「新卒でITコンサルタントに興味があるが、仕事内容がよく分からない」
「ESを書く際にITコンサルに適切な就活の軸がない」
「ITコンサルOBや内定者の声を参考にしたい」
この記事は
ITコンサル業界に興味がある就活生
ITコンサル業界を受けている就活生
向けです。
昨今大企業や中小企業のシステムやオペレーションをIT技術を活用してデジタル化していくニーズが高まっています。
そのような状況の中で生まれた仕事が「ITコンサルタント」という
企業のデジタル化を戦略から支援する仕事です。
ITコンサルタントのニーズは年々高まっており、採用数も増加傾向、年収も高くなってきています。
今回はITコンサル企業内定者の筆者が、実際に新卒でITコンサル業界に入社し活躍されているOBヘのインタビューを通じて、明日から使える「ITコンサル業界の知識」や「就活の軸」を紹介します。
目次
ITコンサルタントはどんな仕事なのか
ITコンサルタントとはその名の通り
企業の「ITなどの技術を活用した経営戦略」を策定したり支援する仕事です。
具体的には顧客(大手企業が多い)の基幹業務のサービスの選定やシステムの設計、開発などを行います。
また戦略策定だけでなく、システムの設計、開発、導入、運用まで全てを請け負うケースもあります。
普段の働き方や求められるスキル
基本的には顧客のプロジェクト単位でチームが組成されます。
ITコンサルタント1人で顧客を担当するのではなく、複数名のプロジェクトメンバーと協力して顧客の問題解決を行います。
プロジェクトの期間は数か月から中には5年以上のものもあり、性質によって異なります。
大まかな仕事の流れは
①クライアントの理想と現状の把握
↓
②原因と施策の仮説構築、及び検証
↓
③クライアントへの提案資料作成
です。ここで実際に外資ITコンサルで働いているOBの声を聞いてみましょう。
仕事を効率的に進めていく上ではチームワークが何よりも重要です。
また調査業務では有料データベースやクライアントから直接情報を入手することもあります。
大半はグーグル検索がメインだったりします(笑)
ITコンサルタントに求められる知識やスキル
ITコンサルタントは顧客に対して調べた結果を多角的に分析し、クライアントの求める提案につなげる能力が求められます。
また企業の戦略を提案するため数字やニュースを多角的に分析する力も必要です。
特に求められる3つのスキルを詳しく解説します。
情報分析力・ロジカルシンキング
ITコンサルタントはあらゆる情報をネット、顧客インタビューや大学の論文等を通じて収集し、情報を整理、思考する力が求められます。
実際のOBの声も聞いてみましょう。
コンサルはプロジェクトを進めていく上で、担当するクライアントの業界や競合などの知識を吸収しなければなりません。
本や雑誌などから業界の特徴をつかむことで、よりクライアントへのベストな提案につなげる必要があります。
コミュニケーションスキル
ITコンサルタントは基本的にチーム単位で働きます。
また顧客へのヒアリングや有識者へのヒアリングも行うため、信頼関係をしっかり構築するために高いコミュニケーションスキルが必要です。
コンサルは頭がいいだけでは通用しません
チームでの仕事が多いことからチームワークが何よりも求められます。
自分の頭で考え、納期を守る責任感
ITコンサルタントは「仕事の締切」を絶対守らなければなりません。
また上司から一から教えてもらうというよりも常に自分の頭で考え、質の高いアウトプットが求められます。
上司からは「頑張れ、以上。」という感じです。
もっと「こういうやり方があるよ」とか「こうすればうまい分析ができるよ」とかが共有されているのかなと思ったんですけど、全然そんなことはなく、「それは各自で頑張って考えて」という形で結構放任的な感じでした。
新卒でITコンサルに入社する人の就活の軸とは
ITコンサル業界に入社した先輩やITコンサル内定者が実際に使用していた就活の軸を紹介します。
実際の面接で「就活の軸は?」と聞かれた際にはぜひ参考にしてください。
新卒でITコンサルを受ける場合の例
・幅広い業界に関わることできるかどうか。
↳ITコンサル業界は多くの業界の顧客を相手に業務ができるため、幅広い業界に関わる事ができる
・社内外の人と多くの仕事ができるか
↳ITコンサル業界はプロジェクト単位で社内外含めて多くの顧客と仕事する事ができる
