ベンチャー企業に興味がある
ベンチャー企業の面接の特徴を知りたい
本命の企業を受ける前にベンチャー企業で面接対策をしたい
就活生からの人気が高まっているベンチャー企業
しかし、通常の面接対策をするだけでは、ベンチャー企業の内定を勝ち取るのは困難なのをご存知ですか?
なぜなら、ベンチャー企業の面接は、大企業の面接とは大きく異なる特徴を持っているからです。
この記事では、ベンチャー企業から内定を得た経験のある筆者が、
について解説します。
目次
ベンチャー企業とは
ベンチャー企業という言葉は新規のサービスやビジネスを展開している企業全般を指すものです。
「資本金〇円以下」や「創業年数〇年以内」といった明確な定義はありませんが、「新しい事業に挑戦している若い企業」という意味で広く使われます。
その他、単に社員数が少ない企業もベンチャー企業と言われます。
ベンチャー企業の特徴を持つ会社
ベンチャー企業にも様々な特徴をもった会社があります。
これらの会社を受ける際、面接時の対策としてはベンチャー企業と同じものが求められることが多いです。
そのため、これらの企業の面接を受ける際は本記事を参考にすると良いでしょう。
スタートアップ
これらも新しいサービスやビジネスを展開する企業で、ベンチャー企業と同じく革新的な事業を展開しています。
しかしベンチャー企業に比べて、ベンチャーキャピタルからの資金調達で革新的なプロダクトを開発していることが特徴です。
↓ベンチャー企業とスタートアップの詳しい違いはこちら↓
ベンチャーとスタートアップは違う?就活で気をつけるポイントをOBの事例をもとに徹底解説!
メガベンチャー企業
企業規模が拡大したベンチャー企業のことを言います。
こちらも明確な定義はありませんが、大企業並の資本金を持ちつつもベンチャーのような文化を持つことが特徴です。
中小企業
ベンチャー企業と中小企業は会社の規模が近いです。
しかし、中小企業が既存のビジネスモデルに基づいて事業を行っているのに対して、ベンチャー企業は革新的かつ成長性のある事業を展開するという点で、異なります。
→詳しい中小企業の定義はこちら
ベンチャー企業の面接の特徴
では実際にベンチャー企業の面接にはどのような特徴があるのでしょうか?
実際にベンチャー企業の面接を受ける中で筆者が感じた特徴を3つまとめました。
カジュアルな雰囲気で行われる
自由で風通しの良さが特徴のベンチャー企業ですが、その雰囲気は面接にも反映されています。
そのため、形式ばらないカジュアルな雰囲気が特徴です。
実際に筆者が体験した面接の中には、私服での参加が許可されていたり、面談形式のフランクな雰囲気のものがありました。
しかし、企業の面接には違いないので最低限の社会人マナーは必要なことには注意しましょう。
面接官の役職が高い
大企業では応募者が多いため、社長と直接顔を合わせることは滅多にありません。
しかし、ベンチャー企業では1,2次選考でも現場の責任者や役員面接があり、最終面接では社長が登壇することも珍しくありません。
これは大企業に比べて応募者が少ない分、一人一人に向き合った採用を重視しているためです。
特にベンチャー企業は役員や社長も現場にいることがも多いため、役員や社長とのマッチが測られるのです。
社長が面接に登壇するのは社長直下であるベンチャー企業ならではの特徴と言えますね。
学歴よりもスキルや人間性を求められる
ベンチャー企業は少数で成り立つため、一人一人に高いパフォーマンスや連帯感が求められます。
そのため会社としても学歴より
・即戦力となるポテンシャルを持っているか
・会社の文化に適しているのか
を重視します。
また、スキルや人間性を求めるため、それが明らかになるようなガクチカや過去の深掘りが多いのも特徴です。
でも、ベンチャー企業が求めるスキルや人間性って具体的に何があるのでしょうか?
ベンチャー企業が面接で求めるスキル・人間性とは?
