「企業選びの軸に優先順位をつけたい…!」
「企業選びの軸のどれが大事なのか分からない…」
この記事を開いたあなたは、
「企業選びの軸」は作れたものの、どのように優先順位を付ければよいか悩んでいるのではないでしょうか?
この記事では、企業選びの軸に優先順位を付けるための
効率的で論理的な方法を徹底的に解説します!
最後まで読めば、企業選びの軸に優先順位を付けられるだけでなく
選考で軸を聞かれた際にも、説得力のある回答ができるようになるでしょう。
ぜひ最後までご覧ください!
目次
そもそも”企業選びの軸”とは?
“企業選びの軸”とは
「入社をする上で譲れない条件」
「入社をする上で譲れない価値観」
のことです。
企業選びの軸を設定することには
選考対策に繋がる
効率的に就活を進められる
入社後のミスマッチを防げる
など多くのメリットがあります。
詳しくはこちらの記事で解説していますのでご覧ください!
【4ステップ】”企業選びの軸”の作り方
企業選びの軸は、大まかに次の4ステップで作ることができます。
1.過去の振り返り
2.未来からの逆算
3.過去と未来の擦り合わせ
4.仮説検証
過去・未来のどちらを考える際にも、綿密な自己分析が必要不可欠です。
詳しい手順は以下の記事を参考にしてください!
【例文付き】就活の軸の「見つけ方」から「答え方」まで完全網羅!
”企業選びの軸”に優先順位をつける2つの理由
企業選びの軸の軸は作るだけでは完璧とは言えません。
「納得内定」を目指すなら、作った軸に優先順位をつけることも重要です。
理由は2つあります。
①効率的に就活を進めるため
自分に合った企業選びの軸が見つかり、その軸に従って企業を絞ったとしても、次のような悩みが生じる場合があります。
軸を満たした企業の中での志望度が分からない…
どの企業から選考を受ければ良いか決められない…
このような時に、
などを明確にするために、企業選びの軸に優先順位をつける必要があります。詳しくは後ほどご説明しますが、
あなたにとっての企業の志望度は、
で数値化することができます。
この数値を割り出すことで、効率的に就活ができます。
例えば「志望度が高い順」に選考を受けたいのなら、「点数の高い順」に受ければよいのです。
②入社後のミスマッチを防ぐため
企業選びの軸に優先順位をつけることは
「自分にとって大事な価値観の順位付け」にも繋がります。
従って、優先順位の高い軸を満たした企業は大事な価値観を高いレベルで満たしているため、
入社後のミスマッチを引き起こしにくいと言えるでしょう。
このように、企業選びの軸に優先順位を付けることは
入社後のミスマッチを防ぎ、高い満足度で働くためにも重要です。
【2パターン】”企業選びの軸”の優先順位の付け方
企業選びの軸に優先順位を付ける方法は、
いずれか、または両方のやり方を行うことで、
相対評価:「AであるならBじゃなくてもいいか?」で順位付け
企業選びの軸として
①「10年間で一番成長できる」
②「人とお金を大きく動かせる」
の2つを設定している場合を想定してみましょう。
「AであるならBじゃなくてもいいか?」という質問に従い、
「成長できる環境なら小規模のビジネスでもいいか?」と自分に問いかけます。
といったように、優先順位を付けることができます。
このように、企業選びの軸どうしを比較することで、相対的に優先順位を付けることができます。
絶対評価:「価値観が変わりにくい順」で順位付け
ここでは、「軸の設定理由」を見て、優先度をつけていきます。
企業選びの軸を「あなたが大事にする価値観」と考えた場合、
人間の価値観は時期や環境などによって変わるものなので、
入社後のミスマッチを防ぐためには「変わりにくい価値観の軸」を選ぶべきだからです。
軸の設定理由は大きく5つに分類できます。
「動機」「経験」「環境」「能力」「興味」
これらの価値観を変化しにくい順に並べると、
となります。
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
動機>経験=環境=能力>興味
軸の設定理由が「〇〇でありたいから」「〇〇が好きだから」のように動機から生じる場合です。
例えば次のような軸が当てはまります。
「笑顔を見るのが好きだから、人を喜ばせたい」
「将来は経営者になりたいから、経営者の近くで学びたい」
動機から生まれた軸は最も変わりにくい価値観なので、優先度も一番高いです。
動機>経験=環境=能力>興味
軸の設定理由が「〇〇という経験をしてきたから」となる場合です。
例えば次のような軸が当てはまります。
「ゼミでデータ分析をしてきたから、データや数字を扱いたい」
