「資格を取って就活を有利に進めたい……」
「何から就活を始めたらいいかわからないからとりあえず資格の勉強をしよう……」
就活を控えた皆さんの中にはこのように考えている方も多いと思います。
とはいえ、無計画に勉強を進めると
「取った資格が行きたい会社へのアピールにつながるものではなかった……」
「勉強に専念しすぎて面接対策や企業選びに後れを取ってしまった……」
といったことに陥る危険性もあります。 本記事では皆さんが就活を有利に進めるために効果的な資格取得ができるよう、気を付けるべきポイントを解説します。
▼これから就活を始める方はコチラの記事も参考にしてください。
目次
資格を取ると就活に有利になるのか?
結論から言うと、資格は必ずしも就活には有利になりません。「じゃあ資格を取っても意味ないじゃないか」と思われるかもしれませんが、下記のような場合はアピールにつながるので取得を目指すのも良いでしょう。
・入社後に取得が必要になる資格
・入社後必要となるスキルを保有していることを証明できる資格
・志望業界/職種に対する熱意を示すことができる資格
新卒採用は基本的にポテンシャル採用となるため、就職活動の時点で持っている知識より、「業務に対する熱意があるか」「将来的に成長してくれそうな人となりをしているか」といった点が重要となってきます。
自分が資格を取ったほうがいいのかどうかを判断するためにも、まずは自己分析から始めてみましょう。
「とはいえそもそも自分が入りたい会社が分からない」という方、必見!就職活動は自己分析から始まります。
↓の自己分析シートを用いることで自分がどのような性格をしているのか、自分にはどのような会社が向いているのかを見極めることができるので、ぜひ活用してみてください。
おすすめ資格
・TOEIC
現在では多くの会社で社員の英語力が重要視されており、特に海外で勤務する可能性がある会社では入社後にTOEICの取得状況が人事評価の一要素とされることもあります。
入社前に一定の点数の取得が推奨されている企業もあり(例.三井物産は800点以上の取得を推奨)、そのような会社では就活時点で取得できているとアピールになるでしょう。
また、TOEICで高得点を取ることで海外での業務に対する熱意もアピールできるため、志望動機の説得力にもつながります。
TOEICを就活でアピールする際の留意点ですが、企業が求める水準以下の点数を履歴書に書いてしまうと逆に英語力に不安があるという印象を与えてしまうので、少なくとも600点以上、英語力を特にアピールしたい方は800点以上取っておいたほうが良いでしょう。
・簿記
簿記検定は1級~3級の3段階がありますが、3級からでも十分就活に役立てることができます。
学習内容は企業の決算書を作るための会計処理であるため、財務系の職種を目指されている方は志望動機の説得力につなげることができます。
また、決算書を読むことでその企業がどのようなビジネスを行っているかを数字の面から読み取ることができるので、財務系の職種を目指されている方以外も企業分析の点で役立てることができるでしょう。
・MOS
MOSはパソコンに搭載されているオフィスツールであるWord、Excel、Powerpointのスキルを証明する資格です。
今や職種によらずパソコンスキルは不可欠となっており、作業効率を大きく左右するスキルとなっています。
学生時代にパソコンスキルを高めておくことで入社後にスムーズがスタートが切れるほか、インターンでも資料作成でパソコンを使う機会が多いので、早めにパソコンスキルを身に着けておくことで他の就活生と差別化ができることでしょう。
・秘書検定
秘書検定を取得することでビジネスマナーを備えていることが証明できます。特にホテルやブライダル、客室乗務員などの高いホスピタリティが求められる企業を受けられる方に特におすすめです。
また、その他の業界でも面接などで正しいビジネスマナーを実践できるのは好印象を与えることができるので、余裕のある方は勉強してみると良いでしょう。
・日経TEST
日経TESTは日本経済新聞社と日本経済研究センターが主催しており、主に経済知識が問われる試験です。
面接では「最近のニュースで気になるものは?」といった経済の基本的な知識や関心を問うような質問がなされることも多いため、この試験を通じて基本的な経済知識やニュースを見る習慣を身に着けておくことでこのような質問にも焦ることなく対応できるようになるでしょう。
・ITパスポート/基本情報技術者
ITパスポート/基本情報技術者はITに関する知識のほか、経営戦略やマーケティングなどの幅広い知識を証明できる国家試験です。