実際にベンチャー企業で働く方々から、ベンチャー企業が求めるスキルや人間性を聞いてみました。
自走力がある・自ら学び続ける人
ベンチャー企業は自由な文化であるため、大企業ほど具体的なマニュアルや規則がきっちりしている訳ではありません。
そのため自分で考えて行動して、わからないことがあれば自ら学んでいくスキルが求められます。
新卒でベンチャー企業に就職したSさんの声
ベンチャー企業の求める人物像として「自走できる人」はあるあるかなと思います。
わからなかったらまず自分で調べる。そして自分で考えて、とりあえずやってみる、の行動習慣が必要になってきます。
なぜならベンチャー企業では「答え」を教えてくれず、「答えを導き出す方法」を教えていく傾向にあるからです。
加えて、ベンチャー企業というのは自分で会社をどうしていくかという、主語が会社視点で判断することが多いのも特徴です。
その観点で仕事をしていると、定時以降でも自己研鑽という形で仕事に没頭していることもありました。
↓Sさんの詳しいお話はこちら↓
新卒入社後の3年が将来を左右する!ロールモデルから考える女性のキャリア
裁量を持って働ける人
ベンチャー企業は少数で成り立つために人材のリソースが少ないです。
また成長フェーズなので会社の変化が大きく、常に何かの対応に追われることも考えられます。
こういった理由から自分の役職以上に動かなければなりません。しかし、それをチャンスと捉え、自ら仕事を取っていける人がベンチャー企業には求められます。
新卒でベンチャー企業に就職したAさんの声
ベンチャーの働き方で特徴的なのはやっぱり裁量権の大きさですね。
というのも、ベンチャーは人というリソースが限られている場合が多いんです。
だから、少数精鋭で一人がいろいろな業務を行います。
私の場合はアプリのデザインからそれを最終的に実装する交渉まで、計画全体に関わっていました。
↓Aさんの詳しい話はこちら↓
ビジョンに注目?仕事を通じて自己実現ができるベンチャーの働き方
会社のビジョンに共感する人・ビジョンが明確な人
ビジョンとは、企業や個人が将来的に叶えたいこと、目標のことです。
ベンチャー企業は裁量が多いため、やりたい仕事に就くことや実現したいことを叶えやすい環境です。
そのため個人がどういったビジョンを持っており、ビジョンに対してどれだけの熱意を持って取り組めるのかも重視する傾向にあります。
また、ベンチャー企業の面接では会社のビジョンに共感するのかが重視されます。
これは少数で成り立つベンチャー企業において一体感を持つことが求められるためです。
自分のビジョンが何であり、それが会社のビジョンとどのように合致するかを明確にすることが重要です。
新卒でベンチャー企業に就職したAさんの声
ビジョンに基づいた明確な意思決定が行えるのは、ベンチャーの魅力だと思います。
なので、自分と会社のビジョンが一致していれば、仕事を通して自分が社会に対して掲げるビジョンが実現できます。
私の場合は、ありのままでみんなが幸せな世界を作りたいという気持ちを持って働いています。
自分がやりたいことを業務を通して実現しやすい、という点はベンチャーの大きな魅力の一つですね。
↓Aさんの詳しい話はこちら↓
ビジョンに注目?仕事を通じて自己実現ができるベンチャーの働き方
行動が早い人
ベンチャー企業は社長の承認だけで業務が進むことが多く、会社全体のスピード感が大企業よりも早いです。
さらには成長が著しく、成長フェーズで会社の変化が激しいので常にスピード感を持って行動する事が求められます。
転職でベンチャー企業に就職したYさんの声
僕が新卒入社した大手企業は若手を抜擢する文化がありましたが、当然上には上司が何人もいて、自分の企画を通すために複数の承認が必要になりました。
一方で数十名のベンチャーだと社長直下でビジネスが進むため、基本的には社長1人がOKすれば企画は進んでいきます。