「部長として部員をまとめていたから、チームマネジメントをしたい」
経験から生まれた軸の優先度はそこまで高くないです。
あなたの経験と企業内での経験では置かれた状況が異なるため、
思っていた経験ができず軸とのズレが生じる可能性があるからです。
動機>経験=環境=能力>興味
軸の設定理由が「〇〇という環境にいたから」となる場合です。
例えば次のような軸が当てはまります。
「規模の大きい部活動をやってきたから、大企業で働きたい」
「チームを大切にする組織に所属してきたから、同じ環境を選びたい」
環境から生まれた軸の優先度はそこまで高くないです。
環境は企業によってケースバイケースなので判別が難しく、あなたが望む環境ではない可能性があるからです。
動機>経験=環境=能力>興味
軸の設定理由が「〇〇の能力を持っているから」となる場合です。
例えば次のような軸が当てはまります。
「英語ができるからグローバル企業に入りたい」
「営業のインターンで売上を出したから、営業職を選びたい」
能力から生まれた軸の重要度はそこまで高くないです。
学生の時よりも社会人になってから身に付けられる能力の方が遥かに大きく、
現時点での能力に依存した企業選びは、あなたの将来を狭めてしまう恐れがあるからです。
従って、就活では能力を活かすことよりも「どんな能力を身に付けたいか」を重視しましょう。
動機>経験=環境=能力>興味
軸の設定理由が「〇〇に興味があるから」となる場合です。
例えば次のような軸が当てはまります。
「プログラミングに興味があるから、エンジニアになりたい」
「企業の課題解決に関心があるから、コンサルタントになりたい」
興味や関心は最も変わりやすいので、「興味」を理由とする軸は優先順位は一番低くなります。
これらの価値観を変化しにくい順に並べると、
動機>経験=環境=能力>興味
のようになります。
従って、「動機」が理由の軸は「興味・関心」が理由の軸よりも優先順位が高いと言えます。
軸の設定理由を割り出する方法は、
軸の実例を使って具体的にみてみましょう。
具体例:「ITの知識が学べる」
「ITの知識が学べる」ということは、「IT業界に入りたい」ということですね。
これにWhyの質問をぶつけてみましょう。
パターン①
Q「なぜIT業界に入りたいのか?」
A:「ITの分野に興味があるから」
別のパターンを見てみましょう。
パターン②
Q「なぜIT業界に入りたいのか?」
A:「市場価値の高い人材になりたいから」
Q:「なぜ市場価値の高い人材になりたいのか?」
A:「変化の激しい時代でも安心して仕事したいから」
この場合の価値観は、「安心した状態にありたい」なので「動機」になります。
このように、
①軸をWhyで深掘り、根源にある価値観を割り出す
②その価値観が「変わりにくい順」のどれに当てはまるかを調べる
といった手順によって、企業選びの軸の優先順位を、絶対評価で表すことできます。
軸の優先順位から企業の志望度を数値化する方法
先ほどの手順によって、あなたの企業選びの軸には優先順位がついたはずです。
ここでは、企業選びの軸の優先順位から、
「あなたが本当に受けるべき企業」を割り出す方法をご紹介します。
①企業選びの軸に点数を付ける
軸の優先順位が高い順に、10段階で点数をつけていきましょう。
点数の付け方は、自身の中での重要度合いによって変わりますが、
例えば次のような軸の場合、
①「動機」から生じた軸
②「経験」から生じた軸
③「環境」から生じた軸
価値観が変わりにくい順だと②と③は同順位ですが、
「③よりも②の方が圧倒的に重要」と思う場合は、
①:10点
②:8点
③:3点
のように、自分で点差を付けましょう。
①企業選びの軸に点数を付ける
あなたが志望する企業を1社選択します。
それぞれの軸に対して、その企業がどれだけ達成しているのかを10段階で評価してください。
企業研究を徹底することで、適切な点数がつけられるでしょう。
【例:○○企業の場合】
軸①に対して:達成度8
軸②に対して:達成度10
軸③に対して:達成度5
③重要度×達成度で志望度を数値化する
メモ用紙やExcelなどを使って以下のような表を作りましょう。
このように、
軸の重要度×達成度を合計することで、その企業に対するあなたの志望度を数値化できます。
”企業選びの軸”に優先順位を付けて就活を効率的に!
この記事では、
「企業選びの軸に優先順位をつける2つ方法」
「軸の優先順位から企業の志望度を数値化する方法」
を解説しました。
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