就活の答え合わせが済んだ社会人視点から、後悔しない就活軸を見つけるインタビューサイト“Career Anchor”
今回は有名私立大学を卒業後、営業代行会社で活躍されるⅠさんにお話を伺った。
就活時は営業職一本で様々な業界に目を向けていたⅠさん。
そしてなぜメジャーなメーカー営業ではなく、営業代行を選択したのか。
ここではその回答と営業代行ならではの特徴について語って頂いた。
Career Anchorでは営業職への理解が深まる”キャリア面談”を実施中。
Ⅰさんの仕事内容
私は営業代行として担当するクライアントの総合支援を行っています。
“営業代行”とは、例えばCarrer Anchorという企業を担当した場合、「Carrer Anchorの営業マン」として営業を行う働き方のことです。
現在はSaaS企業の営業マンとして、ITサービスを扱ったインサイドセールスをしています。
顧客がどこに悩んでいるのか仮説を立てた上でヒアリングを行い、その過程で扱っている商材が顧客の課題解決手段の一つであれば商談に繋げます。
現在はプレーヤーとして一つの商材に専念していますが、マネージメント職になるとプロジェクトを掛け持ちします。
2・3年のうちに昇進することを目指して今はチーム内で頑張っています!
Ⅰさんの1日のスケジュール
基本的には9時30分〜18時30分の業務です。
出社後すぐ準備を行い、10時から12時にかけて顧客との商談を行います。
ここで午前は終了、1時間の昼休憩です。
昼休憩が終わると再び準備を行い、そこからは架電営業を17時まで行います。
そして17時以降はその日の振り返りやミーティングを行い、18時30分頃に退社します。
”準備”では顧客リストの管理・精査、そして顧客との情報の擦り合わせが中心です。
営業代行ならではの特色
自社の営業担当との違い、他の営業代行会社との差別化
自社の営業担当との違いは営業担当の持つ組織的な裁量権の大きさにあります。
メーカー営業では「〇〇会社の営業部」という扱いが一般的です。
このことから、〇〇会社が営業部の手法全体をマネージメントするケースが多いですね。
それに対し営業代行の場合、企業ー部署ではなく企業ー企業の構造上で活動します。
契約次第では必ずしも配属先の方針に従う必要はありません。
言われたことしかしない営業代行会社も一定数あります。
ですが、私の会社だと営業代行の業務以外にもコンサル・マーケティングなど幅広く顧客の営業を支援します。
敢えて社内方針に従わず、自社で効果検証をすることもあります。
例えば以前支援していた企業には事業規模に併せてリスト管理の粒度を荒くすることを提案しました。
戦略コンサルタントとして、時には顧客を疑いながら営業活動をしていく。
ただの営業支援ではない、私の会社ならではですね。
当時の就活軸、入社後のギャップ
Ⅰさんの就活軸
業界は絞らず、商社・人材・SaaS・コンサル業界の4つを見ていました。
中でも掲げていた就活軸は3つです。
①実力主義であること
②チームを大切にしていること
③挑戦していること
あと、東京か大阪で働きたいなって思っていましたね(笑)。
実力主義かつ挑戦できる組織として、16年続けたサッカーが就活に大きく影響しました。
そんな抽象的な目標を叶えるため、この3つの就活軸を立てて就活をしていました。
就職までの経緯&営業代行としての魅力
多種多様な業界・企業の方と一緒に働ける、営業代行としての側面にやりがいを感じました。
転職活動をしなくても希望と実力次第で全く別の商材を扱えることも魅力的ですね。
当時から色んな業界・商材に触れる過程で自分の能力を発揮させ、適性を知りたいと考えていました。
ちなみに私が飽き性ということも今の会社を選んだ理由の一つです(笑)
自社商品を抱えている企業でずっとルート営業するのも嫌だなと思って。
この想いを実現できる会社選びが出来たと思っています。
入社後のズレ
入社以前から仕事の大変さは聞いていましたし、覚悟も出来ていました。
また、人間関係においての社内ミスマッチも意外となかったですね。
社風が合ったことはミスマッチが起きなかった理由の一つだと思います。
平均年齢が30代なので、年功序列もなければ変な足の引っ張り合いもない。
転職前提で働いている成長意欲の高い方が多く、社内政治もありません。
現役営業マンが考える「営業」とは
営業に求められる資質
”深掘り力”ですね。
どこに顧客が課題を抱えているのか、思考の深掘りを続ける能力です。
「今、言葉を詰まらせたのは~が理由じゃないかな?」
のように顧客が話した言葉を敏感に捉え、そこを逃がさないことですね。
インサイドセールス問わず、営業で成果を出していくうえで重要な力だと思います。
営業職を選択する上での注意点
営業マンは常に数字を求められるので、成果を出し続けるのは必須です。
数字とのいたちごっこに大変さを感じることはありますね。
また、営業支援として派遣される営業マンの場合、プロパーとは立場が異なります。
その会社の人間ではないので一定の壁があるんですよ。
高いプロ意識、高水準の成績や会社に相応しい振る舞いが求められますね。
その一方で結果的に営業を選んで良かったと思うところも多々あります。
また、営業力は能力さえあれば行きたい会社で働くことができ、私生活でも活かせる汎用性の高いスキルでもあります。
将来は転職も視野に営業スキルを磨いて、大学卒業時には到底就職できなかったフィールドに立ちたいです。