就活の答え合わせが済んだ社会人視点から、後悔しない就活軸を見つけるインタビューサイト “ Career Anchor ”
今回は新卒で入社した会社をわずか2か月で会社を辞め、起業という道を選択したⅯさんにお話を伺った。
その実態を詳しく解説する。
Mさんの仕事内容と経歴
私は、新卒で入社した会社を約2か月で退社して会社を起業しました。
そして現在は、webマーケティング全般の支援を行う会社の代表をしています。
事業はwebマーケティング全般のコンサルティングで、私は主に、企業のYouTube運用代行の仕事をやっていますね。
1日のスケジュールは以下のような感じです。
8:30-9:00 起床、身支度
9:00-12:00 作業orジム
12:00-13:00 ご飯
13:00-19:00 作業 or サウナ
19:00-21:00 ご飯、お風呂
21:00-23:00 作業
23:00 休憩
優秀な社員は恐らく1日中作業をしていますが、僕は最近ジムにはまっていて、日中に3時間程ジムに行くこともありますね(笑)
当時の就活の軸、入社後のギャップ
Mさんの就活軸と、新卒入社した結果
就活時代に掲げていた軸は3つありました。
この3つです。
これらの軸には「人生の選択肢、自由を増やしたい」という想いがありました。
例えば僕だったら、「行きたい時にジムやサウナに行ける生活がしたい」と思っていました。
そのためには、時間的に自由な働き方をする必要があり、それが最も実現できるのが、自分の会社を持つことだと考えましたね。
「起業するためには成長環境に行かないと」と思いこのような軸を掲げました。
入社後感じたギャップ
コロナの影響により、配属予定の新規事業のポジションに就くことができませんでした。
新規事業ではなく既存事業に力を入れることになり、「成長できる環境なのか」と疑問を抱いてしまったんですよね。
コロナがいつまで続くかわからないことや、この先1、2年間、自分が本当にやりたいことができなければ時間が勿体ないと感じ、配属後2週間で退職を決意しました。
起業を決意した理由
起業のきっかけになったのは大学時代のインターンシップの経験です。
インターンでビジネスの仕組みを学んだことによって、学生時代から起業をしたいという想いが強まりました。
このような考えに最も影響を与えたのは、周りの環境ですね。
インターンシップ先の会社では社長1人しかいなかったので、社長の右腕として働いていました。
その中で「サラリーマンより社長の方がかっこいいな」と思い、「社長」というものに憧れを抱きました。
また、社外の優秀な社会人に刺激を受けたこと等、ロールモデルとなる方の存在も大きかったですね。
起業の魅力と苦労
起業して良かったこと
起業して良かったことは2つあります。
1つ目は時間や場所に縛られない自由な生活ができるということです。
起業した方の中には、海外で1か月過ごすような方もいるくらい、時間や場所の自由度が高いです。
2つ目は自分の幅が広がるということです。
会社員に比べて、自分で身に付けたいスキルを自分が身に付けたいタイミングでつけられるので、働いていて楽しいです。
苦労したこと
自分自身のマネジメントはもちろん大変なのですが、現場のマネジメントには更に苦労しました。
僕の場合、約2か月で退社したため会社員時代がほとんどなく、マネジメント経験がないまま独立したので、そこは苦労しましたね。
また、収益を出すには働き続けなければならないことにも苦労しました。
もちろん、最初の月収30~40万円にいくまでは朝起きてから夜遅くまで必死に働きました。
ところが、そこに到達できると「つらい努力」ではなく「楽しいからできる」という風に、仕事の捉え方が変わっていきました。
起業に必要なメンタル
自分のキャパを知って、余裕をもって60%のパワーで生きていくよう心掛けています。
ここをコントロ―ルできないと仮に起業したとしても、その後に苦労すると思います。
起業に向いていない人
起業してから一生100%出し続けることは難しく、どこかで爆発してしまうと思いますね。
なので、常に100%頑張り続ける人は向いていないと思います。
また、誰かにもまれないと頑張れない人も起業には向いていないです。
自分をコントロールする力がないと、「働く」という制約が無い中で自分を律し続けるのは厳しいと思いますね。
しかし、独立している人の中にも「こんな人でも独立できるんだ」と思う人もいます。
例えば、
・レスポンスが早くなければ動画のクオリティも良くない人
・良く落ち込む精神的に強くない人
・どこかガサツな人
なども独立しています。
「独立している人=自律した人・しっかりした人」というイメージだったので、「こんな人でも独立できるんだ」とギャップを感じました。
時間に余裕があるので、その時間を使ってアルバイトをする等して、食べていくことは可能です。
しかし、起業だけで成果を出し続けるためには、自分をコントロールし続けなければなりません。
だから起業は決して甘くはないのです。