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今回は国公立大学の建築学部を卒業後、不動産業界に新卒入社し、コーポレートスタッフとして勤めているIさんにお話しを伺った。

Iさんが働く中で発見した不動産業界のリアルと、入社を決めた就活の軸について教えていただいた。

現在の仕事内容

私は不動産会社の経理部で、財務グループの一員として働いています。

財務グループでの業務は不動産の開発というより、”コーポレートスタッフ”としての色が強いですね。

コーポレートスタッフとは

社長直轄部門と呼ばれる職場で、社長に成り代わり、様々な業務を行い会社全体の舵取りとして働く社員のこと。

https://www.kyowakirin.co.jp/careers/recruit/work/w_staff.html

私の具体的な業務は資金の調達と社内の資金繰りの管理ですね。どちらも非常に大切な業務です。

なぜなら不動産業界では他業種に比べ非常にスケールの大きい金額、ときには数千億円規模のお金をやり取りすることもあるからです。

営業はその資金を調達するために、銀行などと融資の交渉をする重要な役割を担っています。

また弊社は連結子会社が多いため、全体の入出金を精査し、各社に適した金額を正確に渡さなければなりません。

十分なお金を渡さないと支払い日にお金を払えない、といった致命的な問題にもなりかねないため資金繰りは欠かせない役割ですね。

資金を派手に調達し、それらを慎重かつ有効に分配しなければならない仕事です。

痺れた成果

最もやりがいを感じたのは1日で銀行から1000億円を調達したときです、痺れましたね(笑)。

この資金の一部は、働いてるオフィスを建てるためのものでした。

もし私が調達に失敗していればお金が足りずに建物が建てられなかった可能性すらあったんです。

ですから調達に尽力しましたし、やり遂げたときの達成感はすさまじかったです。

就活時代の軸

私が大事にしていたのは

「どんな人と働けるか」

「仕事にワクワクがあるのか」

という2つです。

大学では建築を学んでいたのですが、加えて「人と関わる」という観点で教育に関心を持っていました。

それも教育の理論ではなく教育を通して多くの人から刺激を与える、受けることが楽しかったんです。

大学生のときは塾講師などからコミュニケーションを通して考え方を学び、刺激を受けることに魅力を感じていました。

ですから、まず

「多くの人と関われる仕事が条件」

でしたね。

次に、

「仕事にワクワクがあるのか」

を重要視していました。

かなり感覚的な軸ですが、これは「就活の軸」をロジックだけで考えると入社後にギャップが生まれてしまうと考えていたからです。

論理的には自分に適した職業でも、その仕事にワクワクできなければ意味がありません。

そのため就活では「ワクワク」という感情から入り、論理を枝葉として感覚の根拠づけをするようにしていました。

建築からなぜ不動産へ?

私は大学時代に建築を専攻しており、より業界について知るために、その後海外の大学院に進学しました。

建築学部卒の多くはゼネコンや設計会社に就職しますが、本当にそれでいいのか、という漠然とした疑問があったんです。

その疑問の答えは大学院にありました。

進学先は国際色豊かで、自分の類型した中にいないような全く未知の人々がいて。

今まで感じたことのない高揚だったりワクワクがあったんですね。

そこで、根底として自分は色んな人と交流することが好きだってことに気づいたんです。

多様な人と関われる職であり、かつ自分の学んできた建築を活かせる業種を考えたときに思い至ったのが不動産でした。

これが建築から不動産へ向かったワケですね。

不動産という選択肢

建築をやっていて不動産に入る人の中には、建築が好きで入る人も結構いるんですよね。

OB訪問を受けたとき、総合デベロッパーとして建築の知識を活かしたいという学生が少なからずいました。

総合デベロッパーとは

オフィスビルやマンションに限定せず、商業施設やレジャー施設の建設も含めて総合的に街づくりを計画している企業、業態のこと

https://www.onecareer.jp/articles/811

知らない方多いんですけど総合デベロッパーはプロジェクトマネージャーなので、建築の知識は必ずしも必要ではありません。

なぜならデベロッパーとは社外の専門知識を持った人間、またその企業を上手く使って計画を遂行する仕事だからです。

実際、多少の知識があっても意外と自分の知識で踏み込める領域は狭く感じると思います。

既にその道のプロフェッショナルがいるので、我々には専門性よりも彼らを活かす総合的な力が求められるんですね。

それを踏まえたうえで、私は不動産業界はキャリア形成のファーストステップとして良い選択と思っています。

今まで関わってこなかったような業界と多く絡むこととなるので、その世界を知って実はこっちの方が面白いと気づいたり。

それが次のキャリアに影響する可能性だってあるわけです。

ですので感覚的な軸はあるけれどそれが1つに決まっていない人にとって、不動産は良い選択肢だと思います。

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