近年盛り上がりを見せるIT業界

就職活動においても人気が高く、年々志望者数は増加の一途を辿っています。

ですが、、、

友人A「IT業界の中で行きたい分野とかあるの?」
後輩B「〇〇先輩はどうしてIT業界志望なんですか?」
面接官C「なぜ〇〇さんはIT業界を選択されたのですか?」

いざIT業界について尋ねられた時、言葉を詰まらせる方も少なくありません。

今あなたは”なんとなくIT業界を選んでしまった”なんて状況にありませんか?

この記事では、IT業界を志望される学生を対象にIT業界の特徴について解説します。

業界ならではの業種や職種だけでなく、IT業界で働く社会人のリアルな声も載せています。

この記事を読むことであなたのIT業界の解像度は高まり、キャリアにおける選択肢の幅が広がることでしょう。

ぜひ最後までご覧ください。

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IT業界とはどんな業界?

第一に”IT”とはInformation Technology(情報技術)の略称です。

IT業界とはITを活用して新たなサービスや仕組みを作る企業群を指します。

私たちが普段利用するスマホやネット回線もIT業界が提供するサービスの一部ですね。

ITサービスは生活を便利に、そして豊かにする役目を担っています。

後述しますが、近年の動向・将来性を含めIT業界は就職先として高い人気を誇っています。

出典:2023年卒の大学生に人気の業界は?ランキングや志望業界の傾向を紹介 – マイナビキャリアサポート|キャリア・就職支援担当者のための総合情報サイト

ただ一方で就職後のギャップが大きい業界としても上位に名を連ねています。

就職活動を行うに当たって徹底したリサーチと業界研究が必要な業界だと言えるでしょう。

近年の動向

たった10数年で携帯電話はスマホに、通信速度は2Gから5Gへと大きな進歩を遂げました。

これはIT業界全般にも当てはまります。

国内IT市場規模は2010年の12兆3530億円から2020年で20兆962億円で約1.7倍近く膨れ上がっているとIDC JAPANの調査より明らかになりました。

出典:国内IT市場予測、2022年は4.5%増の20兆962億円–新型コロナやウクライナ情勢で見通し不透明 – ZDNET Japan 

この背景には民間と行政の動きが深く関係しています。

企業ではコロナ以前よりITの導入が加速している他、行政では政府主導のプログラミング学校教育が本格的にスタートしました。

もはや日本経済においてIT業界は大注目の業界と呼んで差し支えないでしょう。

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IT業界の5つの業種とその特徴

様々な職種・企業が存在するIT業界ですが、主に5つに分類することができます。

・通信業界
・ソフトウェア業界
・ハードウェア業界
・情報処理サービス(SI)業界
・インターネット・Web業界

ここでは順に業界の特徴とその魅力について見ていきましょう。

通信業界

通信に必要なサービスを提供し、通信インフラを保守・運用する業種です。

free Wi-Fiやネット回線といった通信環境に関わる全ての整備を行っています。

ネット社会を生きる上では欠かせない役目を負っているため、需要が安定している点が一つ大きな特徴です。

また大手携帯会社が深く関わる業界であるため、社会の最新情報に触れられるというやりがいもあるでしょう。

情報処理サービス業界

ITを活用した情報システムの設計や開発を行う業種です。

システム開発~保守を一括で請け負うSIer企業とエンジニアを他企業に提供するSES企業に大きく分かれ、企業の抱えるITの課題の解決に取り組みます。

社会的ニーズが事欠かないという安定性、企業の課題にメスを入れるスケールの大きさが業界としての魅力になります。

ソフトウェア業界

アプリケーションやソフトウェアの開発を行う業種です。

市販品の開発を行うパッケージ開発と企業からの依頼を受ける受託開発に分かれます。

時代の流れの最先端に立つ業界のため、変化や刺激に富んでいると言えます。

加えて学習量に見合った専門性が身につくため、手に職な業界でもあります。

ハードウェア業界

ハードウェアとは、タッチパネルやキーボードといったIT機器において私たちが日常的に触れる部分を指します。

ハードウェア業界ではシステムを構成するのに不可欠なこれらの部品や機器を製造・開発する業種です。

製造過程において成果が目に見えることは大きなやりがいと言えるでしょう。

また、その他IT業種に比べてハードウェア業界の企業は寡占状態にあります。

そのため入社後は教育体制も整っているだけでなく転職しやすい業界だと考えられています。

インターネット・Web業界

インターネットに関わるWebコンテンツやサービスを開発・制作する業種です。

歴史の浅いIT業界の中でも特に新しい業界であることが特徴です。

そのため、新規性を活かした働き方・職業の選択・経験の幅が広いという面では大きな刺激になることでしょう。

近年の日本の有名企業・ベンチャー企業の多くはこのWeb業界発です。


これらがIT業界における5大分類になります。

IT業界の構成を理解するためにこれらの分類は押さえておきましょう。

Carrer Anchorではこれまでのインタビュー経験を活かしてIT業界をはじめ、複数の業界に関する情報を網羅的にまとめました。

業界研究を推し進めたい就活生には必見です。

業界理解を深める手段としてぜひご活用ください!

