「等身大のロールモデル」となる若手トップの社員にキャリア論を聞く、大学生向けインタビューサイト”Career Anchor“
「ITやWebに詳しいわけではなかった」と話す彼は、学生時代に何をやり、何を考えて今のキャリアを選択したのか。
ロールモデルとなる先輩の本音を、そのままお届けする。
現在の仕事内容
私はECのシステムを販売するITベンチャーで働いています。
弊社は「モール型EC」と呼ばれるアマゾンや楽天市場のような総合型のものとは違い、アパレルや化粧品メーカーなどが個別でECを運営するためのECシステムを提供しています。
カスタマーサクセスとは既存の導入しているお客様に対して、新たな機能提案やサポートをする職種であり、製品を販売して終わるのではなく、サイトの導入からサイトオープン後の保守までのサポートを一貫して行っています。
カスタマーサクセスとは?
顧客の継続利用を促すことを目的として、能動的なサポートを提供する職種。
具体的には、顧客の問題に合わせて機能を追加したり、より高いプランを勧めたりして継続的に使用してもらう仕事。
カスタマーサクセスとは?定義やカスタマーサポートとの違いを解説
相手に課題をわかりやすく説明する
現在の仕事で学べることはEC業界に関する知見とお客様とコミュニケーションの取り方です。
弊社のプロダクトはこれからECを始めたいお客様が多く、中には全くECの知識が無い方もいらっしゃいます。
そのため、お客様がどういった事で悩まれているのかを考え、それぞれの視点に立ち、分かりやすく説明することが非常に重要です。
この仕事を通じて、どのようなお客様にも満足していただけるようサポートする能力が身に着きますね。
インターンきっかけで現在のキャリアへ
就活を始めた時は、現在の仕事を志望していませんでした。
しかし、様々な経験から志望する企業を次々と変えて、今の仕事を志望するようになりました。
最初は有名企業に就職して、漠然と就活を「成功」させたいと考えていました。
その後、友人に公務員が多いため、影響されて国家系、都庁系に就職したいと考えるようになりました。
マーケティングリサーチの会社だったのですが、社風や雰囲気に強い魅力を感じました。
そのインターンが契機となって、有名企業だけではなくベンチャーにも目を向けるようになりましたね。
最終的にはIT、Web領域のBtoBコンサルに就職を決めました。
伸びている市場に飛び込むことが自分のキャリアにとって有利に働くと考えたためです。
ただ、IT,Webに詳しいわけではありませんでした。
しかし、自分の不得意や苦手なことでもやっていけば出来るようになるかなと考えていたため、ためらいはなかったです。
学生時代の過ごしかた
学生時代は、とにかくやりたいこと、自分の興味のあることにチャレンジしようと思いました。
1年生の夏にはインターンシップ、冬には留学に行き、2年生からはマクロ経済を専門とするゼミに入って、研究に没頭していました。
また、所属していたダンスサークルにも活発に参加していました。
また、大学では総合政策学部でしたので、法律、経済、政治など多岐にわたる分野を勉強していました。
やりたいことに全部挑戦することで、自分の好きなことや得意なことが分かったのでとても良い経験だったと思います。
大学生がやるべきことは「極める」こと
学生時代にやっておくべきことは、とことん極めることです。極める経験はある程度時間の自由の利く大学生の内にやっておくべきです。
仕事の哲学
仕事のできる社会人とは、相手の目線に立って話せる人だと考えています。
仕事は一人では出来ないですから、相手がいることを意識する必要があります。
相手が自社内でも他社でも、仕事は相手との関係性の上で成り立っていることを常日頃から考えなければなりません。
また、常にカスタマーファーストである必要があります。お金を頂いて仕事をしているわけですので、仕事の最終的なゴールはお客様を満足させることにあります。
しかし、それはお客様を喜ばせる事にはつながりませんので、いずれ解約されてしまいます。そのような事を避けるため、カスタマーファーストでなければなりません。
今後のキャリアビジョン
最終的には自分の現在の経験を生かして自分の会社を作り世の中に必要とされるプロダクトを作りたいです。
また一定事業が伸びてきた際にはは売却も視野に入れています。その後は、海外でITやWEBに特化したベンチャーキャピタルに挑戦したいです。
海外で挑戦したい理由は、日本に比べてアメリカや中国の市場が伸びているためです。
伸びている市場に飛び込んで、市場の成長に合わせて自分自身を成長させたいと考えています。
もう一つの理由は、海外で働くことで海外への心理的ハードルを取り払うためですね。