就活の答え合わせが済んだ社会人視点から、後悔しない就活軸を見つけるインタビューサイト“Career Anchor”

今回は一貫してWeb業界に関わり続けているFさんにお話を伺った。

実は学生時代からフリーランスとしてWeb業界で経験を積んでいたFさん。

Web業界のリアルな仕事内容やWeb業界を目指す学生へのアドバイスを語って頂いた。

業界・業種理解が深まる!先輩50人に聞いた就活レポート

Fさんの仕事内容

Webメディアは、「メディアを作る仕事」と「メディアを活用する仕事」の2つに分けることができます。

主に私は「メディアを活用する仕事」をしていました。

その中でも私が担当していたのは広告の運用です。

具体的にはTwitterやFacebook、Instagramなどの媒体で広告を出していました。

企業と提携して執筆した「タイアップ記事」を広告として出していましたね。

働いて分かった「Web業界のギャップ」

Webメディアの広告運用は、常に数字との戦いです。

私は毎朝、数値を確認してから業務を進めていました。

実際に確認していた数値の1つが「記事のクリック数」です

クリック数が目標より下回っていれば、広告に用いている画像や文章を見直します。

なぜなら広告文や画像が、クリック数を決める上で重要な要素だからです。

このように常に数字を起点に何をするべきかを考え、行動するのが広告運用の仕事です。

就活の軸と入社後のギャップ

Fさんが掲げていた「2つの就活軸」

就活の軸は2つありました。

1つ目は、「世の中の不便を解消するサービスに携わること」です。

私は「日常における負の解消」を軸に日頃、動いていました。

例えば大学時代に、高校生に向けてキャリア支援を行いました。

高校生のうちから自分の夢があって、その夢を叶えるために大学を目指している人は少ないと思います。

私はそれも1つの負だと思っていて、
高校生が、大学生や社会人と話せる機会を作っていました。

このように普段生活する中で感じる「不便」を解消すること。

そんな価値観を大切に行動していました。

結果、就活時には「世の中の不便を解消するサービスに携わりたい」と考えるようになったんです。

2つ目は、「自分のスキルを活かし、即戦力として働けること」です。

私は大学生時代、フリーランスとしてWeb制作をしてました。

そこで培われたWeb制作のスキルを活かし、即戦力として働ける企業がいいなと感じていましたね。

以上2つの軸を企業と照らし合わせ、Web系の事業会社に入社を決断しました。

イメージと違った「仕事の進め方」

仕事内容のずれは、ありませんでした。

ただ仕事の進め方には、ずれがありましたね。

具体的に業務フローの長さです。

会社の中には部署があります。

たった1つの請求書を処理しようと思っても、いくつかの部署に掛け合わなければなりません。

結果、社内への連絡などの業務で一日が終わってしまうこともあり、そこにずれを感じていました。

スピード感のあるベンチャーでも、ある程度規模が大きいと一日の大半が社内への連絡などで終わることも多いんです。

元々、フリーランスとして全ての業務を1人で行っていたため、そこにもどかしさを感じていました。

就活生の皆さんには、

行きたい企業には業務のマニュアルがあるかどうか。
組織として業務が体系化されているのかどうか。

を「OB,OG訪問」や「面接での逆質問」を通じて、事前に把握しておくことをオススメします。

Web業界を目指す学生が留意すべきこと

「Web業界の中で自分が何をしたいのか」「どこでそれが実現できるのか」をイメージすることが大切です。

Web業界といってもその範囲は広いので、今回はWebメディアに限定して話します。

冒頭でも説明した通り、Webメディア業界は大きく2つに分けられます。

1つ目は、メディアを作ること。

より多くのユーザーが訪れるようなメディアを作り上げていくことです。

2つ目は、メディアを活用することです。

メディアを活用し、クライアントが抱えている課題を解決します。

さらに2つ目のメディアを活用することも、3つの役割に分けることができます。

サービスを売る(営業)
記事を作る(制作)
記事の広告を運用する(広告運用)

の3つです。

Webメディア業界では業務を分担し、それぞれが責任を負います。

ここを意識していないと、本来やりたかったことは中々実現できません。

だからこそ就活生は業界だけでなく、業界の中でどんな仕事がしたいのかを考えておくといいと思います。

就活生へのアドバイス

企業を選ぶ際、「好きかどうか」といった直感で選ぶことも大切です。

具体的には、好きな食べ物、好きなワックスなどの延長線上で、好きな企業を考えます。

企業を調べて「どこが好きだと感じたのか」「なぜ好きなのか」を言語化していくと、面接で熱意が伝わるようになると思います。

就活生は、こういった考え方も参考にしてみてください。

Fさんの就活の答え合わせ