「等身大のロールモデル」となる若手トップの社員にキャリア論を聞く、大学生向けインタビューサイト”Career Anchor

今回は、学生時代にワーキングホリデーと起業に挑戦し、現在は子育てをしながら大手人材会社に勤めるSさんにお話を伺った。

エネルギーに溢れるSさんが学生時代に意識していたことや挑戦の根本に持つ思いを、ありのままにお届けする。

業界・業種理解が深まる!先輩50人に聞いた就活レポート

どんな仕事をしているのか?

私は大手人材会社で新卒、中途など採用活動を行う企業へ人材仲介サービスの営業をしています。

主な仕事は企業へ候補者の紹介から入社までのフォロー新規顧客の開拓人事へのコンサルティングです。

私は建設・不動産業界の約60社を担当しており、求人状況の報告や現在の採用状況、新しい要望をヒアリングしています。

また、採用の相談や採用戦略の提案を行う事もあります。

育児と仕事を両立するワークスタイル

1日の流れは朝に子どもを保育園に送った後、10時頃に出社します。

出社後は担当先の求人応募者を確認して、企業に合う応募者がいれば面接の日程調整などを行います。

その後は担当企業に求人状況をヒアリングし、採用がうまくいかない場合はその原因を振り返ったり、新たな求人票の作成などを行います。

そして16時半頃に退社し、保育園のお迎えに行った後、19時頃に自宅で資料作成をしています。

子どもと関われなくて時には心苦しいこともありますが、自分のやりたい仕事ができていてとても充実しています。

業界・業種理解が深まる!先輩50人に聞いた就活レポート

学生時代の過ごしかた

自分の「やりたい」を大事にして、いろいろなことに挑戦した学生時代でした。

世界を知りたいから英語を話したい

小学生のころから英語が好きで、大学でも英文学部を選び、国際交流サークルに入って留学生と日常的に関わっていました。

でもその中で「自分は読み書きはできるけど、会話ができない」ということに気付いたんです。

英語を話せないせいで、得られないものがあることがものすごく悔しかった。

そこで、「強制的に英語を話さなければならない環境で力をつけたい」と思い留学を決意しました。

海外に挑戦し「やりたいこと」に気づけた

その後1年間休学してオーストラリアにワーキングホリデーに行きました。

オーストラリアでは私の人生を変える友人と出会いました。その友人は私の夢を叶えるためにどう動くべきなのかを一緒に考えてくれました。

具体的には「やりたいことを100個書いて、その中で本当にやりたいことに丸をつけてみて」言われ素直に実践してみました。

すると「宇宙に行きたい」という小さい頃からの夢があったんです。

彼は「宇宙、行ったら良いじゃん!」と言い「どのくらいのお金を、どのように稼ぐか」を考えて「起業して経営者になる」という目標を定めるところまで導いてくれました。

私はワーホリという大きな「挑戦」したことで、いろんな人と出会い自分の中にある「本当にやりたいこと」に気づくことができました。

夢を叶えるためにバーを起業する

帰国後は再び1年休学し、私自身の海外の人と接する経験から世界が広がった体験を多くの人に知ってほしいという思いから国際交流のためのバーを起業しました。

実際に事業を始めた後はマネジメントで非常に苦労しました。

特に、バーのお金がなくなるトラブルで従業員を疑わなければならなかったときはとても苦しかったです。

努力を続けられたのは「やりたい」思いを持ち続けていたから

辛い時もありましたが、努力を続ける事ができたのは「やりたい」という思いを持ち続けていたからだと思います。

「やらない後悔よりやって後悔」と思いとにかくDoを繰り返していました。

批判もたくさん受けましたが自分が「やりたい」と決めたバーのコンセプトだけは絶対にブレさせませんでしたね

またSNSで発信し続けることで、考えを整理し自分に発破をかけたりしていました。

学生のうちにやっておくべき事

海外経験はしておくべきだと思います。

自分のできること・できないことを世界のスコープで見てみるとどれもちっぽけなことです。

世界の大きさを見たことで、今の自分の状態よりも、自分の「やりたい」を大事にするべきだということに気づけました。

もし海外に行けなくとも、自分の世界を広げる経験はしておくべきだと思います。

業界・業種理解が深まる!先輩50人に聞いた就活レポート

仕事の哲学

お店を経営していた頃は就職するつもりはなくそのまま経営の道に進もうと思っていました。

しかし、マネジメントという壁にぶつかってから、マネジメント力を養いたいと思うようになり今の会社に就職を決めました。

「やりたい」を軸に仕事ができる会社に魅力を感じた

普通の会社だと、今達成しなければならないミッションがあるから、「あなたはこれをやって」と仕事が振り分けられます。

しかし、今の会社は「『やりたい』を軸にして『できる』を増やしていく」という会社です。

私はこの仕組みを「太陽マネジメント」と呼んでいます。

「あなたはどうしたいか」からミッションを振ってくれる。大企業でこれを続けられているところに魅力を感じて、就職を決めました。

膨大なデータから本質を見極めて動けば、結果もついてくる

仕事で優秀だなと思う人は、現状と理想とのギャップ、つまり課題の本質を見極めて、今すべきことを考えられる人ですね。

例えば、採用状況に悩む会社を担当したある社員がいたのですが、その方は、まず他の社員へのインタビューや徹底的な調査を行い、膨大なデータを集めてきました。

そこから、「この企業に人が集まらないのは、年収ではなくて会社の風土に原因がある」と突き詰めたんです。

そして、その会社の風土改善の研修や、社員が会社に対する愛着を持つための交流会の開催を提案しました。

課題の本質を突いているので自然に結果もついてきて、アワードを受賞していました。

客観性を持って本質を見極める力は身につけておきたいです。

業界・業種理解が深まる!先輩50人に聞いた就活レポート

今後のキャリアビジョン

「宇宙に行く」という夢を叶えるために、7年後の33歳までに年商1億、そして10年後、36歳までに年商10億を稼ぐことが目標です。

会社員にはこだわっておらず、3〜4年後には経営の道に進むことを考えています。

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