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IT業界で活躍するための職種理解

業界の職種を知ることはそこで働く人の特徴を知ることを意味します。

「SIerとSEって何が違うんだ?」
「自分がなりたい職種が分からない」

IT業界志望の学生の多くが無数の職種を前に一度は頭を悩ませます。

ですが、職種との向き合い方を理解すればその不安も少しは和らぎます。

ここではIT業界への理解を深めるためにIT業界の職種について少し説明しておきましょう。

IT業界における”職種”とは

そもそも”職種”とは何でしょうか?

職種とは一般的に仕事の種類と言われています。

業界特有の職種も存在します。

IT業界においてはプログラマーやITコンサルが、建設業界においては施工管理や職人がこれにあたります。

同じ企業であるにも関わらずなぜこのような職種の違いが生じるのでしょうか?

それは、その業界で求められる職種、つまり役割がそれぞれ異なるからです。

全ての企業は社会に対する価値提供をすることで成り立っています。

言い換えれば、企業はある誰かに(Who)・あらゆる形で生み出した(How)・価値ある何かを(What)届けているのです。

これは社会―企業に限りません。

企業の一部である社員も企業へ価値を提供します。

ではどのような価値貢献をするのか、これを決めるのが職種です。

企業に属する以上、自己実現や好みとは別に社会貢献をするという観点を避けて通ることはできません。

何の職種に就きたいかではなく、企業(又は社会と)どのように関わりたいか。

職種における変化も大きいIT業界、理想のキャリアプランに従った職種選定を行いましょう。

「それぞれの職種の特徴を掴んでおきたい」
「自分に合う職種の適性を知りたい」

そう思われる方はこちらの記事を参考にしてください。

自己分析シート

IT業界に向いている人・その素質

職種問わず、IT業界で活躍する人には共通点があります。

ここでは重要な3つの特徴をご紹介します。

入社後大きなミスマッチを起こさないためにも、ここではIT業界に向いている人の素質に一緒に迫っていきましょう!

1知的好奇心・学習意欲が高い

IT業界は日夜技術や専門知識が更新される業界であるため、それ相応の学習量が必要になります。

技術者の知識量は質の高いサービスの提供に比例します。

エンジニアのYさん
エンジニアのYさん

IT業界は、知識のインプット量が尋常じゃありません。

エンジニアのYさん
エンジニアのYさん

特にSEなら、サーバーや、ネットワークの仮想化空間の立て方を勉強して、自分で仮想のネットワークを作って、調整して…。

エンジニアのYさん
エンジニアのYさん

これを未経験の状態からやっていくのは、やはり大変です。

新しい情報を知ることに苦を感じない人はIT業界に大きな適性があるでしょう。

⇩Yさんのインタビュー記事はこちら⇩

採用はビジネス職、配属はエンジニア。SaaS社員に聞いた新卒入社後のギャップ

2誰かと協力して仕事をするのが好き/得意

意外かもしれませんが、IT業界では誰かと協力して仕事をすることが少なくありません。

企業において誰か単体で成り立つ仕事は限られているためです。

チームで目標に向かってコミットする

このような経験のある人はIT業界においてプラスに働くかもしれません。

マーケターのHさん
マーケターのHさん

他の部署や外部の方と関わりながら仕事を進めることが多いからです。

マーケターのHさん
マーケターのHさん

関係者との信頼を高めることで初めて得られる情報もあったりするんですよね。

⇩Hさんのインタビュー記事はこちら⇩

受注のストーリーまで意識した施策立案!BtoBマーケターが語る仕事の面白さ

3コツコツ仕事をこなせる人

職種問わず、IT業界では泥臭い部分が存在します。

情報をアップデートし続ける、何度も仮説検証を繰り返す。

また、IT業界におけるプロジェクトは数か月~年単位。

長期的な視点で粘り強く仕事ができることは、企業においても重宝されることでしょう。

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広い視野でIT業界を見てみよう

ここでは最後にIT業界を巡る今後の展望について触れておきます。

ニュースで目にした”あの言葉”がIT業界と深い関係を持っていたなんてこともあるかもしれません。

IT業界の未来

日本ではIT人材の不足と需要拡大が深刻化しており、今後においても新卒ポテンシャル採用IT人材の市場価値の高騰は予測されています。

また政府では、新しい社会の姿としてSociety5.0を提唱しています。

IoTの更なる普及、ビッグデータAI技術の活用を一層進めていくことを示唆しているため、政府においてもIT投資が活発化していくことでしょう。

IT業界にとどまらずあらゆる業界でデジタル変革、DX化の波が起きています。

既存のビジネスモデルにITで付加価値をつけることが企業でも進められており、IT技術が複数業界における働き方改革に良い影響を与えることが期待されております。


ここではIT業界と社会との関連性について簡単に見てきました。

ここに書いたことはほんの一部に過ぎません。

関心を引くキーワードがあれば詳しく調べてみることをオススメします!

IT業界を目指す人へ

ここまでIT業界の特徴についてマクロな視点で概観してみました。

IT業界は業界・職種ともに非常に幅が広い業界です。

人によってはIT業界の一分野に固執してしまう人も少なくはありません。

・IT業界はどのように分類できるのか
・他の業界とのつながりはあるのか
・市場や社会的にIT業界にはどのような需要があるのか

木を見て森を見ずにならないよう、広い視野で業界を眺めることを心がけてください。

業界・職種ならではの特徴を掴むためには、OB訪問インターンシップ積などで社会人の方から意見を聞くことが重要です。

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