「等身大のロールモデル」となる若手トップ社員がキャリアを語る、大学生向けインタビューサイト“Career Anchor”
国家試験の勉強が忙しい事で有名な薬学部生にも関わらず、学生時代に起業を経験。
勉強と事業を両立させたモチベーション管理、そこで得られた経験や、将来のキャリアビジョンについてお伺いする。
マーケティング職の仕事内容
私は外資系の製薬会社のマーケティング部門で働いています。
私が所属する製薬業界は製品に関するルールが非常に厳しいです。
例えば、
・宣伝では使ってはいけない文言がある
・明確な根拠なく他社製品と比較は禁止
などの厳しいルールの中で、いかに戦略を立てて、市場において自社のポジションを築く戦略を考えることがこの仕事の魅力です。
現在の部門へ配属される前は、MR(医薬品情報提供者)という医師や薬剤師などの医療関係者へ、当社の扱う商品情報を提供する仕事をしていました。
MRは病院の医師や調剤を行なう薬剤師に「自社の薬に関する情報を提供」する仕事
エン転職より引用
世界の医療に貢献できるやりがい
今の仕事のやりがいはグローバルで普通の人が出来ないような経験や、世界の医療に貢献していると実感できる事です。
世界規模の製薬会社なので、まさに今もコロナの状況下で、世界がどのような状況かなどの情報が世間より一足先に入ってきます。
理系学部なのに起業を志す
薬学部生向けの経営セミナーを主催
製薬会社のインターンで経営の勉強をしていた友人と出会いをきっかけに「薬学部生でも経営を学べる場を作りたい」と思い、薬学部向けのビジネスセミナー事業を起業しました。
また将来のための起業でもあったので、経営、会計、戦略、マーケティングなどを一通りのビジネスの勉強をしました。
事業をやりきるために変えたのは自分
起業したタイミングが薬学部の実習が忙しい時期だったため、周りの人には「薬学部生が起業するのは不可能だ」とよく言われました。
もちろん試験に向けた勉強と事業の両立は大変でしたが「とりあえずやる」の精神で物量で勝負しました。
事業と勉強を両立させるため時間の使い方の軸をはっきりさせ、特に学部やサークルの飲み会などの無駄な時間は省き、自分に得るものがない飲み会は全て断りました。
学生時代の出会いは今につながる財産
学生時代に一番時間を費やした事は
「様々な人と話す事」です。
様々なイベントに参加し、数多くの人と出会いましたが、大学は中高に比べて様々な人がいて、たくさん話して多くの事を学びました。
その結果、
・誰とも話せる話題の広さ
・会話がスムーズに進む受け答えの方法
・会話の沈黙の時の返し方
などコミュニケーション力が身に付きました。
また、大学でも教授のような年上の方の懐に入るのがうまくなった事も良かったです。
「様々な人と話す事」は、社会に出て役立っている経験と言えるでしょう。
学生時代にやるべき事3ヶ条
学生時代やるべき事を3つあげるとすると
・本を読む癖をつける
・いっぱい遊ぶ
・常に「何のためにやるのか」を意識する
です。この習慣がつくと社会にでても活躍しやすいと思います。
仕事の哲学
仕事ができる人の共通点
仕事ができる人は3つの共通点があります。
・高いコミュニケーション能力
・話の輪を作るのが上手い人
・成長に対して貪欲になっていること
特に自分自身も成長するために常に挑戦し、学び続ける事を意識しています。
うまくいった場合もうまくいかなかった場合もなぜその結果になったかを考え、次に生かすようにしています。
今後のキャリアビジョン
新卒時の就職活動について
就活の時は二つの基準で企業を選びました。
1.10年間で自分が一番成長できるか。
2.自分を素の状態で評価してもらえる企業か。
1点目の理由は会社で経験を積んで10年以内に独立を考えていたからです。
結局入社したら副業が認められていたため個人事業として副業しながら会社に勤めています。
社長になって自分のビジョンの実現したい
また最終面接では「会社で何をやりたいか」と聞かれたとき、「社長になりたい」と答えたのを覚えています。
近年薬剤師や医師からの情報提供の質は向上傾向にありますが、製薬企業の情報提供は未だ変化していません。
患者さんに適切な情報がいきわたり、より良い社会を目指す医療改革を行うためには自分が社長になるのが一番早いと思っています。