでしょう。

④金融リテラシーなど、専門的な知識が身につく

金融業界で働くことで、普通の業界ではなかなか身につかないような経営的な知識や財務、会計の能力を身につけることができます。

金融のスペシャリストとして働くことができるでしょう。

以上の特徴を踏まえて、金融業界を目指す人にぴったりの就活の軸をご紹介します。

金融業界を目指す人におすすめの就活の軸

・生活に欠かせない、社会貢献性の高い仕事がしたい
・人の人生に寄り添う仕事がしたい
・特定の形あるものではなく、自分そのものを商品にしたい
・顧客と深く信頼関係を築きながら、成長をサポートしたい
・お客様である企業・個人に貢献することで、自分自身も成長したい
・できるだけ多くの企業・個人の成長を助けたい
・幅広い業務内容に携わりたい

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銀行を目指す人へ!おすすめの軸

金融業界を目指す人におすすめな就活の軸を紹介してきました。

しかし金融業界は大きく「銀行、証券、保険」に分かれています。

証券・保険ではなく、なぜ銀行を選んだのか?

業種別でも就活の軸を答えられるようにしておくと、より志望度が伝わりますよ。

ここでは銀行業界に絞り、おすすめの「就活の軸」をご紹介します。

銀行とは?

銀行は預金としてお金を集め、融資することで利益を得ています

銀行の業務は大きく、「預金業務」「貸付業務」「為替業務」の3つに分けられます。

・預金業務は顧客からお金を預かり管理すること
・貸付業務は企業や個人に融資を行うこと
・為替業務は振込や送金すること

で、銀行の中でも取り組む行内容が大きく異なることが分かります。

銀行の役割・特徴

ところで銀行業界の中でも様々な種類があることをご存じでしょうか?

一言で銀行といっても「政府系銀行」「都市銀行」「信託銀行」「地方銀行」の4つに分かれています。

各銀行の役割や特徴を押さえていきましょう。

「政府系銀行」

政府系銀行は、国として、金融市場の安定化と企業支援を目的に設立された銀行です。

政府が100%出資しており、非常に安定しているのが特徴。

利益よりも、国としての公益を主眼においているので、日本にとって重要な仕事に注力できますよ。

「日本政策投資銀行」「日本政策金融公庫 」「商工組合中央金庫」などが代表的な政府系銀行です。

「都市銀行」

大都市に拠点を置く普通銀行であり、日本全国に大規模なマーケットを所有している銀行。

預金額が多いため、大企業や上場企業への投資が主な役割です。

海外進出も活発であり、幅広い業務に携われることが特徴ですよ。

「三菱UFJ銀行」「三井住友銀行」「みずほ銀行」「りそな銀行」の4行があげられます。

誰もが1度は聞いたことがある企業ですね。

「信託銀行」

銀行業務に加え、「信託業務」と「併営業務」を行っている銀行です。

「信託業務」はお客様から預かった資産を運用すること、「併営業務」は証券代行業務や不動産関連業務、遺言の保管といった相続関連業務をさします。

通常の銀行と比べ、非常に幅広い業務に携われます

また主に富裕層をターゲットにしているのも特徴の1つです。

「三菱UFJ信託銀行」「三井住友信託銀行」「みずほ信託銀行」などが主な例です。

「地方銀行」

全国の都市に拠点を構え、本店所在の都道府県内を主な営業基盤とする普通銀行をさします。

各都道府県や地域に根差したビジネスを展開しているため、地元の中堅中小企業を中心に支援を展開しているのが特徴です。

「千葉銀行」「横浜銀行」などが例としてあげられます。

銀行の種類別!おすすめの就活の軸

各銀行の特徴を押さえたところで、それぞれにおすすめの就活の軸をご紹介します。

行きたい銀行の種類に合わせて、参考にしてみてください。

政府系銀行
・金融を通じて日本の経済を支えたい
・国や国民にとって、重要なプロジェクトに携わりたい
・民間では難しい業務に関わりたい
・安定した環境で、成長したい
・中立的な立場から、企業を支援したい

都市銀行
・グローバルな環境で働きたい
・中小企業から大企業まで幅広い顧客の成長を助けたい
・規模の大きな仕事に参画したい
・日本全国を転勤しながら、幅広い業務を行いたい
・日本を代表する企業で働きたい

信託銀行
・幅広い業務に携わりたい
・銀行の中でも、多様なキャリアプランを選択したい
・富裕層を相手に仕事がしたい
・ワンストップでお客様の課題解決がしたい
・お客様のライフイベントに寄り添い、信頼関係を深く築きたい

地銀
・金融を通じて地方活性化に貢献したい
・生まれ育った地元に恩返しがしたい
・地域の企業の成長に携わりたい
・地域格差を是正したい
・中小企業をお客様として、成長をサポートしたい

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まとめ

いかがでしたでしょうか?

金融を目指す方におすすめの就活の軸を、金融の特徴や役割を踏まえて紹介してきました。

就活の軸は、自分の原体験を踏まえて作るのが非常に大切。

これまで紹介してきた就活の軸は、あくまで「ヒント」にすぎません。

自分の経験や価値観を組み込んで、自分だけの就活の軸を作ってみてください。

ライバルと差をつけて、本命企業の内定をゲットしましょう!

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