その結果、大企業時代は意思決定のスピードが遅い一方で、ベンチャーだと早く行動に移す事ができます。
↓Yさんの詳しい話はこちら↓
新卒は大手に行け!大手とベンチャーを経験した社会人が語る「新卒のキャリア」
ベンチャー企業の面接を受ける際の注意点
ベンチャー企業である理由を明確にする
大企業とベンチャー企業では、文化や求められるスキル、仕事の進め方などが大きく異なります。
そのため大企業も受けていると答えると、ベンチャー企業への志望度が低いと思われる可能性があります。
特に、大企業の方が知名度や規模が大きいため、やりたい仕事や実現したいことが大企業でもできる場合は志望度が低いと思われるかもしれません。
大企業ではなくてベンチャー企業、さらにはその企業に就職する理由を明確にして面接に答える必要があるでしょう。
自分のビジョンを見つめ直す
ベンチャー企業では自分のビジョンが会社とマッチするのかを重視します。
そのため自分のビジョンがベンチャー企業のカルチャーとマッチするのかを見つめ直す必要があります。
例えば、ベンチャー企業は挑戦や成長を重視するので、安定思考や会社に依存したビジョンを掲げることは懸念される可能性があります。
逆に、起業や独立などの上昇志向があるビジョンは、ベンチャー企業に評価されやすいです。
自分のビジョンがベンチャー企業に向いているのかを見つめ直すことが必要です。
自己分析をする
ベンチャー企業には特殊な文化や働き方があり、向き不向きがあるかもしれません。
自分がベンチャー企業に向いているのか、自分の強みはベンチャー企業で活かせるのかを明らかにする必要があるでしょう。
その際に必要なのが自己分析です
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ベンチャーの面接でよく聞かれる質問とその回答例
ベンチャー企業の面接でよく聞かれる質問を紹介していきます。
また、筆者やベンチャー企業に内定したOBの回答を元に回答例を作成したので参考にしてください。
学生時代に乗り越えた経験はなんですか?
自走力が求められるベンチャー企業では、学生時代に就活生が主体的に頑張ったり、自ら考えて壁を乗り越えた経験を知りたがる傾向にあります。
そのため自分自身の学生生活を振り返って見ると良いでしょう。
特に、
を深ぼられる傾向があるので、対策する必要があります。
質問の回答例
飲食店のアルバイトでマネジメントを担当したことです。
私が勤めていたアルバイト先では覚えることが多く、新人のアルバイトの方が次々にやめてしまうことが多々ありました。
そのためアルバイトの従業員が足りず、お店を営業するのが困難な状態にありました。
そこで、私は新しく入ったアルバイトの方が業務を覚えることをサポートしたり、悩みを率先して聞くことにしました。
また、ベテランバイトの方を巻き込んでマニュアルを作成しました。
その結果、離職率を下げることができて、お店を営業するのに十分な従業員を確保することができました。
そういった経験からコミュニケーションを通じて周りと問題を解決していく力を培うことができました。
この会社に入ってしたいことはなんですか?・実現したいことはなんですか?
裁量権が高いベンチャー企業では、就活生が本当にこの会社に入って頑張ってくれるのか、主体的に働いてくれるのかを知りたがります。
大企業や他の会社ではなく、この会社に入る理由や目的を明確にして挑みましょう。
質問の回答例
入社後は新規事業開発の営業に携わりたいです。
御社は新規事業への取り組みに力を入れており、毎年多くの事業を展開しております。そのため新卒の内から裁量を持って新規事業に携われると伺いました。
私自身アルバイトで主体的にコミュニケーションやマニュアル作成をすることで、人材の確保に貢献してお店の売上を向上させた経験があります。
この経験で培った主体的に問題解決する力で御社の新規事業開発の営業に携わり、売上に貢献していきたいと考えています。
将来のビジョンはなんですか?
