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今回は、学生時代からベンチャー企業に勤め、現在は独立しフリーランスとして働くAさんにお話を伺った。
休学中に起業家と出会い、その方が経営するベンチャー企業に3年間勤務したAさん。
多様な業務に関わり働く中で、実際に得た経験からベンチャー企業の魅力やその実情について語っていただいた。
一人三役!ベンチャーでの仕事内容
私は傘のシェアリングサービスを提供する企業でプロジェクトマネージャーとして働いていました。
働きはじめたきっかけは、学生起業の集まりで出会った社長のビジョンに共感したことですね。
駅などに傘を設置し貸し出すサービスを提供しており、使い捨て傘を減らすために活動しています。
具体的な業務内容
私の具体的な業務としては、傘に載せる広告のデザインやユーザーが使うweb、アプリのデザインなどです。
ユーザー数をもっと増やすにはどういうデザインにしたらいいのかな、とか。
でも、人数が少ない会社だったので、その他にも色々な業務を社員一人一人が担当するんです。
私の場合は営業や社長補佐などもやっていましたね。
例えば、傘に広告を載せてくれる企業さんと交渉したこともあります。
企業さん側としては、できる限り大きく自分たちのロゴを載せて欲しい。
だけど、自分たちの意見としては、それではユーザーに使いたいと思ってもらえない。
結局、ユーザーが使いやすいデザインでないとそもそもPRにならない、という旨を相手に伝えて納得してもらうことができました。
他にもユーザーを増やすための施策出しから実行とか、複数の企業さんとやり取りして、それぞれの思惑を調整したりとか。
とにかく多様な業務に関わりました。
働きながら大学院にも
それと同時に私は社会人向けの大学院にも通っていました。
新しいスキルを身に付けて得意なものを持って戦いたい、と思っていたので。
大学院に通って良かったことは、いろいろな業界の人と出会えたことですね。
直接自分の仕事に関係なくても、普段出会えない人と関わって、視野が広がりました。
1日のスケジュール
これは私の1日のスケジュールです。
ベンチャーというと、休みも返上して働く、みたいなイメージを持たれやすいんですよね。
でも実際はそんなことなくて、休みも大切にしています。
というのは、休みをしっかり取らないと、視野が狭まって、判断も鈍くなるんです。
だからプライベートの時間も充実させるようにしています。
あとは、一人一人がそれぞれ自分の仕事を考えて働くことが多いですね。
少数精鋭!ベンチャーの働き方
ベンチャーの働き方で特徴的なのはやっぱり裁量権の大きさですね。
というのも、ベンチャーは人というリソースが限られている場合が多いんです。
だから、少数精鋭で一人がいろいろな業務を行います。
先ほどもお話したように、私の場合は傘とかアプリのデザインからそれを最終的に実装する交渉まで、計画全体に関わることができました。
あとは、自走力の重要性もベンチャーの特徴だと思います。
全体でミーティングした後は、自分でやるべきことを考えて、それぞれが行動していくスタイルだったので。
私は自分のやりたいことに向かってガツガツ進めていきたいタイプなので、この働き方が合っていたんだと思います。
もちろん、わからないことは素直に周囲に相談して、助けてもらいながら進めていきます。
そうやって試行錯誤する中で成長していけるんです。
だからこそ、自分で成長しよう、という意識はベンチャーでは大切ですね。
私はプロジェクトマネジメントの本を読んだり、同じ仕事をしている友人に話を聞いたりしていました。
仕事で自己実現!ベンチャーの魅力
ベンチャーの魅力としては、仕事を通じて自己実現しやすい、という点があると思います。
私の働いていた企業では、社長が大きなビジョンを掲げていて、それに向かってみんなが動いていくというスタイルでした。
なので、個人の業務内容も目先の利益ではなく会社のビジョンから逆算して決まるんです。
業務内容が全てビジョンと紐づいているんですね。
例えば、私のケースだと傘に広告を載せてくださる企業の選定とか。
目先の利益に囚われて、すぐに載せてくださる企業を選ぶのではなく、会社のビジョンに一致する企業を選んでいました。
そういう風に、ビジョンに基づいた明確な意思決定が行えるのは、ベンチャーの魅力だと思います。
なので、自分と会社のビジョンが一致していれば、仕事を通して自分が社会に対して掲げるビジョンが実現されていくんです。
私の場合は、ありのままでみんなが幸せな世界を作りたいという気持ちを持って働いています。
こんな風に、自分がやりたいことを業務を通して実現しやすい、という点はベンチャーの大きな魅力の一つですね。
ビジョン重視!企業選びの軸
私は企業選びの際に次の二つの軸を持っていました。
①会社の求めるビジョンが自分の作り出したい価値と一致しているか。
②一緒に働く人はどんな人か
前提として「仕事の仕組みは自分が作り出す価値に対してお金をもらうこと」を理解しておいてください。
会社と自分のビジョンが一致しているか
そこで、自分がその会社でどんな価値を作り出すのか、ということを考えてみて欲しいです。
どうせ価値を作るなら、自分が作りたいと思える価値がいいですよね。
私はもともと社会構造に少し不満があって、こういう社会にしたい、という目標を持っていました。
その目標を叶える手段として会社を選んだんです。
今働いている会社では、社会を変えるには教育が1番の近道なのでは?という思いから、子供に教育と食を届ける活動をしています。
会社の仕事を通して、自分の作り出したい価値を想像する、という意識です。
自分がその会社で作り出す価値が、本当に自分が作りたいと思える価値なのか。
あるいは、自分が叶えたい目標の手段として機能しているか、という視点が大切だと思います。
一緒に働く人がどんな人か
もう一つの軸は、一緒に働く人がどんな人か。
一緒に働く人がお互いフィードバックしあえる人なのか、或いは目標にできる人かなどは重視した方がいいと思います。
私は現在働いている会社ではフラットな職場関係を体現して、みんなが働きやすい環境を作りたいと思っています。
ベンチャー向きの人の特徴とは?
ベンチャーに向いていると思う人は、
①仕事を通して成し遂げたいことがある人
②新しいことに好奇心を持って学び続けられる人
ですね。
まず①ですが、前提として社会に対して何か成し遂げたいビジョンを持っているか、は重要です。
社会に対してこんな影響を与えたいとか、そういった当事者意識を持って働ける人には向いていると思います。
あとは、②新しいことを学び続け、それを楽しめる人。
ベンチャーでは多様な業務をやる中で新しい知識をどんどんインプットして、それをどんどんアウトプットすることが大切です。
それを楽しみながらやれる好奇心旺盛な人はベンチャーに向いていると思います。
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