「等身大のロールモデル」となる若手トップの社員にキャリア論を聞く、大学生向けインタビューサイト”Career Anchor

今回は、学生時代に起業を経験したのちデータサイエンティストとしてFinTechベンチャーで活躍されているNさんにお話を伺った。

現在の仕事内容

私は金融系のソフトウェア開発をしている企業で、データサイエンティストとして働いています。

私は主にFinTech領域の中でも不正に関する領域を扱っており、不正利用対策や振込詐欺対策が主な仕事です。

FinTechの業界では少なからず不正な利用が起こります。

不正を検知、事前防止する上では統計を用いたデータ分析は欠かせません。

緊急性は低い仕事ですが、不正ユーザーを排除しつつ、利便性を上げなければならない重要な仕事です。

想像を超える異常取引

入社した当初、想像を超える異常取引の数に大変驚きました。

特に弊社の提供するクレジットカード部門が最も顕著です。

ユーザーの中にはカード番号を抜き取って不正に利用しようとするユーザーがいます。

「こんな手でくるのか」と自分の想像を超えた不正をする人もいて、苦労していますね。

普段の働き方

私は企画、開発系の職種なのでルーティン業務が少なく、比較的自由に仕事ができる環境なんですよ。

ですから、読書や昼寝をすることもあります(笑)

もちろんミーティングにも出席しますし、データ分析も欠かしません。

ですが即応の必要がある不正はあまりないですし、ルーティン業務は基本外部委託で対応しています。

そこで生まれた時間を本来やるべき仕事に自分を集中させて、仕事のクオリティ向上に努めることにしてますね。

学生時代の過ごし方

学生時代は「就活をしたくない」という一心で広告事業を起業しました(笑)

当時はなんとなく「就活が面倒そう」と思っており、中々前向きに取り組めなかったんです。

大学を1年間休学して自分に向いた事業を選び、うまくいかなかったら就職すればいいやと考えていました。

事業の立ち上げの苦労

しかし、起業してから自分が無力なことに気付きました。

実際当時人材のアルバイト広告掲載営業を行っており、15店舗を一気に契約できる機会があったんです。

しかし現場の方にいくら熱意を伝えても、意思決定権のある部長に届かず結局失注してしまいました。

企業組織を理解していなかったために効果的な営業ができず、商品が売れなかったのです。

社会の事も何も知らないため、企業の組織を実感を持って理解できず、学生の感覚で見ている世界が狭すぎた事をひどく痛感しました。

お金を稼ぐ経験を得て、学んだ事

そういった課題はありましたが、今振り返ると実際に事業運営してお金を稼ぐのは良い経験でした。

事業を運営する中で、さまざまな顧客と出会ってきました。

顧客が何を求め、何を期待しているのか考え、模索し続ける毎日。

あの汗水流した日々が今、顧客の心理や背景を深く洞察するのに非常に役に立っていると感じます。

顧客の心理を理解することで、信頼関係も高まり、それが間接的に売り上げにもつながっていきますからね。

学生時代にやるべきこと

本人が納得して熱中できる事があれば、何をやっていてもいいと思います。

就活でよくある「自分探し・自分磨き」をする前に熱量を投下できるものを見つけ、全力で取り組んだ方がいい。

熱量をもって投下した時間は決して無駄ではなく、必ず将来に役立つと思います。

私が最初事業に取り組んだきっかけは就活から逃げ出すためでしたが、最終的には熱中して本気で取り組んでいました。

事業を粘り強くやり抜いた経験が社会人の今でも困難に立ち向かう時に生きています。

仕事の哲学

新卒で銀行に就職したわけ

データ分析や数字を扱う金融業界に以前からあこがれていたからです。

ですが、どうせ就職するなら、単に金融業界に就職するのではなく、「金融×何か」の領域で探そうと決めてました。

金融だけではなく他分野と掛け合わせることの方が、自分のキャリアを高められると考えたからです。

キャリアを重視する姿勢は今も昔も変わらない普遍の価値観ですね。

セカンドキャリアへ

今の会社に転職した理由は3つです。

1つ目は会社規模でインパクトを与えたかったからです。

私はこの会社に入る前、銀行でKPIに紐づく仕事をしていました。

例えばユーザーをいかに獲得するかとか、残高をいかに積み増しするかみたいな目標を立て、それに向けて業務していました。

しかし会社の業績に直接影響を与える仕事をしたいと思い、より収益貢献できる企業に行くことにしました。

2つ目は組織構築できる点です。

当時社内で不正の領域を扱う人がいなかったため、自分の手でこの分野を動かせることに興味がわきました。

最後に新規事業に関われる点です。

自分たちの手で作り上げた組織が今現在も運営できていることは、とてもいい経験だと思います。

他にも会社が少数精鋭であるため組織のレベルが高い点や、ITを重視している点も決め手になってますね。

将来のキャリアを踏まえた企業の選び方

私が今新卒入社するなら、業界と業績が伸びている企業に行きますね。

業績の伸びている企業に入れば、自分が考案した施策の成果が上がりやすいです。

その成果をもとに、次の転職活動を見据えたキャリアステップにつなげていくことを考えますね。

自分のキャリアをよくするための一番良い手段を考えるべきです。

就活・入社後にうまくいかない人の共通点

就活に関していえば、言ってる内容に一貫性がない人。

極論口だけのルールとかロジックさえ詰めれば、大企業には入れます。

しかし、大企業に入りたい理由がツッコミどころが多い人は、正直厳しいです。

入社後に至っては、入社することが目的になっている人はうまくいっていないですね。

入社することは結構どうでもいいことです。なにより入社した後にどう振る舞うかが一番重要なんです。

入社後に意欲的に取り組まないとか、自己研鑽しない人はなかなか活躍していません。

自分を安売りしない

自分を安売りしない」これは僕のモットーになっています。

ルーティン業務や定型的な業務はできるだけ第三者に任せることにしています。

他のクリエイティブな仕事に時間をかけた方がパフォーマンスが高くなるためです。

ルーティン業務はできるだけ外部に委託し、その時間を自分の仕事のクオリティを上げるために使うことを意識しています。

Nさんの就活の答え合わせ