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今回は数多くの自社サービスを開発しているIT企業に入社し、ITエンジニアとして活躍されているKさんにお話を伺った。

ITエンジニアの仕事内容、後悔しない会社選びについて語っていただく。

業界・業種理解が深まる!先輩50人に聞いた就活レポート

Kさんの仕事内容

自社サービスの開発にITエンジニアとして携わっています。

具体的には、僕が関わるサービスでは特別な商品を扱うので、それらを適正かつ効率的に管理するツールの開発をしています。

サービスを通じて「日本に良い影響をもたらす」ことをミッションに掲げて働いていますね。

エンジニアの仕事

一般的なITエンジニアの仕事は要件定義 → 設計 → 開発 → テスト → 運用 → 保守というフローで行われます。

要件定義とはプロジェクト開始前に必要な機能や要求を明確にまとめる作業です。

そして設計で要件定義で決めた内容を具体的な形に落とし込んでいきます。

開発は実際にプログラミングで作る作業で、テストは作ったサービスがしっかり機能するかを確認する作業になりますね。

運用はサービスの管理で、保守はサービスの改善や更新にあたります。

僕はその中で、『設計』から『テスト』までの一連の作業を担当しています。

1日のスケジュール

私の1日のスケジュールはこんな感じです。

朝と夜に2回、チームで全体共有があります。

開発だけでなく、共有などのコミュニケーションも大事なエンジニアの仕事です。

エンジニアにはコミュニケーションが不要だと思われがちですが、実際にはそんなことはありません。

むしろ、エンジニアにとってコミュニケーション能力は一番重要だと思っています。

エンジニアに必要なコミュニケーションとは?

コミュニケーションでも特に重要なのが、以下の2つのスキルです。

①読解力

②表現力

①読解力とは、要件定義や設計の過程で、事業部やユーザーから伝えられる要求や要望を、背後まで正確に理解する能力です。

②表現力とは、理解した情報や考えを、他の人にわかりやすく、明確に伝える能力です。

エンジニアは、

・ユーザーがどのような問題を抱えているのか
・どのようなニーズがあるのか

などを正確に理解し、それに応じた開発をすることが求められます。

そのためには、読解力表現力必須のスキルになります。

当時の就活軸

Kさんの就活軸

事業に技術で貢献することを一つの軸にしていました。

でもその結論に至るまでには、多くの紆余曲折がありましたね。(笑)

というのも、この軸を掲げる前はITエンジニアになろうと思っていなかったんです。

大学ではIT系の分野を専攻していたんですけど、この業界は優秀な方が多くて、自分では活躍できないと思っていたんですね。

だから、就活を始めたての頃はITじゃなくて、業種問わず色々な説明会に参加していました。

今とは大きく異なる業界、例えばブライダル業界タクシー業界なども見てましたね。

しかし、説明会に参加する中で、ITに詳しいことを褒められたんですよ。

そこで初めて、僕自身のITスキルって市場価値として希少なんだって気づいたんですね。

ITを勉強してきたことが役立つんだと思って、そこで事業に技術で貢献できるような働き方をしたいと思うようになりました。

自分で積極的に動いて行動し、さまざまな意見を聞くことで、自分を客観的に見れたことが大きかったと思います。

当時はずっとIT系の学部にいたので、自分の能力を客観視できていなかったんです。

事業会社か支援会社か

会社選びでも自社でサービスを作る事業会社と、他者の事業開発を手伝う支援会社があります。

その中でも、僕は直接事業開発に貢献したい思いが強かったので、一緒に事業を作っていける事業会社を選びました。

支援会社だとどこまでいっても支援する側とされる側の関係になってしまう懸念がありました。

ですが事業に貢献したいと言っても、具体的に「こういう事業に関わりたい!」という拘りは無かったんです。

とりあえず初期配属された先で頑張ろうって気持ちでした。

だから、サービスの領域が広くて選択肢の多い今の会社は魅力的でしたね。

入社後のギャップ

事業部との距離感です。

事業に技術で貢献したいと思っていたので、事業部と密接に関わりながらサービスを作っていくのだろうと思っていました。

ですが、実際のところ事業部とのやり取りは主にプロダクトマネージャーが担っているんですね。

プロダクトマネージャーとは… プロダクト(=サービスや製品)をより良くするために調査や企画を行う役職のこと。

なので、事業部や事業自体と自分自身の距離は思ったよりも遠かったです。

どのくらいの距離感かと言うと、顔と名前はなんとなく知ってるかなというくらいです。

私の会社では特に、エンジニアがエンジニアの仕事に専念できる体制が整っていました。

そのため役割がかなり細かく設定されており、思った以上に事業部との距離感はギャップに感じましたね。

もし、エンジニアとして事業と密接に関わりたいのなら、上場手前の会社がおすすめです。

裁量が大きいので、事業との距離感は近いと思います。

大手Slerとの比較

また正直な話、事業会社よりも大手Slerの方が給与や福利厚生が良いことが多いです。

これは事業会社がBtoCに特化しているのに対して、大手SlerがBtoBに特化しているからです。

BtoBとは…企業間で行われる商品やサービスの取引のこと。

BtoCとは…企業が直接消費者に対して商品やサービスを提供すること。

企業を相手にしている分、BtoBの方が一回の取引で動くお金の金額が大きいです。

なので、利益も大きくなるんですね。

その利益が給与や福利厚生に反映されるので大手Slerの方が待遇が良くなるわけです。

事業会社を選ぶ際はそういった部分も考慮して考えていく必要があったと思いますね。

事業会社を目指すエンジニアへ伝えたいこと

事業会社と支援会社といった二元論で考えてはいけないです。

というのも、働き方は業界ではなくて会社ごとに異なるからです。

事業会社であっても、事業部の要望を聞いて開発するだけでは支援会社のような働き方になってしまいます。

逆に支援会社にも他社の事業部と深く関わって開発するような会社もあります。

自分のしたい仕事をするためには業界や業務で見るのではなく、会社単位で向き合っていくことが必要になるのではないでしょうか。

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