就活の答え合わせが済んだ社会人視点から、後悔しない就活軸を見つけるインタビューサイト “ Career Anchor

今回は新卒で大手メーカーに就職後、営業支援のベンチャー企業に入社したIさんにインタビューをさせて頂いた。

Career Anchorでは、50人以上の若手社員にインタビューしてきた経験を元に、業界/職種の理解を深めるキャリア面談を実施しています。

業界・業種理解が深まる!先輩50人に聞いた就活レポート

メーカー営業の仕事内容

幅広い仕事内容

私は新卒で大手メーカーに入社し、大手量販店やホームセンターに営業をする ”ベンダーセールス”をやっていました。

ベンダーセールス

製造者(メーカー)の製品を販売してもらえるように

量販店等(ベンダー)に営業すること。

入社して3年目からは大手量販店の担当者になり、自社ブランドと量販店の商品開発に携わりました。

その際、全国の大手量販店の取りまとめ役も経験しましたね。

店舗の会議に入ったり、本社に現場の意見を提言していました。

現場と経営陣の間のギャップ

当時務めていた企業では “マーケットイン” の考えが重視されていました。

マーケットイン

市場の声を聞き、それに沿った商品を開発し販売していくマーケティング戦略のこと。

プロダクトアウト

先に製品を作ったうえで、その商品を消費者に提供していくマーケティング戦略のこと。

マーケットインの考え方では、大手量販店がお客様のニーズを拾い、自社の作りたいものと連携し商品開発をしていました。

時には、顧客の声と対峙している量販店側から「なんとしても作りたい商品がある」という熱量に圧倒されたこともありましたね (笑)

ただ、量販店側が売りたいものと、僕らメーカー側の都合にギャップが生まれることも多々ありました。

お客様と関わっている大手量販店とメーカーの経営側では見えている視点が違うので、致し方ない部分もあります。

なので、量販店とメーカーの意見を着地させ、いかにスピーディーに進めていくのかはよく考えていましたね。

メーカー営業を選ぶまで

自己分析を通して発見した”重要な価値観”

実は就活前は社会人になるイメージが湧いておらず、世の中にどんな仕事があるの?という所からスタートしました。

なので当時は、就活の軸よりもまず、

「80歳まで生きるならどんな生き方をしたいか」を考えました。

その結果、

私にとって何よりも重要なのは「自分が幸せであること」

だと気づきました。

現在の考えや原経験を踏まえての答えだったので、すごくハマった感覚がありましたね。

結果的にそれが就活の軸になり、私自身のキャリアもそれに従って進むようになりましたね。

「自分の幸せ」の重要性に気づいた原体験

幼少期からサッカーをやっており、中学生の時にはチームのキャプテンを務めていました。

当時の私は、プレーの調子が良い時は周りへの声かけがポジティブでした。

一方、悪い時は周りのメンバーに強くあたってしまうことがありました。

「自分が幸せじゃないと周りを幸せにすることなんて出来ない!」

と気づいたきっかけでしたね。

自分が幸せになるためには

自分が幸せになるためには次の4つの要素が必要だと考えました。

①収入がある
②裁量権がある
③若手での活躍ができる
④社会に価値提供ができる

これらに当てはまる企業を見ていたので、特に業界は絞りませんでしたね。

ファーストキャリアを選んだ理由

既にお話したように、自分が幸せになることを考えて企業を選んでいきました。

内定は5,6社いただいたのですが、その中で一番若手が活躍しているイメージがあった大手メーカーに入社を決定しました。

入社を決定した理由は、OB訪問をした際に、入社3年目の方がリーダーとなり若いながらに数億のお金を動かしていると聞いたからでした。

前にお話しした4点をよりリアルにイメージできたのがよかったです。

メーカーで働いて感じたこと

入社前と入社後のズレは?

実は、全くズレがなかったんです。

3年くらいはしんどかったですが、それも承知の上だったので乗り越えられました。

なぜズレがなかったのかというと、入社前に社員さんと何回も話をさせてもらったからですね。

内定後の面談だったので、社員さんもポジティブなポジショントークが多いと疑った部分がありました。

ですが、最終的には社員さんがリアルに答えてくださった気がしたのでその言葉を信じました。

むしろ全くズレがなかったことに自信を持ってるくらいです (笑)

新規営業と既存営業の違い

メーカー営業は、まずは販売してくださる量販店などのお客様から受注を頂くことが大切です。

また、メーカー営業の特徴としては取引先が「新規」のお客様か、「既存」のお客様かによってお客様との関係性の有無が異なります

その違いは、関係性があるか否かです。

既存のお客様とは前担当者との関係性があるので、いきなり担当をしても前担当者に頼ることができます。

対して新規のお客様の場合、1から関係性を構築する必要がありますね。

これが新規のお客様か既存のお客様かの違いです。

メーカー志望が知っておくべきこと

メーカーで働いている人の特徴

私の会社で働く人には、大きく2パターンの特徴がありました。

①企業に魅力を感じている人

会社にいる約半数の人は、企業自体に何かしらの魅力を感じて入社していまいした。

ビジョンや製品、あるいは大企業の安定性という部分に惹かれた人ですね。

②キャリアのために企業を活用する人

一方でもう半数は、自身のキャリアアップのために入社した人でした。

「自分の力でのし上がりたい」という野心的な人もいて、3年で全体の約3割ほどは辞めていましたね。

私も「なりたい姿」を目指して入社したのでこちら側した。

メーカーに向いている人の特徴

メーカーに向いている人の特徴は2つあると思います。

「俯瞰的に物事を見れる人」「その会社の製品が好きな人」です。

①俯瞰的に物事を見れる人

メーカーでは、製品開発からマーケティングに至るまでの幅広い視点が必要とされているからです。

具体的なところでいうと、商品を販売する場合は、パッケージや梱包の仕方まで考えを巡らせます。

従って、メーカーでは上流から最下流までを俯瞰する幅広い視点が必要とされます。

②その会社の製品が好きな人

単純に自社製品のことが好きな方は、活躍し易いと思うからです。

製品自体への興味があった方が、

・商談に対する自信が大きくなる
・他社製品との違いなどを自ら調べる

といった部分で製品に思い入れが無い人との差が生まれると思います。

メーカー志望の方は、ぜひその会社の製品が好きかどうかを確認してみてください!

Iさんの就活の軸の答え合わせ