「等身大のロールモデル」となる若手トップの社員にキャリア論を聞く、大学生向けインタビューサイト”Career Anchor

今回の塩野 達也さんは、新卒でITベンチャーへ入社後、人材大手のリクルートを経て起業された稀有なキャリアモデル。

「やりたいことが見つからない」「行きたい企業が見つからない」と悩む就活生に向けた記事となっている。

業界・業種理解が深まる!先輩50人に聞いた就活レポート

これまで歩んだキャリア

まず初めに、今回インタビューを受けてくださった塩野 達也さんがこれまで歩まれたキャリアについてお話を伺った。

学生時代、経験した営業インターン

学生時代は大手通信会社で3年半ほどインターンをしていました。

っかけは、友人の紹介です。

初めは家電量販店で携帯の販売をしていて、最後の方は首都圏全体における販売戦略の立案や、社員研修の設計に携わっていました。

当時は、社員の方より僕のほうが働いてましたね(笑)

ベンチャーも大手も経験して起業

大学卒業後は、BtoBのITベンチャー企業に入社しました。

主に営業やマーケティング活動に携わっていて、1日睡眠2時間ぐらいで365日働いてました(笑)

その後、大手人材会社のリクルートへ転職しました。

普通の人が1日8時間から9時間働いている中、僕は10時間から12時間くらい働いてましたね。

後半になるとリクルートに在籍しながら、副業として会社の立ち上げにも関わっていました。

リクルートでは、いくつか賞を頂いていて、5000人規模の全社表彰が2回、全社の中での個人表彰が1回、部単位の表彰では4半期ごとに賞をもらっています。

現在はリクルートを退職し、起業した会社の業務に注力しています。

主に取り組んでいることは、中長期に向けた事業戦略の策定と、それを実現する上での組織戦略の策定です。

業界・業種理解が深まる!先輩50人に聞いた就活レポート

幸せになるため目指すべき姿

大手からベンチャーまで幅広いキャリアを歩まれた塩野達也さん。

そんな彼が学生に語る、幸せになる上で目指すべき姿を伺った。

自分なりの幸福度指数を高めよ

キャリアの考え方は、人と比較せず自分だけの幸福度指数を高めるべきっていうのが、僕の持論です。

僕は会社のインターン生に「社会のレギュラーになれ!」とよく言っています。

自分が好き、あるいは素敵だと思うことを実現している人間になって欲しくて、それは結局人の役に立つはずです。

それを僕は「社会のレギュラーなれ」という言葉を使って表現しています。

有名人で実際に体現している人は、ホリエモンですかね。

様々な分野に首を突っ込んで、やりたいことをしている姿が非常に良いなと感じます。

また毛色は違うけど、前澤さんもそうじゃないかな。

ZOZOTOWNを通じて得たお金で、様々な社会実験をしている姿は、自分の好きなことをして生きているんだなと感じます。

逆に、地元で絵を描いているような人もいいですね。

お金云々ではなく、自分が好きだからやってるといった、利己的な精神で行動している人は、自分の人生を歩んでいると感じます。

資本主義のルールで戦う人間になるな

一方、資本主義のルールの中で人と比較しながら一生懸命戦っている人にはなって欲しくないですね。

悪く言うわけではないですけど、比較し続けている人の人生は不幸だなと感じます。

例えば年収1500万になっても、上には2000万の人が出てきます。

他には中央区のタワーマンションに住んでも、渋谷区のタワーマンションの持つブランド力には勝てない。

僕の主観だとめちゃくちゃ不幸だなと思います。

どんなに頑張っても満たされず、その溝を埋めるため更に一生懸命頑張るみたいな。

結局疲弊ルートに入っていて、それはすごく大変で幸せになった人を1人も見たことがない。

だからこそ僕は、誰かと比較せず自分が好きなことをして自分なりの幸福度指数を高めるべきだと思っています。

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やりたいことが見つかる法則

ここまで本記事を読んでいただけた方は、自分なりの幸福度指数を高めるために、自分の人生を歩みたいと思ったはず。

だがやりたいことが見つからないと悩む学生は多いかと思う。

やりたいことを、どうやって見つければよいのだろうか。

やりたいこと探しで悩むな!「Will-Can-Must」の法則

やりたいことを見つける方法は、今目の前に置かれた環境で死ぬほど頑張り、結果を出すことですかね。

置かれた環境で努力をすることで、できることの幅が広がってきます。

そうすると次のフェーズでは、自ずと考える力がつき、自分のやりたい方向性や、成し遂げたいことの解像度が上がってくるんです。

そこで初めてやりたいことが分かるんですよね。

つまりMust「置かれた環境で死ぬほど頑張る」、そうすることでCan「できることの幅が広がり」、初めてWill「やりたいこと」が見つかります。

就活生の悩み「やりたいこと探し」

とはいえ、できることの幅が少なく、経験や知識が少ない中で、やりたいことは見つからないと思いますね。

今後何をしたいか分からない、って悩みを持つ大学生は多いですが、見つけるために気を張り詰める必要なんかないと思います。

例えると、自転車に乗りたいのに、YouTubeで一生懸命自転車の乗り方を見て勉強するようなものだと思ってます。

要は、まず置かれた環境で一生懸命成果を出すために頑張る。

そうすると自分が何が好きで、何に興味あるか見えてくるはずです。

社会人になって経験が溜まり、できることが増えた後で、やりたいことは見つかるでしょう。

業界・業種理解が深まる!先輩50人に聞いた就活レポート

企業選びで大切な軸

やりたいことが見つからないことは、悪いことではない。

むしろ当たり前だと聞き、安心したと思う。

ではやりたいことが見つからない学生は、何を軸に企業を選べばよいのだろうか。

成長したいからベンチャーは大間違い

やりたいことが見つからない前提で、どうすれば良いかと言うと、99.99%の人は大手でネームバリューのある会社を選ぶべきです。

よく大手に行くか・ベンチャーに行くかで、裁量があって成長できるからベンチャーを選択する学生は多いかと思います。

しかし裁量があっても、仕事をやり遂げれるのかっていうと、まずできないので成長に裁量は関係ないんです。

周りの友人100人集めた時に、全能力において自分がNo.1だと言える人以外は全員、大手に行くべきだと思います。

大手を選ぶ時に重視すべき判断軸

大手を選ぶ上で1番大事にするべき判断基準は、その業界と会社が伸びているかどうかです。

そこを前提にした上で、次にこの会社の人と働きたいと思えるかどうかを大事にして欲しいと思います。

要は、今後自分が何かをやりたいと思った際に、今より選択肢が広がるような企業選びをした方がいいです。

例えば社会人3年目でGoogleに行きたいと思った時、おそらくリクルートであれば転職のチャンスをはあるでしょう。

一方で、MARCHクラスを卒業後、調べないと分からないレベルの企業に入社したとします。

正直、そこで2年間トップクラスの成績を残しても、能力は高くないと見られてしまい、転職の選択肢は狭まるでしょう。

だからこそ、99.99%の人は大手に行くべきなんです。

そこで死ぬほど努力し、できることの幅を広げ、自分がやりたいことを見つけてください。

そして自分だけの人生を歩み、自分だけの幸福度指数を高めて欲しいと、僕は願っています。

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