就活の軸を成長にするのはアリなのかな…
成長したい気持ちはあるけど、うまく言語化できない…
面接で成長意欲を伝えるにはどうしたら良いんだろう…

この記事を開いたあなたは、就活の軸に「成長」を用いたいと考えているのではないでしょうか。

成長意欲のある学生は、熱意を持って仕事に取り組みそうな印象を与えるため、面接受けも良いです。

ただ、仕事への意欲を伝えやすい分、就活の軸に成長を掲げる就活生は数多くいます。

そのため、自分ならではの成長の軸を作ることで差別化を図らなければいけません。

本記事では、就活の軸に「成長」を掲げる際のポイントと例文をご紹介します。

ぜひ最後までご覧ください。

自己分析シート

就活の軸とは

就活の軸には2つの側面があります。

企業選びをする上で、譲れない条件や価値観

就活の軸は、あなたが企業選びをする上で譲れない条件や価値観のことを指します。

「成長」を就活の軸に掲げることは、仕事に対して求める価値の中でも、「成長」を重視していることを意味します。

「成長」の軸が固まっている場合は

入社後にギャップで苦しむことがなくなる

軸に当てはまる企業の選考に集中できて、就活を効率的に進められる

というメリットがあります。

面接で頻繁に聞かれる質問

就活の軸は面接でよく聞かれる質問の一つでもあります。

特に、選考の序盤の段階で問われることが多く、就活の軸に関する質問をする企業の目的は

「志望度が高いのか」

「自社とマッチする価値観を有する人材か」

を判断することです。

そのため、もし成長以外に魅力がある企業の面接で「成長」の軸を伝えても、ミスマッチだと判断される可能性があります。

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就活の軸に「成長」を使うときのポイント

就活の軸に「成長」を掲げる際のポイントは3つです。

成長の目的を考える

1つ目は、成長の目的を考えることです。

成長・努力・目的の関係性について考えてみましょう。

受験勉強や部活動など自分が一生懸命に取り組んだことを想像してみてください。

おそらくあなたには「受験合格」や「大会優勝」などの目的があったはずです。

受験合格を例にとると、あなたは模試等で高得点を取れるようになる(成長の)ために勉強(努力)していたのでしょうか?

違いますよね、受験合格という目的に向かって努力していたと思います。

中には、模試で高得点を取るための勉強自体が楽しかったんだと言う人もいるでしょう。

しかし、その場合は高得点を取ったときの喜びや達成感を得ること自体があなたの目的になっていたと解釈できます。

成長はあくまで目的に向かって努力した結果、生まれるものなのです。

仕事も同じで、目的があれば努力を最大化することができて、その結果成長の幅も大きくなります。

そのため、あなたは何のために成長したいのかを考え、言語化するようにしましょう。

目的の具体例を記載するので参考にしてみてください。

成長の先にある目的を考えるようにして、成長自体が目的とならないようにしましょう。

成長の定義を明確にする

目的を明確にしたら、次は成長の定義を考えましょう。

具体的には、目的から逆算してどのような成長をするべきかを考えます。

例えば、自分の市場価値を高めるために成長したい場合、その目的達成に必要な条件が見えてくるはずです。

①成長産業であるITの知識を身につけること

②どのような環境でも0→1を作るための営業力を身につけること

等が代表例でしょうか。

このように、目的を達成するために必要な要素があなたにとっての成長の定義になります。

成長の定義を明確にしておくと、面接官の「あなたにとって成長とは何ですか?」という質問にもしっかりと答えられます。

志望先の企業で理想の成長ができるかを確かめる

最後に、志望先の企業で理想の成長ができることを確かめ、根拠を答えられるようにしましょう。

具体的には

①説明会やOB訪問等でどのような専門性や能力が身につくのかを聞き出す。

②自分の成長の定義と擦り合せを行い、合致するかを確かめる

という流れです。

社員の方に話を聞くことで、面接の際にも「◯◯さんから~成長ができると伺った」と回答することが出来ます。

先程の、市場価値を高めるための成長の定義の場合は

①どのようなIT知識が身につくのか

②ルート営業ではなく、新規の提案活動を行うことができるのか

を確かめることになります。

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就活の軸「成長」の例文

ここでは、就活の軸に「成長」を掲げる場合の具体例をいくつかご紹介します。

「成長」= 営業力を身につける
私の就活の軸は、新規営業で営業力を身に着けて成長することです。私は将来日本の人材の流動性を高めたいと考えており、実現のためには企業から案件を創出する営業力が必要だと認識しています。そのため、新規営業を通じて0から1を生み出す営業力を身につける形で成長できる環境を就活の軸にしています。

「成長」= 顧客の経営課題を解決する力
私の就活の軸は、顧客の課題を解決する力を高めて成長することです。私は市場価値の高い人材になりたいと考えており、多くの組織から必要とされる人材になる必要があります。そして、そのためには経営課題を解決する力が重要だと考えているため、顧客の経営課題を解決する力を身につけられる環境を就活の軸にしています。

「成長」= 若手のうちからマネジメント経験ができること
私の就活の軸は、若手からマネジメントを経験して成長できることです。私は大学の部活動で主将を務めた経験から、仕事でもチームを引っ張る存在になりたいと考えています。そのためには、組織全体を動かす視野の高さが必要だと考えているため若手のうちからマネジメント経験をして成長できることを就活の軸にしています。

極論、「成長」ができない企業などほとんどありません、自分次第でいくらでも成長できます。

そのため、就活の軸=「自己成長」という漠然とした回答では検討が浅いと判断される可能性があります。

自分が求める成長の方向性と、志望先企業の成長を促進させてくれる環境に着目するようにしましょう。

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自己分析で成長の形を見つけよう

いかがでしたでしょうか。

就活の軸に「成長」を掲げる際のポイントをご理解いただけたかと思います。

皆様に覚えていただきたいのは、企業ごとに身につくスキルや能力は大きく異なるということです。

そのため、自己分析・企業分析を怠ってしまうと

「私が求めていた成長はこれじゃない」

「転職で方向転換をしようにもハードルが高い」

という事態に陥る可能性もあります。

比較的時間に余裕のある新卒の段階で、十分な検討をしたうえで進路を選ぶようにしましょう。

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