なぜIT業界を選んだのか?」に上手く答えられない・・・
他の業界を比較した上で回答をする方法がわからない・・・
IT業界への志望度の高さをアピールする方法がわからない・・・

あなたは、「なぜIT業界を選んだのか」という質問への回答に困っているのではないでしょうか。

この記事では、IT業界を選んだ理由の考え方と回答の際のポイントについて解説します。

最後まで読むことで、あなただけの「IT業界を選んだ理由」を見つけだせるようになるはずです。

自己分析シート

IT業界とは?

IT業界とは、コンピューターやネットワークを用いて情報を処理する技術やサービスを提供する企業や業界のことを指します。

昨今のIT業界の動向を2つご紹介します。

技術の進歩が目まぐるしく、日々業界自体が進化し続けています。

近年では、DXの推進やIoT、ブロックチェーン、AR/VRなどの新しい技術を活用した事業も増えているのが特徴です。

時代の最先端に触れながら働くことが出来るのも魅力の一つと言えます。

将来、IT人材が不足すると予想されています。

経済産業省の「IT人材需給に関する調査」によると2030年には最大で約79万人のIT人材が不足すると見込まれています。

今後IT人材の需要が高まるため、自分の市場価値を高めたいと考える人にも最適な業界であると言えるでしょう。

また、IT業界の中にも様々な業種があり、大きく分けると5つに分類することが出来ます。

Web/インターネット

ハードウェア

ソフトウェア

SIer

通信

の5つです。

同じIT業界に属する企業同士でも、業種によって事業内容が大きく異なります。

業界・業種理解が深まる!先輩50人に聞いた就活レポート

IT業界が社会にもたらす価値

当然ですが、事業内容が異なれば社会へもたらす価値も異なります。

Web/インターネット

代表企業はヤフー・リクルート・メルカリ・DeNA等があります。

Web業界は人々の生活に密着したサービスを展開する企業が多いです。

「人々の生活を豊かにする」「人々の暮らしの中の課題をITで解決する」

ハードウェア

代表企業は日立製作所・SONY・Panasonic等があります。

ハードウェア業界は目に見えるモノを作り出します。

パソコンや携帯電話、家電製品等身近な製品の提供に携わることが出来ます。

「ものづくりを通じて社会の発展に貢献したい」「最先端の技術を駆使したモノを生み出したい」

ソフトウェア

代表企業はオラクル・Sansan・トレンドマイクロ等です。

ソフトウェア業界では、自社で作成したソフトウェアを提供して利益を得ます。

Web系の企業とは異なり、BtoBビジネスを展開する企業が多く存在します。

「働く人々の業務を支えたい」「ソフトウェアを通じてビジネスを変革したい」

SIer

代表企業は野村総合研究所・NTTデータ・NEC等です。

SIer業界は顧客(クライアント)の要望に応じて、ソフトウェアを設計し運用に至るまでをサポートします。

「ITの力を使って企業の課題を解決したい」「顧客に寄り添い業務の改善をしたい」

通信

代表企業はソフトバンク・KDDI・NTTドコモ等が挙げられます。

通信業界は、人々の生活基盤である通信インフラを支えています。

また、通信技術も技術の進歩が著しく、5Gを用いて人々の生活に新たな体験を作り出そうとしています。

「人々の生活の便利さを追求したい」「生活の基盤である通信インフラを支えたい」

業界・業種理解が深まる!先輩50人に聞いた就活レポート

「なぜIT業界を選んだのか」に答える際のポイント

「なぜIT業界を選んだのか」という質問に対しては、IT業界を選んだ必然性を訴えることが重要です。

例えば、「人々の暮らしの中の課題を解決したい」と考えてWeb系の企業を志望しているとします。

ただ、これでは「なぜIT業界なのか」が曖昧で、志望度の高さを伝えることは出来ません。

なぜなら、人々の生活の中の課題を解決するなら、不動産や小売業を通じて解決を図ることも可能だからです。

他にも手段がある中で、なぜITを選んだのかを考えましょう。

理由を考える際には、ITのどこに惹かれたのかを考え直すことをおすすめします。

不動産業界とWeb系の企業を比較して「なぜIT業界なのか」考えてみます。

不動産業界では、人々に最適な住まいを提供することで生活の悩みを解決します。

一方、Web系の企業では一人ひとりに合った物件を見つける手助けをする他、暮らしを便利にするサービスを提供します。

両者共に人々の暮らしの中の課題を解決することに繋がりますが、アプローチの仕方に違いがあります。

不動産業界では、家というモノを提供してハード面から課題を解決します。

一方、Web系企業では、サイトやアプリの提供を通じてソフト面から課題を解決しています。

ハード/ソフトの違いがありますが、「ソフト面からアプローチしたいから」という回答だけでは不十分です。

 なぜソフト面でアプローチしたいかまでを考えましょう。

一つの例として、ソフト面では解決できる課題の幅が広いことが挙げられます。

以上の理由をまとめると

「人々の暮らしの中の課題を解決するうえで、ITを通じてソフト面から様々な課題を解決したいから」

という回答をすることが出来ます。

上記の回答のように、自分が実現したい目標を達成するうえでなぜITが最適なのかを説明することが重要です。

自己分析シート

ITに興味を持ったという切り口は危険?

これまでITに関する分野を研究してきた/独学でプログラミングを勉強をしてきた

方々を除くと、ITに興味があるからという理由だけでは、志望度の高さを十分に伝えられない可能性があります。

理由は2つです。

1 ITはあくまで手段

1つ目は、ITはあくまで価値を提供するための手段だからです。

ITを通じて~~という価値を生み出したいという人

ITに興味がある

という二人が面接を受けた場合、前者の方が熱意を感じられるため、採用されやすいことは明らかです。

現在のあなたが後者の場合は「ITのどの側面に魅力を感じたのか」を考えることで前者になれます。

例えば、アルバイトで商品の在庫管理ツールが導入されてから無駄な作業が減ったことがITに興味をもったきっかけの場合

業務が楽になったことが嬉しかったなら、「自分も人々の業務効率を上げる存在になりたい」

と考えたことでIT業界に興味を持ったはずです。

これを言語化すると、「ITを通じて人々の業務効率を上げたい」という理由が完成します。

2 必ずしもIT業界が正しい道とは限らない

2つ目は、視野が狭いと判断される可能性があるからです。

市場価値が高まりやすいITに興味を持ったことを志望理由にする場合、最適な選択ではないと捉えられる可能性があります。

なぜなら、市場価値を高めたいならIT業界だけではなく、コンサルティング業界も視野に入るはずだからです。

コンサルティング業界で多くの経験を積むことで、IT業界よりも市場価値が高められる場合も多いです。

市場価値の高まりを重視してIT業界を志望する場合も、なぜ他の業界ではないのかを考えたうえで志望しましょう。

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