今回は、国公立大学の理系大学院を出た後、エンジニアとして働いているSさんにお話を伺った。

もともと自分を信頼できなかったが、キャリアを重ねるにつれ信頼できるようになったというSさん。

エンジニアの仕事内容

現在私はエンジニアとして働きながら、副業としてYoutubeをやっています。

本業は理系大学院を卒業後にシステム系のベンチャー企業に入社しました。

そこでは組み込みエンジニアとして主にカメラなどのイメージングデバイスのソフトウェア開発をしています。

組み込みエンジニアとは?

組み込みエンジニアとは、家電や携帯電話、AV機器など様々な製品に組み込まれるソフトウェアを開発する技術者のことです。

組み込みエンジニアとは?/ビジネス用語集

副業は平日の夜〜寝るまでの時間を使いYouTubeをやっています。

最初の半年ほどは我流で適当にやっていましたが、コンサルタントに相談をしたところチャンネルが急成長。

現在は6万人ほどの登録者を持つチャンネルを運営しています。

未経験エンジニアだから取った行動

専攻は生物学だったので、エンジニアとしての経験はほとんど無かったですし、同期の中でもソフトウェアの知識が一番無い状態でした。

周りに追いつくためにとにかく知識を得ようと思い、最初の2年間は同期を巻き込んで勉強会を主催していましたね。

おかげで私は全体的に組み込みエンジニアの仕事が理解できました。

また同期としても他部署の知識を得られるというメリットがあったので、双方にとって良い形だったと思います。

エンジニアを選んだキッカケは大学院時代に

結論から言うと、自分の研究に限界を感じてしまったからです。

大学では生物学の創薬の研究をしていましたが、この研究はとにかく時間と手間がかかるんですよね。

と言うのも、私のしていた研究では準備でさえ2週間ほど時間がかかりますが、途中で失敗すればやり直しになってしまうんです。

ところがアメリカのある研究チームが、その過程を機械学習によりわずか2時間ほどに短縮したというニュースが研究室に飛び込んできました。

これを受けて、研究生はおろか名誉ある教授すらも、人の手でAIと同じ作業をして勝てるはずがないと悟ったものです。

私も衝撃を受け、研究に限界を感じるとともに「機械学習やプログラミングついて学ばねば」と強く感じました。

これが、エンジニアを選んだ大きな理由です。

エンジニアを志望した就職活動

あえて居心地の悪い環境へ

大企業ではなく、収益的に厳しい規模が小さめの会社に就きたいと思っていました。

理由は2つあります。

1つ目はプログラミングをより早く習得するため。

一から学ぶなら、そのような会社の方が実践経験を多く積めるため大企業よりも早く学べると思ったからです。

2つ目はハングリー精神のため。

大企業や居心地のよい会社に行ってしまうと環境に甘えて、成長や独立する気持ちが無くなってしまうと思っていました。

ありのままの自分を見せる

採用に関する面で嘘をつかないようにしようとも思っていました。

仮に自分を大きく見せて上の会社に入っても、身の丈に合わず後に肩身の狭い思いをするだろうなと思っていたからです。

なので、私はプログラムに関してはほぼ初心者でしたが、その旨も伝えていました。

エンジニア以外にも一応大学での研究と同じ分野の職種も受けてはいたものの、あまり行きたいとは思っていませんでした。

それが伝わったのか、ことごとく落ちましたね(笑)。

なぜ副業を始めたのか

実は、就活生の頃から、漠然と3年後くらいに独立したいと考えていました。

毎日同じ時間に起きて出勤して…というよりは、自分の時間を縛られずに自由に仕事がしたいと思っていたからです。

そのために会社を利用してやろうくらいの気持ちがありましたね。

1年目はフリーランスになることも考えてAIなど他の分野も勉強していました。

しかし、だんだんエンジニアとして求められる技術の高さが分かり、自分はエンジニアとして3年後に独立するのは無理だと気づきました。

2、3年目くらいからはエンジニアとしてではなく副業のような形で稼げる手段はないかと探し始め、その時に見つけたのがYouTubeでした。

キャリアを経て身に付いた自信

学生時代にとあるビジネスコミュニティに所属していたのですが、そこでビジネスの世界は結果が全てだと学びました。

コミュニティ内では結果が出てない人ほど発言力が弱かったことが強く印象に残っていたからです。

自分も周りに助けられてやっと結果を出していましたので、最初は自分の実力をあまり信頼できていませんでしたね。

ところが、副業で結果が出るにつれ、少しづつ自分を信頼できるようになりました。

成功体験を通して心に余裕ができ、会社やYouTubeが無くなったとしてもなんとかやっていけるだろう、と今は思えています。

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