IT業界を志望する方はもちろんのこと、それ以外の業界を目指す方にとってもビジネスにかかわる基本的な知識を有していることをアピールできるため、おすすめの資格です。
IT系の資格のうち、ITパスポートは易しい難易度となっているので、まずはこちらから挑戦してみることをお勧めします。IT業界を目指す方は余裕があればさらに内容を掘り下げた基本情報技術者試験にも挑戦してみると、他の就活生と差別化を図ることができるでしょう。
「IT業界はどのような人が向いているのだろうか・・・」「自分はIT業界に向いているのかな・・・」と思われる方もいらっしゃると思います。以下記事で実際にIT業界に内定した先輩の例を紹介しながらIT業界への就活に向けた就活軸について解説をしているので、参照していただければと思います。
【内定者の例文あり】IT業界の志望者必見!就活の軸一覧「53選」を大公開
取得した資格の就活でのアピール方法
ここまでご説明した通り、資格は何でも取ればいいというわけではなく、アピールに適切に繋げる必要があります。以下、資格をアピールする際のポイントについて解説します。
・資格取得の目的を明確に示す
その資格を取ろうと思ったきっかけや目的を明確に説明しましょう。
例
・○○に関心があり、より理解を深めたいと思ったから。
・○○の仕事をするため、○○の知識があったほうが良いと思ったから。
このように説明することで、あなたがどのような状況であれば頑張ることができる人物かといった人となりをアピールすることができます。
・資格取得までの過程をアピールする
資格取得のためには相応の努力や工夫が必要となります。
取得するまでの勉強時間・期間を説明することで、目標に向かって努力できる人物であることを伝えることができるほか、スケジュール設定や効率的に勉強するために工夫したことをアピールすれば、目標を達成するためにはどのように行動すれば効果的かを論理的に考えることができる人物であると示すことができます。
・取得した資格をどのように活かしたいかを説明する
取得した資格をどんな場面で活かしていきたいかを説明することで、その業務への熱意を示すことができます。
例
【TOEICの場合】
語学力を活かし、海外企業への営業に携わりたい
【簿記の場合】
財務分析により企業の潜在ニーズを把握できるような営業マンになりたい
【秘書検定の場合】 マナーの知識を活かし、お客様に再度利用したいと思っていただけるようなサービスを提供したい
就活で資格をアピールした先輩の体験談
Aさん(総合商社内定)
海外で違う文化の中で仕事がしたいと思い、総合商社を志望していました。語学力が問われることは分かっていましたが、体育会の活動が忙しかったのと金銭的な面で留学ができなかったので、TOEICで高得点を取って語学力をアピールしようと思いました。留学なしで多忙な中TOEIC900点以上を取得したことで、語学力だけではなく効率よく物事を成し遂げる力を評価していただいたと思います。
Bさん(金融業界内定)
私は当初漠然としたあこがれで不動産デベロッパーを志望しており、宅建試験に合格しましたが、自己分析を深めた結果、金融業界やコンサル業界といった企業成長を支える業界に興味があると気づきました。結果して宅建資格を就活でアピールすることはなかったので、もっと早く自己分析をしておいたら良かったと思っています。一方、他に取得していた簿記は、企業の財務を見る力が付き、同じ業界で会社を比較する際にそれぞれの会社の違いを財務面から見ることができたので役だったかなと思っています。
まとめ
以上、資格を取ると本当に就活に有利になるのかという点から就活に有利になる資格、就活でのアピール方法まで解説しました。
必ずしも資格が就活成功の決め手になるものではございませんが、自身のアピールしたい点にマッチすれば大いに役立つものでもあります。まずは自己分析を深めていただき、自分が資格を取る必要があるのか見極めていただければと思います。
▼これから就活を始める方はコチラの記事も参考にしてください。
効果的な資格取得を行うために、まずは自己分析をしよう
いくら資格を取っても自分はどのような仕事がしたくて何のためにその資格を取得したのかといった点を言語化しないと不合格になります。
資格試験に費やした時間が無駄になってしまったという事態に陥らないためにも、まずは自己分析から始めてみましょう。
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