・テクノロジーを使って顧客の成長を支援できるか
↳顧客のDX(デジタルトランスフォーメーション)を通じて、大企業のイノベーションの支援を行う事ができる。
実際にITコンサル内定者が活用していた就活の軸
・顧客のニーズに触れたり、たくさんの業界と関わる事ができるか
↳たくさんの顧客の課題に触れる事ができ、将来起業する際の業界理解に役に立つ
・会社に憧れられる人がいるか
↳実際に働いているコンサルタントとの会話を通じて、自分の「なりたい像」か、頭のキレる人が多いか
ITコンサルタントのやりがいやよくあるGAP
実際にITコンサルタントOBに聞いたやりがいやよくあるGAPをご紹介します。
新卒でITコンサルタントになった場合、最初は調査業務
かっこいい仕事のイメージを持ちがちな仕事だが、1-3年目は基本的には調査業務やリサーチ、レポート業務が主な仕事になる。
日々新しい事を学び続ける必要がある
常に新しい技術やお客さんの産業(金融、メーカー、小売業、建設業など)の事を学びつつけなければならない。
ルーティンワークをしていきたい人は向いてていないが、飽き症や知的好奇心旺盛な人にには向いている。
社内に処理能力が早く、優秀な人が多い
ITコンサルタントとして活躍している人は仕事の処理が早くやロジカルに物事を考える事ができる人が多い。
OBの中には優秀な人が多い事が理由でコンサル業界を志望する人もいる。
新卒で入社できる具体的な会社
ここからは新卒で入社できる具体的なITコンサル会社を見ていきましょう。
外資系ITコンサルティングファーム
・アクセンチュア
・IBM
・タタ・コンサルタンシー・サービシズ
など
日系ITコンサルティングファーム
・ベイカレントコンサルティング
・シンプクレス
・ケンブリッジテクノロジーパートナーズ
・シグマクシス
・野村総合研究所
・ノースサンド
など
SE(システムインテグレーター)とITコンサルの違い
よくSE(システムインテグレーター)とITコンサルが混同されがちですが、働き方や業務内容が異なります。
ITコンサルタントとは顧客の課題を分析、特定する上流工程の仕事です。
顧客の経営方針や業務改善までの提案を担います。
一方でSEは業務におけるシステムの要件定義から設計、開発を行う仕事です。
具体的な開発計画を作成したり、設計に従って開発をし、その後の保守も担当します。
場合によってはITコンサルからSEに発注したり、SEが一部ITコンサルの業務をになっている事もあります。
採用においてみられるポイント
ロジカルに考えられるか、チームで考えられるか
ITコンサルの面接ではケース面接やグループディスカッションなどで主張がロジカルかどうかが見られています。
また就活の軸の選定からキャリアプランまでがしっかり筋が通っているか、グループディスカッションで自分だけが主張するのではなく周りと協力できるかが重要です。
学習意欲はあるか、継続力はあるか
プロジェクトによってはハードワークが続くITコンサルではガクチカなどから
一つの物事に力強く取り組み続けられたかどうかが見られています。
特に「大学時代」に何を学んだのか、また「なぜ」学んで「どう継続したのか」が重要です。
実際にITコンサル内定者が伝える採用プロセス
実際にITコンサルに内定した筆者の選考プロセスは下記の通りです。
(採用プロセスは人によって異なります)
- 1次面接(若手社員)
- 志望動機やガクチカ
- 2次面接(シニア社員)
- 志望動機やガクチカの深堀り、グループワーク
- 最終面接(人事)
- メインは逆質問、最後にいくつか質問(家族への伝え方、志望度、志望勤務地など
ITコンサルOBや内定者のリアルな声
ここからは実際にITコンサルタントとして働いているリアルなOBの声をお届けします。
極論を言うと、365日ずっと考え続けることが求められます。
コンサルティングファームって本当に頭がいい人がたくさん集まってくるんですね。
そういった人たちと肩を並べて働いて…しかも長時間労働で…となると、頭を使って仕事をするのが苦手な人は来ないほうがいいと思います。
また内定者OBの面接や実際の内定前のプロセスも聞いてみましょう。
コンサルに入る以上、ハードワークになるのは覚悟しています。
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