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今回は、地方大学を卒業後、Webマーケティングの支援会社で働くUさんにお話を伺った。

実際に働いてみないとわからない、Webマーケティング支援会社の苦労はマーケティング志望者必見です。

業界・業種理解が深まる!先輩50人に聞いた就活レポート

Webマーケ支援会社の仕事

僕は、顧客企業のWebマーケティングの分析・コンサルティングをしています。

僕が担当しているのは、広告の戦略立ての部分です。

どこに何件くらい、どんなターゲットに対してどんな言葉の広告を出すのかを、クライアントの意向に沿って決めています。

1日のスケジュール

勤務時間は、8時から22時くらいです。

普通の日だと、午前中に提案資料の作成や分析などの頭を使うタスクをしますね。

その後は、顧客への対応が基本です。分析の依頼を受けたり、質問対応をしたりします。

顧客に左右される支援会社の辛さ

ただ、スケジュールは日によって大きく変わります。

支援会社は、お客様のマーケティング活動を支援する立場です。

そのため、突然入ってきた顧客の緊急対応で1日が潰れることも頻繁にありますね。

例えば、GoogleやYahoo、Instagramなどの広告媒体に申請した広告が審査落ちしたとき。

お客様からすると、1日その審査が通らないだけで、数万、大規模になれば数億の訪問者を失うことになるんです。

だから、急いで審査落ちした原因を究明して、次の審査の準備をします。

「相手の都合に合わせて動く」という支援会社の宿命と日々闘っていますね。

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就活の軸と見ていた企業

1つ目の就活軸は「経験」から

就活の軸は、大きく2つ持っていました。

1つ目は、成熟していない組織であること。

組織のしくみが確立していない場所で、自分で1から体制を作っていきたいと思っていました。

これは、野球というチームスポーツをやっていたのが大きかったと思います。

チームが勝つために自分がやるべきことを常に考えていたからこそ、就活でも、枠の中でしか動けない仕事は虚しい、と思ったんです。

自分が思考停止していても勝手に回ってしまう仕事は嫌だった。

なので、自分で役割を考えながら動ける組織を選んでいましたね。

2つ目の就活軸は「興味」から

2つ目の軸は、マーケティング職であることです。

これは純粋な興味ですね。

あるときから心理学に興味を持ち始めて、「この人はなぜこう動くのか」がすごく気になるようなって。

そこから消費者行動に興味が広がって、仕事にもつなげたいと思うようになりました。

Webマーケの支援会社に絞った

キャリアのスタートとしては、Webマーケティングに強い会社を見ていましたね。

これからの時代、SNSなどのオンラインでのマーケティングが不可欠になります。

そのため、Webマーケティングから始めた方が、今後転職・起業するときにも良いポジションにつけるだろうと思ったからです。

そして、「いろいろな業界をみたい」という思いから支援会社を選びました。

事業会社だと、その業界特化型の人間になってしまうと思って。

業界によってマーケティング手法も違うので、支援会社で視野を広げたいと思っていました。

大企業はほぼ見ていなかった

実際に見ていたのは、デジタルマーケティング中心の新しい会社です。

ユナイテッド、サイバーエージェントなど大規模な企業はほぼ見ていませんでしたね。

逆に小さな会社、例えば、ROBOT PAYMENTなどの経理に寄った企業も見ていました。

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入社前と後のギャップ

仕事内容は想定通りだった

マーケティングができているのはもちろん、成熟していない組織も自分に合っていました。

目的だけ確認して、あとは自分で考えて仕事を進められる環境で、僕の希望にぴったりマッチしていましたね。

支援会社の辛さを痛感する日々

ただ、支援会社は僕に向いてないなと痛感しています。

未知の業界について勉強したり共通項や法則性を見つけたりと、僕の探求心を満たすのにはとても合っています。

ただ、顧客企業からの厳しいお言葉や、一方的な要求も多いんですよね。

「なんでこんな人たちのためにやらなきゃいけないんだよ!」と投げやりな気持ちになってしまうこともあります…。

面倒な対応に耐えられない人には、支援会社はおすすめしません。

広告はスピード感がないと厳しい

そして、広告業界全般に求められるのは、スピード感と探求心だと思います。

例えば、Google検索で出てくるページ順位の決定方法は、どんどんアップデートされているんです。

この急速な変化に合わせて、自分のやり方も即座にアップデートできる力が必要だと思いますね。

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