ベンチャー企業は個人がどういったビジョンを持っており、ビジョンに対してどれだけの熱意を持って取り組めるのかを重視する傾向にあります。
特に企業に就職してから◯年後には△をやっていてと言うように具体的にキャリアのビジョンを提示すると印象が良いでしょう。
また、自分のビジョンが何であり、それが会社のビジョンとどのように合致するかを明確にすることが重要です。
質問の回答例
新規事業開発のプロジェクトリーダーになることです。
入社後まずは新規事業開発の営業を担当して、サービスを実際に売るためのノウハウを身につけていきたいと考えております。
そしてその営業で培った経験を活かして、プロジェクトリーダとなって実際に売れるサービスを自分自身が中心となって開発したいと考えております。その際には御社の理念にあるようなチームワークを意識して、独りよがりになるのではなくて、チームで連携して開発できるようなリーダーを目指したいです。
その他によく聞かれる質問
・学生時代に頑張ったことはなんですか?それを取り組もうとした理由はなんですか?
・チームで何か成し遂げた経験を教えてください
・あなたのモチベーションはなんですか?
・あなたの強みはなんですか?
・あなたの挫折した経験を教えてください。
・あなたの就活の軸はなんですか?
・他社の選考状況は?弊社の志望度はどれくらいですか?
・あなたは組織の中でどのような存在でしたか?
人間性を見るために過去を深堀りする質問が多いのが特徴です。
また、これらの項目についてさらに深ぼられることも多いため、しっかりと受け答えできるように対策しましょう。
逆質問
意欲のある人間や会社のビジョンとのマッチが強く求められるベンチャー企業では逆質問を強く重視します。
ここではベンチャー企業におすすめな逆質問を紹介します。
社員や現場責任者にする逆質問
・私は〜に興味がありますが、御社ではどのような能力を培うことができますか?
・仕事でやりがいを感じる瞬間はなんですか?
・〇〇さんが御社に就職した背景を教えてください。
・業務で大変なことや覚悟することなどを教えてください。
・新卒の業務や働きかたについて教えてください。
・社員にはどういった意欲や目標を掲げる人が多いですか?
役員・社長にする逆質問
・御社が新入社員に期待するものはなんですか?
・御社の理念の中で特に重視するものを教えてください。
・御社の企業理念はどのような場面で生かされていますか?
・5年・10年後には会社がどのような姿になっていると考えておられますか?
働き方や会社の理念がわかるような逆質問が効果的です。
↓詳しい逆質問の対策はこちらから↓
逆質問の質が差をつける!新卒が面接でするべき逆質問とは
ベンチャー内定者が伝えるベンチャー企業の面接フロー
実際に筆者が内定したベンチャー企業の面接の流れは以下の通りです。
(面接の流れは企業によって異なります。)
一次面接(人事責任者)
ガクチカ、就活軸
会社のことや志望動機についてはあまり聞かれません。
その代わり、就活生の人間性ややりたいことについてよく聞かれます。
二次面接(事業部長)
志望動機、ガクチカの深掘り、キャリアプラン、他社選考状況
就活生の能力を測る質問や会社にマッチした人材かを測る質問が多くなります。
そのため、深掘りをよくされるため、注意しましょう。
会社の理解や志望動機についての質問も聞かれます。
最終面接(社長)
志望動機、会社に入ってやりたいこと、志望度
就活生が本当にこの会社に入りたいのかを測られます。
誰よりも会社を知っている社長や役員が最終面接には登壇するため、企業分析を怠ればすぐに見抜かれます。
ベンチャー企業の面接では自己分析が必要!
ベンチャー企業の面接は自己分析がとても大切です。
ベンチャー企業には特殊な文化や働き方があり、向き不向きがあるからです。
自分がベンチャー企業に向いているのか、自分の強みはベンチャー企業で活かせるのかを明らかにする必要があるでしょう。
自己分析をした上で、自分に最もマッチした企業を選択し、納得した内定を目指しましょう!